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FUKUSHIMA MUSIC INFO

「アコワン2017」グランプリを勝ち取った、「thing of gypsy lion」真琴(Vo&Gt)インタビュー

vol.05 真琴(thing of gypsy lion)

  • 情報掲載日:2017.10.24
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

 果樹園を営みながら、「thing of gypsy lion」のボーカルとして時にはバンドで、時には弾き語りで歌う“シンガーボンクライター”。現在の活動に至るまでの紆余曲折や、オーディションイベント「ACO ONE GRAND-PRIX」優勝の裏話などをインタビュー!

―「thing of gypshy lion」の前身である「衰退羞恥心」も含めると、活動は何年目になりますか?

真琴「「衰退羞恥心」として活動を始めたのが2004年なので、ギターボーカルで歌い始めてからは13年目になりますね。その前は、全然違うバンドでベースをやってたんですよ」

―では音楽活動でいうと13年以上になるんですね。もともと音楽を始めたきっかけを教えてください。

真琴「音楽を聴き始めたのは「THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)」がきっかけでした。自分が中学生のときに「はいすくーる落書」っていうドラマがやっていて、それのオープニング曲がブルーハーツの有名曲「TRAIN-TRAIN」だったんですね。それを見て、すごく鳥肌が立って。そこからブルーハーツが大好きになって。当時、うちの姉がテープを3本持っていたので、文字通り擦り切れるまで聴いてました。
 高校に上がってから、今でも現役で活動しているパンクバンド「LAUGHIN' NOSE(ラフィンノーズ)」の――今はもう脱退しちゃったメンバーなんですけど、ギター・NAOKIさんに憧れてエレキギターを始めました。クラスにギターできる奴が何人かいたので、教えてもらって。バンドは組まずに一人で弾いてましたね」

―バンドを組んだのはいつ頃ですか?

真琴「二十歳すぎくらい。ひょんなことからバンドを組むことになって…でもブルーハーツもラフィンも関係ない、「GLAY」のカバーバンドでした(笑) まぁバンドができるならどんな形でもいいかな、と思ってスタートして、2年くらい活動しました。
 そのあと「ベースやらないか」とバンドに誘われて、「コークスクリュー」というバンドで活動し始めました。CD3枚くらい出したり、TVのオーディション番組に出たりして、5年くらいは活動してましたね」

―その後、「衰退羞恥心」としての活動が始まったんですか?

真琴「最初の1年くらいはバンドと並行して活動してました。
 二本松市出身のパンクアーティスト・遠藤ミチロウさんが郡山でライブするときに、前座をやらせてもらえるって話をもらったのが「衰退羞恥心」結成のきっかけですね。遠藤さんは基本的にアコースティックでやっているからバンドでは前座に出られないと言われ、「じゃあアコースティックで何かやりますから、前座やらせてください」ってお願いして。ヴァイオリンやってる友達と組んで出演しました。1回きりのつもりで始めたんですけど、その後も月1くらいでライブが入って、その間に俺がバンドを辞めてしまって…今に至ります」

―10年以上「衰退羞恥心」として活動し、昨年(2016年)末に現在のバンド名に変更されましたが、何かきっかけがあったんでしょうか?

真琴「大きなきっかけというものはないんですけど、実はずっと――5年前くらいから変えたいと思っていて。現メンバーのhiroponさん(Gt)とave(※)に相談したら、二人が急に乗り気になったので(笑)、案を出し合って決めました」

※福島市のシンガーソングライター/Re-Acoustic店長

―ライブごとにメンバーが変わる、変動的なスタイルで活動されてますよね。

真琴「今はhiroponさんと演奏することが多いんですが、4人体制のバンドスタイルのときもあるし、一人で出ることもあります。自分でどんどんライブの出演を決めたり、福島に来たいって言ってくれるアーティストに合わせてライブを企画したりするので、その日出られるメンバーに声をかけて、難しければ一人でも出られるようにして。フットワークを軽くするためにも、このスタイルになってます」

―果樹農家との両立は大変かと思いますが…。

真琴「まぁ大変なんですけど、ツアーを入れなければ、繁忙期でも夜なら地元でライブできるので。4月頃の桃の花落としから始まって、6月にさくらんぼ、7月下旬から8月は桃と、ずっと忙しくしてます。だから毎年9月にツアー入れるようにして。関東、関西とか、県外に歌いに行きます。農家始めてからの方が圧倒的にライブが増えましたね(笑)」

―そうなんですね!県外でもライブするようになったのは、いつ頃からですか?

真琴「震災後ですね。仙台のバンドに誘われて静岡でのライブが1本決まって、でも1本だけだともったいないなと思ったので、そのとき初めて竹原ピストルくんに相談してみたら静岡のイベンターを紹介してくれて、2・3本回りました。その後もピストルくんには散々連れてってもらいましたね、北陸とか長野とか、新潟とか。去年なんかは、大柴広己(おおしばひろき)くんに連れてってもらって、四国の方まで遠征しました。
 県外に行くとまた面白いアーティストに出会うので、いろいろと影響を受けながら、自分の音楽も変わっていきました」

―影響を受けた結果、今はどういう音楽になりましたか?

真琴「“歌うたい”にまつわる楽曲が多くなったかな」

―曲を作る上でのこだわりは?

真琴「詞、ですかね。ラブソングは全然作れないので。自分が旅してる中で思ったこととか、農作業してる中で思い付いたこととか…(ave「悪口とか?(笑)」)そう、悪口とか皮肉も多い(笑) 悪口のときはあえて明るい曲調にしてみたり。歌にすると言いやすくなることもありますよね。
 ステージで歌うときも、とにかく詞を聴いてもらいたいっていうのは1番に思ってます。歌もギターもまだまだなんですけど、詞だけは他の人と違うこと歌ってると思うので」

―今年は「ACO ONE GRAND-PRIX(通称:アコワン)2017」でグランプリに輝きました。今回出場しようと思ったきっかけは何ですか?

真琴「周りのミュージシャンが出て、意外と落ちたりしてたので、どんなもんなんだろう?と思ってチャレンジしてみました。福島予選では負けちゃったんですけど、箭内道彦さんの推薦枠で本選に行かせてもらって。そこでグランプリに選ばれたときは本当にうれしかったですね。審査員票も割れてて、結構僅差だったんで、お客さんの1票が効いたんだと思います。
 本選で、一緒に決勝戦に進んだダーフー(※)と、「今年はおっさんでグランプリ獲ろうぜ!」って言い合ってたので、本当に良かったです。「こんな泥臭いやつでも優勝できるんだ」って、逆の意味での希望に光になれればと思いました。昨年、一昨年とかわいらしい女の子がグランプリになっていたので、なおさら」

※ダーフー…郡山市のシンガーソングライター。真琴さんと同世代

―「風とロック芋煮会2017」当日のライブや、その後の反響はいかがでしたか?

真琴「小さいステージだったんですけど、思ったよりたくさんの方が観に来てくれて。「こんなに来てくれるんだ」ってうれしかったですね。1曲だけということもあって、緊張しつつもいつも通り楽しんで演奏できました。プロのミュージシャンたちがいっぱいいたので、逆にバックステージの方が緊張しました(笑)
 翌日の新聞に自分の写真が載って、全然連絡取ってなかった友達から「見たよ!」って連絡が来たりもしましたね」

―グランプリになったことで何か変化はありますか?

真琴「良い歌作っていきたいな、と思いましたね、改めて。ライブやって、CD出して、ライブやって…地道にやっていくしかない。そういう繰り返しの中で、良い歌を作っていきたい。
 来年も「アコワン」にチャレンジしようとは思ってます。今回僅差だっただけに、同じやり方じゃ無理だと思うので、新しい曲を作って臨むつもりです」

野外フェス「風とロック芋煮会2017」出演の様子
野外フェス「風とロック芋煮会2017」出演の様子

―これからもまだまだ音楽活動が続いていくと思いますが、今後の目標を教えてください。

真琴「でかい目標ってのはないんですけど…、ずっと続けていくことですかね。
 目先のことで言えば、来年バンドでフルアルバムを作りたいなと思ってます。あと、「アコワン」の“優勝旗ギター”を預かってて――渡辺俊美さんが昔使ってた古いギターで、来年の「アコワン」まで借りられるんですけど、せっかくなのでそれを使って弾き語りの音源を録ろうと思います。「セクシーパンサー」っていうバンドのカバーとか、福島市のシンガーソングライター「テリヤキチキン」のカバーとかも入れつつ、自分の楽曲も入れて1枚作りたいです。自分の企画ライブ『歌謳う夜』も、60回・70回と節目節目で大きな会場を借りて、好きなアーティストを呼んで、ドカンとやっていこうかな、と思ってます」

―音楽でやりたいと思うことがどんどん出てくるんですね。

真琴「全然飽きないですよね。同じ曲を歌っても毎回違うし、すごい人に出会うとまた刺激を受けるし。来年は九州、北海道とか、まだ行ってない地域に行ってみたいと思います。もちろん福島でもライブするので、ぜひ観に来てほしいです」


 福島の音楽シーンで地道に積み重ねてきたキャリアが、「アコワン」のステージで花開いた真琴さん。「thing of gypsy lion」のボーカルとして、まだまだやりたいことは尽きないよう。12月22日(金)には弾き語りワンマンライブも決定!グランプリに輝いた歌声を聴きに、ぜひ足を運んでみてください。

★「日刊シティ情報ふくしまWeb」をご覧のみなさんに、真琴さんからメッセージ!

Information

歌謳う夜 vol.51・52
開催期間
※本イベントは終了しました。
2017年11月4日(土) 19:00開演
出演/TOZY、荒牧リョウ、イズヒロキ、thing of gypsy lion

2017年11月5日(日) 15:30開演
出演/TOZY、荒牧リョウ、P、サトウマサヤ、thing of gypsy lion
会場名
【11/4】AS SOON AS(福島市)
【11/5】MAPLE-coffee&donut-(郡山市)
会場住所
【11/4】

【11/5】
料金
【11/4】2,000円(1ドリンク別当日500円)
【11/5】1,500円(1ドリンク別当日500円)

メール(makoto-69@softbank.ne.jp)で予約受付中
問い合わせ先
真琴
makoto-69@softbank.ne.jp
リンク
真琴Twitter

取材協力/Live&Coffee Bar Re-Acoustic店長 aveさん(@ave20xx
撮影場所/Live&Coffee Bar Re-Acoustic

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