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FUKUSHIMA MUSIC INFO

「音楽を楽しむことを一生続けていきたい」―― 飛躍を遂げる「アキレスと亀」インタビュー

vol.11 アキレスと亀

  • 情報掲載日:2018.04.24
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

 福島市を拠点に活動する歌モノロックバンド「アキレスと亀」。メンバー2人のやわらかな人柄が溶け込んだような、ポップでキャッチーな楽曲は、聴く人の心を湧き立たせる。サポートドラム・中川 彰を交え、3人にインタビュー。

左からちゃんあま(Ba)、ヨシダユウスケ(Gt&Vo)
左からちゃんあま(Ba)、ヨシダユウスケ(Gt&Vo)

―「アキレスと亀」というバンドがスタートした時期、きっかけを教えてもらえますか?

ヨシダユウスケ(Gt&Vo)「バンドを結成したのは2015年の7月くらいですね。僕が元々、地元のいわき市でずっとバンドをやっていて、社会人になる時期に「仕事しながらでもバンドを続けたい」と思ったんです。福島市はそういう環境が整っているので良いんじゃないかなと思って、就職のタイミングで福島市に来て。その後、福島市で知り合った前メンバー、朝倉とシンちゃんと一緒に「アキレスと亀」を結成しました」

―現体制になった経緯もお聞きしたいです。

ヨシダユウスケ「前メンバー2人は、それぞれ別のバンドを組んでいて、そっちがメインだったんですよね。掛け持ちでの活動が難しくなってきたということで、2人が脱退することになって…自分一人で弾き語りで活動しつつ、メンバーを探していこうかなと思っていたところに、ちゃんあまから「ベースをやらせてくれないか」という連絡が入りました」

ちゃんあま(Ba)「メンバーが脱退することと、「アキレスと亀」としては続けていくっていうことをTwitterで見かけて。そのとき僕もちょうどバンドを辞めたところで、どうしようかなぁと考えていたところだったんです」

ヨシダユウスケ「彼とは、僕がまだいわきで活動していた頃、初めて福島市にライブしに来たときに、実はアウトラインで対バンしていて。そのときから知り合いではありました」

ちゃんあま「初めて対バンしたときから「いわきにこんな良いバンドがいるんだ、アイツやるやんけ!」と思っていて(笑)。福島市で活動していることも知ってましたし、元々「アキレスと亀」の曲も好きだったので、他に誰か入っちゃう前に声だけかけてみようと思って連絡して、加入という流れになりました」

ヨシダユウスケ「連絡が来たときは、驚きつつも「そういえばちゃんあまいたなぁ!」と思いましたね(笑)。自分としては、弾き語りしつつ、ゆっくりメンバーを探していくつもりだったんですけど、すごく熱い想いが届けられたので、じゃあ一緒にやりましょうと。それが2016年の10月くらいですね」

ヨシダユウスケ(Gt&Vo)
ヨシダユウスケ(Gt&Vo)

―その後、サポートドラムに中川 彰さんを迎えることになりますが、どんな流れで2人体制で活動していくことになったんですか?

ヨシダユウスケ「当初は、メンバーとして入ってくれるドラマーを探していました。いろいろ当たってはみたんですけど、ドラムってやっぱり少ないじゃないですか。その上、僕たちがやりたい音楽が同期を使うものだったので、クリックを聞きながら叩ける人じゃないと演奏できない曲が出てきてしまって。これは上手い人じゃないと叩けないな、と。
 ちょうどその頃、彰くんがサポートをやっているということを聞きつけて。前に「SkyRide」(※)として活動していたことも含め、前々から彰くんは知っていましたし、ドラムが上手いことも分かっていたので、一度スタジオに入ってもらいたいとお願いしました。それで叩いてもらったら、「あ、もう彰くんじゃないと叩けないねコレ」という話になって、サポートしてもらうことに」

※SkyRide(スカイライド)…福島市を拠点に2010年から活動していた4人組ロックバンド。2016年解散

中川 彰(Dr)「僕としては、どのバンドをやるときもあまり意識しないようにしていて。気負って入ってしまうと、どうしても緊張していつもの自分が出せなくなってしまうので。初めてのスタジオには、遊びに行くような感覚でスッと入りました。2人とはそれまで個人での交流はあまりなかったんですけど、すぐ打ち解けて楽しくできたので、サポートの話も受けることにしました」

―高い技術も持っていて、人間性も合ったということでサポートを依頼されたんですね。

中川 彰「1番は人間性だと思います(笑)」

ちゃんあま「人間性への食いつきが早かったね~(笑)」

ヨシダユウスケ「でも本当に、呼吸が合うというか、波長が合うというか」

ちゃんあま「しばらくは並行して正式メンバーも探していたんですけど、そのうち「ドラムどうする?」って話もなくなっていって(笑)」

ヨシダユウスケ「もう彰くんじゃないと叩けない、って思っているので」

中川 彰「それはすごくありがたいですね」

ちゃんあま(Ba)
ちゃんあま(Ba)

―楽曲はどのように作られてますか?

ヨシダユウスケ「作詞作曲はすべて自分が担当しています。ライブで楽しくなれるっていうのが音楽の良いところだと思っていて、そういう曲にできるように、ポップでキャッチーな曲が多いですね。歌詞は、極力自分の好きなもの――映画とか漫画とか、アニメとか、良いなって思ったものを嚙み砕いて書いてるんですけど、物語っぽいものが多いですかね。原形ができあがったら2人に聴かせて、細かいアレンジをお願いしています」

ちゃんあま「元々、お互いに聴いていた音楽が近くて。良いメロディとか、“歌モノ”というルーツが似ていたので、彼の作る音楽が見事にツボにはまりました」

ヨシダユウスケ「今更そんなこと言われると恥ずかしいね(笑)」

―実際にライブで披露するとき、ステージ上でこだわっていることはありますか?

ヨシダユウスケ「ありのままの自分たちの姿でステージに立って、お客さんと一緒に楽しく音楽をやる。ライブは楽しさが1番だと思うので、自分たちもお客さんも楽しめる場を作るように心がけていますね」

ちゃんあま「楽しんでもらうことが大事ですよね。ライブに来て「楽しかった」って言ってもらえるように、常に笑顔で、自分が楽しんでることを伝える。そうするとお客さんも笑顔になって相乗効果が生まれるので、楽しく明るく弾くようにしています」

―彰さんは、そんな2人のステージを後ろから見ていて、どんな風に感じますか?

中川 彰「基本的に彼(ちゃんあま)はライブ中、動くパフォーマンスが多いので、それを見ているとこちらもテンションが上がりますね。あとは作ってくれる曲自体がすごく良いものなので、そういう良質な曲は聴くだけでテンションが上がりますし、ライブは間違いなく楽しいものになるだろうな、と思います」

―この1年の活動で、印象に残っている出来事はありますか?

ヨシダユウスケ「このメンバーで1番最初にできたのが『signal』っていう曲なんですけど、新体制だし、それまでの「アキレスと亀」とはまたちょっと毛色が違う曲にしようと思って作ったもので。できあがった後、彰くんにドラムを叩いてもらって、ちゃんあまにベースを弾いてもらったときに、自分の中でクリーンヒットしたというか。これはすごいものができた、って感じたんです。それが今でもすごく印象に残ってますね」

ちゃんあま「僕は、前のバンドでポストハードコアというか、結構重めのバンドをやらされてて(笑)。その前にやっていた音楽がポップだったのもあって、「アキ亀」に入った自分を見てくれた人から、「ちゃんあまが帰ってきた感じがしてうれしかったよ」って言われたのがうれしかったです」

―ロックフェス「アラバキ」(=「ARABAKI ROCK FEST.18」)に出場を決めた、オーディション(「未来サミット -HASEKURA Revolution-」)についてもお聞きしたいです。

ヨシダユウスケ「今年は、 自分たちをもっと知ってもらうためのプロモーションという想いを込めて、そういうオーディションに挑戦していこうと思っていて。もちろんアラバキに出たいという気持ちもあって、応募しようと決めました。
 リスナー投票が終わって、全国の8組に選ばれたメールが来たときは、ここまできたら最後まで楽しんでやろう、と。フェスに出られるとか出られないとか関係なく、オーディションのライブをどれだけ楽しめるか、ということを主眼に最終審査に挑みました」

―最終審査のライブはいかがでしたか?

ヨシダユウスケ「まず、くじ引きで出演順を決めるんですけど、僕が代表として引いたら、8番で(笑)。思わず2人を見て笑っちゃいましたよね」

中川 彰「待っている間、「最初と最後は嫌だよね、真ん中くらいがちょうどいいよね」って話してたんですよ。引いたあと、こっちを振り返ってニヤッとした顔を見て…」

ちゃんあま「「あ~あ、あいつやったな」と(笑)」

ヨシダユウスケ「見事トリを掴みまして(笑)。最後のバンドってこともあって、外に出ているお客さんがいなくて、本当に会場がパンパンだったんですよ。オーディションってことを忘れるくらい、楽しい空気感ができあがってたんです。ステージに上がるまでは正直緊張していたんですけど、上がってその風景を見た瞬間に、緊張とかどうでもよくなってしまって。とりあえずここで2曲、楽しく全力でやって帰ろうという気持ちになりました」

中川 彰「僕は、いつもはあんまり緊張しないんですけど、トリだと分かった瞬間にガチガチに緊張しちゃって。一旦、外に出て本屋とかで買い物してみたんです。そこでいつもの環境に触れたら、「あ、気負う必要ないな」って思えて。落ち着いたところで会場に戻ったら、意外と時間が巻いてて(笑)。緊張する間もなくふわっとステージに上がりました。そんな感じで、リラックスしてライブできたのが良かったのかなと。僕自身も楽しくできたので、それがお客さんに伝わって2人の音楽の評価につながったのかなと思いますね」

ヨシダユウスケ「割とニュートラルにできたよね、リハから本番の流れも良かったし。楽しくやった結果、優勝させてもらったという形です」

サポートドラム・中川 彰
サポートドラム・中川 彰

―優勝で名前を呼ばれた瞬間は、どういう気持ちになりましたか?

ヨシダユウスケ「準優勝で山形の「まっくら学芸会」が呼ばれたときに、僕とちゃんあまは、『優勝は「ソライロブランケット」だな』って思ったんですよ。仙台のすごく良いバンドで、その日一発目にめちゃくちゃ良いライブをしていて。そのライブがあったからこそ自分たちも楽しくライブができたと思えるくらい、自分たちにも響いたんです。「あいつらならアラバキのステージが似合うだろうな」と、2人で思ってました。だから、自分たちの名前が呼ばれたときに「えっ!?」ってなってしまって。うれしいよりもビックリが大きくて、しどろもどろな感じになりましたね」

―アラバキへの意気込みを一言!

ヨシダユウスケ「「アキレスと亀」は、アウトラインのようなライブハウスでも、アラバキの大きいステージでも、場所を選ばず同じ気持ちでお客さんと楽しい空間を作ることが仕事だと思っていて。距離感はライブハウスのままで、楽しいステージにしたいです」

―5月にリリースが控えている、アルバム『背中の街』についても伺いたいと思います。どんな1枚になっていますか?

ヨシダユウスケ「8曲入りで、以前発売していたデモの曲も再録してあるんですけど、デモのときとはまた違って、次の自分たちの方向性を打ち出せる1枚になったんじゃないかなと思いますね」

―発売日の2018年5月13日(日)に行われるレコ発イベントは、どんなイベントになりそうですか?

ヨシダユウスケ「福島を代表するメンバーを対バンに呼んでいるので、今の福島の音楽シーンと、ライブハウスの楽しさがお客さんに届く企画になると思います」

ちゃんあま「自分たちにとって馴染みの深いバンドが揃っているので、単純に楽しみ。レコ発ですけど、普通のライブとしても豪華で、みんなが楽しめるものになっていると思います。楽しんだ上で、レコ発を祝ってもらえたらうれしいですね」

―最後に、今後の目標を教えてください。

ヨシダユウスケ「曲を作るのがすごく好きなんですけど、自己満足じゃなくて、誰かに届けていきたい。僕の作った曲を聴いてお客さんが笑顔になってくれたり、楽しそうにしてくれたりするのが、自分の1番のモチベーションになっているので、1人でも聴いてくれる人がいるなら、僕はその人に向けて曲を作っていきたいです。
 これからも変わらず、良い曲を作って、お客さんに聴いてもらって、自分たちも含めて音楽を楽しむってことを一生続けていきたいと思いますね」

ちゃんあま「僕は元々「アキレスと亀」を見てた側で、彼の作る曲をすごく良いと思っていたので、一緒に演奏する側になって、お客さんに「良い曲ですね!」と言われると、「でしょ?」って思うんです。だから、もっといろんな人に聴いてもらいたい。たくさんの人の耳に届いて、それが残ってくれたらいいな」

中川 彰「自分が楽しいと思ってやっていることって、誰かに「やめろ」って言われてもやめられないと思うんですよ。僕にとってはそれが音楽。サポートという立場をゲームに例えると、新しいゲームをどんどん提供してもらって、それを次々プレイしている感じで。純粋にずっと楽しいです。ユウスケさんと近いんですけど、楽しいことがずっと続けば最高だな、と思っていて。常に楽しい場に自分を置きたい。だから、今後も「アキレスと亀」という1つのコンテンツを楽しみながら、後ろで叩いていたいなと思っています」


 3人が活動していく中で、「楽しむこと」そして「楽しませること」が主題となっていることが、ひしひしと伝わってくるインタビューでした。ニューアルバムを片手に、さらなる躍進を遂げる「アキレスと亀」を、ぜひぜひお見逃しなく!

★「日刊シティ情報ふくしまWeb」をご覧のみなさんに、「アキレスと亀」からメッセージ!

Information

アキレスと亀 1st Album『背中の街』Release Event

出演/アキレスと亀、indischord、ソライロブランケット、THE BEERCH、イヤホンの缶詰め。、地底人
開催期間
※本イベントは終了しました。
2018年5月13日(日) 17:30開演
会場名
福島アウトライン
会場住所
料金
前売2,000円、当日2,500(1ドリンク別当日500円)
※高校生以下前売1000円(1ドリンク別当日500円)、当日要学生証提示

U-ONE MUSICで発売中
問い合わせ先
U-ONE MUSIC
問い合わせ先
電話番号
024-597-7202
リンク
アキレスと亀Twitterアカウント

取材協力/U-ONE MUSIC 阿部さん(@outline1
撮影/武藤健一さん(@k_rock_mt
撮影場所/福島アウトライン

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