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日本遺産・安積疏水をめぐる

猪苗代湖から郡山方面に流れる「安積疏水」。この水が深く関わるストーリーが、2016年「日本遺産」に認定された。今回は、地元の歴史散策としておすすめの安積疏水関連スポットをご紹介。

  • 情報掲載日:2019.07.19
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
安積開拓・安積疏水開さく事業のシンボル的構造物「十六橋水門(じゅうろっきょうすいもん)」
安積開拓・安積疏水開さく事業のシンボル的構造物「十六橋水門(じゅうろっきょうすいもん)」

奥羽山脈に全長585mのトンネルを掘り、猪苗代湖の水を郡山へ運ぶ工事が始まったのは、明治12年。明治政府第1号の国営農業水利事業となった安積疏水の開さく事業である。

この事業には、地元はもちろん、国内外から人とモノが結集し、当時の最先端の技術と知識が投入された。全体の監修者はオランダ人技師のファン・ドールン。国を挙げての一大プロジェクトとして、郡山の人々の長年の夢が実現したのだ。

「安積疏水」と「安積開拓」

明治初期、福島県令・安場保和は、職を失った旧二本松藩士を救済するため、大槻原(現郡山市開成地区等)の開墾を計画し、その担当者に県の典事だった中條政恒を任命。阿部茂兵衛ら郡山の富商たちは中條の呼びかけに応じ、明治6年(1873年)、開墾事業のための組織として「開成社」を結社する。

さらなる開墾には、猪苗代湖の水が必要だと考えた中條は、明治9年(1876年)、明治天皇の東北御巡幸の下見で郡山を訪れた、内務卿・大久保利通に国営事業として疏水開さくを呼びかける。大久保は、この取り組みが士族授産と殖産興業を結び付けたモデル事業になると実施を決断。大久保は夢半ばにして暗殺されてしまうが、その「夢」は明治政府第1号の国営農業水利事業として実現し、明治12年(1879年)、安積疏水開さく工事が開始される。3年後の明治15年(1882年)、年間国家土木予算の約3分の1相当をかけ、のべ85万人を動員し、水路52.1㎞、分水路78㎞の安積疏水が完成。

2016年、これらの安積開拓のストーリーが、「日本遺産」に認定された。

「安積疏水」の見どころをたどる

「分水のモニュメント」。NHK 郡山支局側から公園内に入ったところにある
「分水のモニュメント」。NHK 郡山支局側から公園内に入ったところにある

猪苗代湖から引き込まれた疏水は、かつては重厚な石造りの眼鏡橋が架かっていた熱海町の安積疏水橋を通り、奥羽山脈の東側に建設された水路を経由して南下。やがて第1から第7までの分水路に分かれ、不毛の地と呼ばれた安積原野を潤していった。

麓山公園内にある「麓山の飛瀑」。緑に映える白い瀑布が涼しげ。国登録有形文化財(写真提供/郡山市)
麓山公園内にある「麓山の飛瀑」。緑に映える白い瀑布が涼しげ。国登録有形文化財(写真提供/郡山市)

そのうちの第5分水から分かれた水は、郡山市街地を流れ、松林が美しい麓山公園にたどり着き、石造りの建造物から勢いよく流れ出す。

「麓山の飛瀑(ひばく)」と呼ばれるこの人工の滝は、安積疏水の通水を記念して、安積開拓のために結社された開成社や周辺地域の有志が建設したもの。現在、疏水の水は通っていないものの当時から残る貴重な建造物だ。

近代化産業遺産に認定された赤レンガの「丸守発電所」(写真提供/郡山市)
近代化産業遺産に認定された赤レンガの「丸守発電所」(写真提供/郡山市)

安積疏水は、農業用水となるだけでなく、さまざまな副産物をもたらした。疏水の落差を利用し、郡山市熱海町に建設された「沼上」「竹之内」「丸守」の3つの水力発電所もその一つだ。2019年で運転開始から、沼上発電所は120周年、竹之内発電所は100周年を迎える。

写真の丸守発電所は、磐越西線の踏切近くの信号を南に入ってすぐの所にある。こちらは東京駅のデザインにも似たレトロな赤レンガの外観が印象的だ。

これらの発電所は、それまで動力として使われていた蒸気に代わり、製糸・紡績など郡山の産業を発展させていく。

「安積疏水」を知るなら「開成館」へ

「開成館」。建物は、当時の大工が錦絵などを参考に建築した擬洋風建築物であり、明治天皇の東北御巡幸の行在所としても使われた
「開成館」。建物は、当時の大工が錦絵などを参考に建築した擬洋風建築物であり、明治天皇の東北御巡幸の行在所としても使われた

安積疏水と安積開拓に関する資料を展示する開成館。敷地内には明治時代の官舎や開拓者の住居が復元され、当時の暮らしを偲ぶことができる。

開成館は、当時の大工が錦絵などを参考に建築した擬洋風建築物であり、明治天皇による2度の東北御巡幸の際、行在所と宿泊所として使われた。「県指定重要文化財」「近代化産業遺産」にも指定されている。

Information

開成館
住所
電話番号
024-923-2157
営業時間
10:00~17:00(入館は16:30 まで)
休み
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
料金
一般200円
駐車場
12台

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