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上:支那そば(360円)。自家製チャーシューの煮汁を使ったタレの旨味が、スープのコクを引き出し、味を引き締める。おにぎりは1個150円 左下:頑固に味を守る2代目の春彦さん。薪の強い火力と、麺をゆで上げる絶妙のタイミングが、おいしさのポイント。一日中薪を焚くため、クーラーのない厨房の夏は、どこよりも暑い 右下:改築後も、どこかしら昔ながらの風情を残す店構え。裏には、かまど用の薪が積まれている |
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今どき嬉しい1杯360円!ちょっと濃い目の醤油味。かまどで作る熱々の「支那そば」 |
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| 支那そば佐川 |
| 福島市 |
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福島市に住んでいれば、多くの人が耳にしたことがある『佐川食堂』。もっと言えば「佐川食堂のラーメン」。食べたことがあるかないか、その味が好みかそうでないかで話題の中心になることも多い。それほどに存在感のある店だ。 創業から52年目、8年前の改築を機に『支那そば 佐川』と店名表記を変更したが、創業以来守り続ける味はそのまま。一見、どこにでもありそうなラーメンだが、実は大きなこだわりがある。佐川のラーメンは、石造りのかまどで薪を焚き、敷地内に湧く地下水を汲み上げて作られる。「スープがまろやかに仕上がるのは、この組み合わせがあってこそ」と2代目店主の渡辺春彦さん。改築の折、「お願いだから、石のかまどはやめてほしいと頼んだけど、逆に、お願いだから石のかまどだけは造らせてくれとお父さんに言われてねぇ」と女将さんが笑う。 薪を使っての温度調節は難しい。勘だけが頼りのまさに職人技。朝4時から鶏ガラを割って仕込むスープは、微妙な温度管理のもとで仕上げられる。生醤油で煮込むチャーシューは、佐川ならではの味。そのチャーシューの煮汁がタレのベースになる。麺は、スープと相性のよい細麺。名だたる製麺所から選んだそうだ。 佐川の人気は、元気印の女将さんの存在も大きな理由。常連の多くは、暖簾をくぐり、まっすぐ厨房の扉を開けて注文する。すぐに厨房の奥から「あいよ〜、いつもどうもない」、「あら、久しぶりだね〜」など女将さんの大きな声が響く。これぞ地元のラーメン屋という思いにかられる瞬間だ。半世紀以上も多くの人に愛され親しまれきたのは、味はもちろん、佐川のおじちゃんとおばちゃんの温かい人情があればこそだろう。 |
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