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FUKUSHIMA MUSIC INFO

「挑戦する姿を見せたい」―シンガーソングライター菅野恵インタビュー

vol.04 菅野恵

  • 情報掲載日:2017.09.24
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

 福島市出身のシンガーソングライター・菅野恵(すげのめぐみ)。東京在住ながら、福島でも精力的に活動中。ホールワンマンライブを控えた彼女が、これまで歩んできた道をインタビューでさかのぼっていく。

―もともと、音楽活動を始めようと思ったきっかけは何だったんですか?

菅野「昔から歌が好きで、もう小学校3年生くらいから「歌手になりたい!」とは思ってました。カラオケが流行りだして、さらに歌うのが楽しくなって…。
 高校の文化祭で、初めてステージに立って歌ったんです。ピアノが弾ける部活の仲間と一緒に、森山直太朗さんやKiroroさんの曲を歌いました。その時に、見に来てくれた友達が泣いてくれたり、「感動したよ」って言ってくれたりして、それがすごくうれしかったんですよね。「絶対東京に上京して、音楽やってやる!」と思って、進学と同時に東京に行きました」

―上京後はどんな活動をしていたんですか?

菅野「最初は何をしたら良いか分からず、ひたすらオーディションを受けまくって、ひたすら落ち…。唯一受かったのが、「ラクーア」で開催されていた「1ミニッツショー」。いろんな人が出て、1分間だけ歌を披露するというイベントでした。何日にもわたって行われていて、各日のチャンピオンたちが最終的に集ってグランプリを決めるというもので、ありがたいことにグランプリになることができました。
 「初めてオーディションに通った!うれしい!」と思ったんですけど、その後、何にもつながらなくて。「あ、オーディションに受かっても次につながらないんだ」って思ったときに、「誰かと一緒にやってみたい」という気持ちになったんです」

―そこからユニット活動に入っていくんですね。

菅野「バンドメンバーとか、音楽仲間を探すWebサイトで募集を見つけて、初めて会った女の子ととても気が合ったので活動を始めました。基本的に私が歌で、その子がピアノで。アコースティックユニットとして、2004年から活動していました。そこで初めてライブハウスや街なかのイベントに出たり、ラジオにちょこっと出させてもらったりしました。

 4、5年活動していたんですけど、一緒に組んでいた子が家庭の事情で音楽活動を続けられなくなってしまって…。目の前が真っ暗になりましたね。「どうしよう!」って思っていた時に、川俣町でNHK「のど自慢大会」がありまして(笑)」

―のど自慢!それに出場されたんですか?

菅野「応募したら受かって、予選も通って、テレビに出て歌うことができて…20人くらいの中から今週のチャンピオンに選ばれたんです。その時もらったトロフィーをおばあちゃんに見せたら、すごく喜んでくれて!それから「もう一回歌をやろう!」って思って、本格的にギターの練習を始めました」

―これまでの歌一本のスタイルから、ギターの弾き語りを選んだ理由は?

菅野「最初はサポートメンバーを入れて歌っていたこともあったんですけど…歌を届けに行きたくてソロ活動を始めたのに、メンバーの都合で行けないという事態が発生して。それは自分が思っていたものと違うなと。自分が演奏の基盤となって、歌いに行きたい時に、行きたい場所に、気軽に行けるようにしたいと思ったんですよね」

―現在は、演奏はもちろん、楽曲制作もご自身でやられていると思いますが、制作する際のこだわりを教えてください。

菅野「大事にしているのは、歌詞ですね。一つひとつの言葉に意味を持たせて、大事に作ってます。もちろんメロディも大切にしているんですけど、歌詞に注目して聴いてもらえたらうれしいですね」

―歌詞の構想を考えてから、メロディを付けるんですか?

菅野「先に作るのはメロディなんです!最後に歌詞をのせます。キャッチーさ、聴き馴染みの良さを作っていくのはメロディなので。耳に残るメロディを作って、それに言葉をはめて。お客さんに残るものを作ろうと、何度も何度も練り直します。
 作ってからすぐ完成、というわけではなくて、その日の夜に聴いてみたらどうだろう、次の日の朝、通勤の時に聴いたらどうだろう、お昼休みにカフェで聴いたらどう聴こえるかな……いろんな環境、いろんな時間帯に聴いてみて、自分が納得できた時に、やっと完成します」

―時間帯や環境を変えることで、楽曲の聴こえ方も変わってきますか?

菅野「変わるんですよ~!全然違いますね。「良い曲できたー!」と思って次の日聴いてみたら、「なんだこれは!」っていうのもありますし。いかに自分が客観的に曲を見られるかっていうのを課題にして作ってますね」

―2017年7月には、アルバム「ジオラマの車窓」をリリースされました。どんな1枚に仕上がっていますか?

菅野「この1年間、私は福島と東京をものすごく行ったり来たりしていて…いつも移動の電車の中で、その日出会った人たちのこと、福島での滞在でうれしかったこと、悲しかったこと、今後の自分のこととかを、窓の景色を見ながら考えるんですけど、ふっとジオラマみたいに空からそんな自分を見下ろしてみたら、全部――うれしいことも悲しいことも、ちっぽけだなぁ!って感じたんですよ。そう思った時に、自分の今の感情を、かっこつけずにそのまま詰め込んだアルバムを作りたいという気持ちになって、「ジオラマの車窓」というタイトルを付けました」

―福島でのタイアップ曲も含め、全6曲が収録されています。

菅野「テーマや雰囲気が違っていて、バラエティに富んだアルバムになりました。どれも大切な曲ですね。特に推しているのが1曲目の「東京」で、まさにユニットが解散したときのことを思って作った曲なんです。当時解散したときは本当につらくて悲しかったんですけど、今こうしていろんなところに歌を届けに行けているのも、あの別れがあったからだなぁと思って。悲しいけど、それだけじゃなくて、自分を強くしてくれた出来事でした。原点回帰の意味を込めた1曲です」

―このアルバムを手にこれからも活動が続いていくと思いますが、音楽を続けていく上で原動力となっていることはありますか?

菅野「やっぱり、ライブで自分の曲を聴いてくれた人が、感動してくれたり、涙を流してくれたりするのが、自分の原動力になっているなと思いますね。活動しているとうれしいことも傷つくことも、いろんなことを言われますけど、ライブやCDを聴いてくれている目の前のお客さんから、「感動した」というコメントをもらえると、「また頑張るぞ!」という気持ちになります」

―高校時代に初めてステージに立ったときの感情が、原点になっているんですね。

菅野「そうですね!今回話している中で、改めて気付けました!」

―今後の目標について教えてください。

菅野「もっともっと自分が大きくなって、いろんな人に知ってもらって、福島を盛り上げたいな!と思います。おこがましいかもしれないんですけど、自分が有名になることで、福島の人を盛り上げて、県外の人にもライブきっかけで観光に来てもらって…もっともっと元気な福島にできたらいいなと思っています」

―11月4日(土)に「こむこむ」で行うホールワンマンライブも、福島を盛り上げることの一つになっていくかと思います。

菅野「福島でライブを重ねていく中で、応援してくれる人が少しずつ増えてきて、その一人ひとりに何か恩返ししたいなと思って、開催することにしました。私、普段は保守派で。怖くて冒険とか挑戦とかあんまりしない方なんですよ。でも、挑戦する姿勢を見せることで、誰かに元気を与えられるかもしれない、笑顔になってもらえるかもしれないな、と思ってホールでのワンマンに挑戦することにしました」

―見どころのPRをお願いします。

菅野「今回は、いつもレコーディングするときに入ってもらっている、信頼のおけるサポートメンバーを呼んで、バンド編成でお届けします。福島では弾き語りで歌うことが多かったので、フルバンドでの演奏は見どころの一つですね。弾き語りでは表現しきれなかった部分を、思い描いていた通りに表現できるのが楽しみです。
 そしてFTVジュニアオーケストラの子どもたちとコラボできるのもすごく楽しみで……楽しみをいっぱい詰め込んで、笑顔あふれる1日になればいいなと思います」


 穏やかな語り口で、歌うこと、曲を作ることに対する熱い気持ちを語ってくれた菅野さん。独学で始めてかなり苦労したというギターも、現在はレッスンに通い改めてスキルを磨いているとのこと。11月4日(土)に控えたワンマンも、不安ながら気合十分という印象でした。

★「日刊シティ情報ふくしまWeb」をご覧のみなさんに、菅野恵さんからメッセージ!

Information

菅野恵 6thミニアルバム「ジオラマの車窓」リリースツアーファイナル
開催期間
※本イベントは終了しました。
2017年11月4日(土) 17:00開演
会場名
こむこむ わいわいホール
会場住所
料金
前売3,000円、当日3,500円
※入場整理番号付

ライブ会場、U-ONE MUSIC、イープラスで発売中

出演/菅野 恵
サポートメンバー/清野雄翔(Kye)、平田崇(Gt)、土居良平(Ba)、越智祐介(Dr)
スペシャルゲスト/FTVジュニアオーケストラ
問い合わせ先
㈱READ BACK
問い合わせ先
電話番号
024-563-5377
リンク
https://me-gu.net/

撮影/むとうさん(@k_rock_mt
撮影場所/シティ情報ふくしま編集室

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