暑いくらいの気温と6月らしい梅雨模様に、しっかり栄養をつけようと目指した第46回の「ふくしま定食部」福島県庁から稲荷神社方面へ向かい、一本西へ入った「ら~めん石狩」さん。
県庁や銀行などが立ち並ぶ立地から、平日のお昼はサラリーマンに活力を与え、休日は名物の円盤餃子を求める観光客のランドマークとしてフル回転。


これまで30年以上はお邪魔してきましたが、やはり麺類をいただく機会が多いですね。特にお気に入りは、“THE 札幌”なみそ味にたっぷりのひき肉と野菜がうれしい「ひき肉ともやし炒めのみそら~めん」。
「レモン入りピリ辛塩ら~めん」も夏のオススメ。染み出した野菜の旨みに、辛みそとレモンのさっぱりとした風味が寄り添います。
やや固めで供されるコシのある麺は、たっぷりの具材と食べ進むトータルでの時間を考えたベストな茹で具合。


酸味とほんのりスパイシーなコクのあるソースをたっぷりと湛えた、もっちり麺の焼きそばは、豚肉とモヤシの食感も楽しいおすすめの一皿。

しかし、今回は定食部ですから石狩さん唯一の定食メニュー「豚肉と野菜のみそ炒め定食」をお願いします。


たくさんのオーダーを効率良く捌く手際の良さに惚れぼれとしつつ、調理の音に耳をすまします。
高温の中華鍋に野菜を投入するや否や聞こえる「チャー!!」という軽快な音とともに、店内は活気に包まれます。札幌ラーメンを感じる鍋振りで「シャッ!シャッ!」の音に変われば、次第に一丁あがりの合図です。

カウンターにゲートインした同志たちの元に次々と運ばれてくるアツアツ湯気をまとったラーメンや餃子、チャーハンなどを幾度か見送ったのちに、いよいよ私の元にも圧倒的な存在感を放ちながら定食が到着です。

このボリューム!野菜不足を1回で解消してくれるほどのボリューム!
皿からこぼれないギリギリまで盛られた野菜炒めは、豚肉やモヤシ、キャベツ、ニンジンと、バランス良く入っていて、鮮やかな緑色とオレンジ色が食欲をさらに掻き立てます。


崩さないように箸をそぉっと入れて、ジェンガ気分で引き抜いたら、ご飯にセット。野菜ですから、満腹になっても罪悪感はゼロ。遠慮なくガブガブといかせていただきましょう!
夏に差し掛かった陽気の中、腕まくりして頬張る野菜炒めは、疲れた身体を蘇らせてくれる“元気めし”。慣れ親しんだ安定のうまさからは、来る安らぎさえ覚えます。


かれこれ30年以上前の高校生時代から、シティ情報ふくしま編集室でお手伝いをさせていただいておりますが、創刊当初は編集室が福島駅前にありました。その当時、「石狩」さんの先代が鍋を振るっていたのも駅前だったこともあって、編集室スタッフの皆さんにご馳走になった思い出の味でした。
今回、「石狩」さんを訪問させていただいたのは、「シティ情報ふくしま」が新たに「CJ Monmo」に生まれ変わるタイミングで、私にとっての青春の味をオーバーラップさせたかったんです。

先代は札幌ラーメンを中心に仙台で修業され、昭和43年に福島駅前に創業。二代目に引き継がれながら現在の場所で15年の歴史があります。
石狩湾を臨む札幌の味わい。その味わいは、札幌でありながら、もはや福島市のソウルフードと言っても過言ではありませんね。
帰りに、こちらも欠かせない円盤餃子をテイクアウトします。「石狩」さんの餃子は、豚トロとネギ油を混ぜていて、ニンニクも効いていますから、これはビールのお供として自宅に連れて帰るしかありませんよね。


元気を貰いたくなったら、また鍋振りの音を聞きながら、たっぷりの野菜炒めを頬張りに伺わせてください!
ごちそうさまでした。
Information
ら~めん石狩
- 住所
- 電話番号
- 024-521-8123
- 営業時間
- 11:00〜14:00/17:00〜20:00
※日曜日は昼営業のみ
※スープがなくなり次第終了
【テイクアウト】
注文受付11:00~14:00
受け取り11:00~14:00/17:00~20:00 - 休み
- 毎週月曜日
- 駐車場
- なし