“畑の肉”と称されるほど栄養価が高く、多彩な料理に活用できる大豆。豆腐、納豆、味噌、醤油など、様々な食品に加工され、昔から日常の食事に登場しています。
福島県では約1,500ha(令和6年度)栽培しており、地域ごとに特色のある大豆栽培を行っています。今回は、大豆製品が私たちのもとに届くまでの流れや、福島県産大豆の魅力をお届けします。
大豆の基礎知識
おいしい大豆ができるまで
- 【9月上旬頃~下旬頃】さやが膨らんできたら枝豆としても収穫できる
大豆の栄養素
大豆は、5大栄養素が含まれるスーパーフード!ほかの食品と組み合わせることで、さらに健康効果が期待できる優れもの。1日の摂取量を参考に、毎日の食事に取り入れよう。
5大栄養素
- 良質タンパク質
血中コレステロール値の低下や肥満防止などに効果があるといわれている - 脂質
多価不飽和脂肪酸は、心筋梗塞の予防などの効果が期待できる - ビタミン
・ビタミンK
・ビタミンE
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・葉酸
・パントテン酸 - 炭水化物(糖質)
大豆に含まれる「大豆オリゴ糖」は、腸内の善玉菌(ビフィズス菌)を増やす - ミネラル
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・鉄
・リン
・銅
・亜鉛
5大栄養素以外にも
- 大豆イソフラボン
骨粗しょう症の予防や、更年期障害の緩和が期待できる - 大豆サポニン
抗酸化作用、抗炎症作用などが期待できる - 大豆レシチン
細胞の構成成分で、脳の働きにも必要! - 食物繊維
腸内環境を整える
福島県で栽培している品種
里のほほえみ
大粒でタンパク質含量が高く、豆腐や味噌に適している。福島県で最も多く栽培されている品種。
タチナガハ
大粒で裂皮が少なく、煮豆や味噌に適している。特に煮豆にした際の食感が良いとされる。
あやこがね
大粒で糖質が多く、脂肪が少ないため、味噌づくりに最適。様々な加工食品に利用される。
福島県産大豆の栽培状況と県の取り組み
福島県では、「タチナガハ」や「里のほほえみ」等を奨励品種としており、県内各地で生産しています。県産大豆は、味の良さや多様な品種等で評価されており、県として作付けの団地化や機械導入による生産拡大と併せて、更なる品質向上を推進しています。
県としては、生産者と消費者の連携、加工業者との顔の見える関係性の構築などを通じて、地域経済の活性化に貢献することを目指しています。
大豆製品が私たちのもとに届くまで
福島県産大豆を支える生産者・物流業者・加工業者の方々へインタビュー!こだわりを知って、福島県産大豆を味わいましょう。
(1)生産者【桜井アグリサービス】
こまめな管理、地域との連携でつくる高品質な大豆
南相馬市鹿島区で稲作と畜産を行い、12haの畑で「里のほほえみ」を育てる。大豆は比較的暑さに強いが、水分の管理が重要。花が咲く7月下旬から8月上旬は特に水分を要するため、天候や畑の様子、生育状況を観察して、管理を徹底。農家の高齢化が進む中、同地区には活躍する若い世代も多く、日々情報を交換しながら品質向上や収量アップに励んでいる。
Information
桜井アグリサービス
- 住所
- 南相馬市鹿島区江垂字中舘7
- 電話番号
- 0244-46-2293
(2)物流業者【武陽(ぶよう)食品株式会社 】
生産者と加工業者を結ぶ大豆のエキスパート
福島県産大豆を中心に、東北エリアの大豆を取り扱う。倉庫で保管する県産大豆の量は、200〜300t。大豆のノウハウを知り尽くしたスタッフが、加工業者のニーズに合わせた大豆を選定し、配送を行っている。
Information
武陽(ぶよう)食品株式会社
- 住所
- 二本松市長命91-6
- 電話番号
- 0243-24-5818
(3)加工業者【NPO 和(なごみ)】
福島県産大豆のうまみをぎゅっと閉じ込めた手づくり豆腐
福島県産の「里のほほえみ」を使用して豆腐づくりを行う『和』。地産地消を大切にしたいという思いから、創業時より県産大豆を使用している。豆乳から手作りしており、豆腐は濃度15%以上と豆の味が濃いのが特長。
Information
NPO 和(なごみ)
- 住所
- 二本松市西勝田字鞍掛21-1
- 営業時間
- 8:00~17:00
- 休み
- 毎週土・日曜日
- 駐車場
- あり
- 問い合わせ先
- なごみ第2(豆腐工場・直売所)
- 問い合わせ先
電話番号 - 0243-55-3922
- 備考
- キャッシュレス決済/不可
「大豆」のことをもっと知ろう!
Information
知っておいしい ふくしま大豆の魅力vol.1
- 問い合わせ先
- 福島県水田畑作課
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-521-7369


