健康で長く働いてもらうためにも、若い世代への呼びかけが不可欠
会津エリアを中心に、測量設計・施工管理・地質調査・ドローン撮影・スクールを運営する株式会社南進測量。2021年で創業30年を迎えますが、社員の健康作りに積極的に取り組むようになったのは、現在地に移転した2013年以降と代表取締役の樋山秀樹さん。
「会社を永続するには社員に長く働いてもらうことが不可欠。待遇を良くするだけでなく、健康で安心して働き続けられる職場づくりをしている会社が選ばれるのではと感じています」と話し、まずは社員に健康に関心をもってもらおうと、2016年に協会けんぽが推奨する健康事業所宣言にエントリー。取り組みの柱を禁煙、運動の推進、メンタルへルスに決定しました。
禁煙への取り組みは社内分煙からスタートし、屋外の喫煙所を利用する場合も10時、昼休み、15時の定時としました。2019年4月からは社用車内を禁煙とし、会社の敷地内も全面禁煙に。完全な禁煙に成功した人はまだいないそうですが、福島県の『空気のきれいな施設』の認証を受けたということもあって、意識の高揚には効果があったと話す樋山さん。「喫煙は健康リスクも高くなります。病気になってからでは遅いので、まずはそのリスクに気づいてもらうことが大事」と言います。
年代により異なる健康意識のレベルを同じくらいにしていくのが理想
毎朝のウオーキングを欠かさないという樋山さんは自宅から歩いて出社することもあるそうで、運動の推進にも力を入れています。
以前は3カ月に1回程度、講師を招いてのヨガ講座を開いていましたが、2020年は新型コロナウイルスの影響で中止に。代わりに力を入れている毎朝のラジオ体操は、ケガ防止のためのストレッチを兼ねたもので、ほかにも週1回の会議の後に全員でストレッチ体操を行っているそうです。「現場から帰ってきた時や、退社する前にも行っており、定着してきたと感じます」と樋山さん。ラジオ体操もポイントを理解して行えば効果が上がるので、正しい知識を身に付けていきたいと話します。
他にも残業時間の管理に取り組み、部門長が声を掛けていくことで、社員が仕事量を調整しながら働くよう心がけるようになったそうです。「お客さまの要望にできるだけ応えようという思いから、つい残業も多くなってしまいがちです。社員一丸となって取り組めば、明るく良い社風づくりと健康経営が実現すると思いますが、まだまだ途中ですね」と、今後はメンタルヘルスのサポートにより力を入れたいと話していました。
Information
株式会社 南進測量
- 住所
- 電話番号
- 0242-23-7745
- 問い合わせ先
- 【この記事に関するお問い合わせ】全国健康保険協会 福島支部(協会けんぽ)
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-523-3916
- リンク
-
http://www.nanshin.aizu.or.jp/
- 備考
- <支店>喜多方支店、南進測量ドローンスクール
■設立/1991年(平成3年)
■代表者/代表取締役 樋山秀樹
■従業員数/17名(男性12名、女性5名:2020年8月現在)