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【CJ Monmoと考えるSDGs】CJ Monmo学生編集部が、福島県復興・総合計画課の山田さん&志賀さんと対談!

CJ Monmo学生編集部が福島県企画調整部 復興・総合計画課の山田さん、志賀さんに、SDGsの素朴な疑問をぶつけてきました。皆さんもSDGsについて一緒に知って、考えていきましょう。

  • 情報掲載日:2022.07.23
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

【対談の参加者】
福島県企画調整部 復興・総合計画課
「福島県総合計画」担当/主幹 山田清貴さん
復興企画員 志賀美咲さん
*福島県企画調整部 復興・総合計画課とは…福島県全体のSDGs推進に取り組む。「ふくしまSDGs推進プラットフォーム」の運営やイベント、出前講座なども行う。

CJ Monmo学生編集部
福島大学4年生 仲江爽風さん
福島大学3年生 今野大輝さん
福島大学2年生 五十嵐 涼さん
*CJ Monmo学生編集部とは…福島県内の学生が所属し、「CJ Monmo」での連載やSNSを通して、学生目線で福島の魅力を発信している。

※以下、敬称略、名字のみで記載

山田清貴さん
山田清貴さん
志賀美咲さん
志賀美咲さん
仲江爽風さん
仲江爽風さん
今野大輝さん
今野大輝さん
五十嵐 涼さん
五十嵐 涼さん

そもそも「SDGs」って何?

志賀「SDGsは「より良い未来、社会を将来の世代に残していかなければならない」という考えから、全ての人がより良く生きる世界を目指すための、2030年までに達成すべき目標です。定められている目標(ゴール)は17項目(※1)あり、私たちが将来のために今何をするべきか、という課題が記載されています。これらの課題は非常に多く、かつ世界規模なのでとても大きな課題になっています。これらの目標を達成するためには、一人ひとりの行動はもちろんですが、業種や年齢の壁を越え、手を取り合って連携することが重要です。

仲江「SDGsの他にESG、CSRという言葉もありますが、どのような違いがあるのですか?」

志賀「3つとも共通しているのは、「持続可能な社会を目指すための言葉」だと思っています。SDGsは「社会をより良くするための世界共通の目標」。いわゆるこれは、その社会全体の目線・視点で見た時の言葉です。

ESGは、投資家目線の言葉。投資家が投資先の企業を選定する時に注目するのが「環境」「社会」「企業統治」の3つの項目であり、これらを兼ね備えている企業がいわゆる持続可能な企業とされています。

CSRは企業自身の視点から見た言葉。日本語で直訳すると、「企業の社会的責任」です。企業が社会から向けられている期待、責任に応えるべく、持続可能な社会の実現や社会課題の解決に貢献するための内容を示したものです。」

※1:SDGsの17目標とは、1.貧困をなくそう、2.飢餓をゼロに、3.すべての人に健康と福祉を、4.質の高い教育をみんなに、5.ジェンダー平等を実現しよう、6.安全な水とトイレを世界中に、7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに、8.働きがいも経済成長も、9.産業と技術革新の基盤をつくろう、10.人や国の不平等をなくそう、11.住み続けられるまちづくりを、12.つくる責任 つかう責任、13.気候変動に具体的な対策を、14.海の豊かさを守ろう、15.陸の豊かさも守ろう、16.平和と公正をすべての人に、17.パートナーシップで目標を達成しよう。さらに169個のターゲット、232個の指標がそれぞれ設けられています

福島県のSDGsの取り組みは?

五十嵐「17項目のうち、県として重点を置いている項目を教えてください。」

志賀「17番の「パートナーシップで目標を達成しよう」です。県民の皆さんはもちろん、福島に想いを寄せてくださる他県の方も含めて連携をし、福島のSDGsをより一層推進したいと考えています。それと「複合災害から福島を復興させよう」という、福島県オリジナルの目標“18”(※2)ですね。

五十嵐「17番の目標はどのようにして達成しようとしているのですか?」

志賀2022年4月から「ふくしまSDGs推進プラットフォーム」を設置しています。企業、教育機関、NPO法人、市町村など、SDGsに関心のある様々な団体に参加いただいています。課題を感じている団体と、その課題に対して解決策を持っている団体が繋がったりと、どんどん連携を深めていける「ひろがる・つながる・まなべる場」になればと思っています。」

今野「今現在、どれくらいの団体が参加しているのですか?」

山田「2022年6月17日時点で、131団体です。今年度の目標は800団体です。」

※2:震災や原発事故の被害、人口減少など様々な課題を抱えている福島県。その課題に立ち向かうためにも18番目の目標を創り、掲げている。自分の18番目の目標も、思い描いてみよう
※2:震災や原発事故の被害、人口減少など様々な課題を抱えている福島県。その課題に立ち向かうためにも18番目の目標を創り、掲げている。自分の18番目の目標も、思い描いてみよう

五十嵐「福島県として行なっているPR活動やイベントはありますか?」

志賀「セミナーやSDGs関連のイベント、「福島県総合計画」の出前講座などを実施しています。この総合計画もSDGsの理念を踏まえているので、学校などにもPRをしています。」

山田「「福島県総合計画」というのは、“2030年にどのような福島県でありたいか”を文章化した計画です。県庁が作った計画ですが、たくさんの声を聞いて作ったものです。具体的には、「ひと」「暮らし」「しごと」という3つの分野が調和して“シンカ”している社会。シンカは「新化」「進化」「深化」があると考えています。それを表したのが、このイラスト(※3)です。掲げた福島の理想に対して、自分の今の暮らしってどうだろう?多分ギャップがあるんです。ギャップを埋める事が、日々の活動に繋がります。」

五十嵐「他の都道府県と比べて、福島県はSDGsに取り組めている方ですか?」

志賀「県内では、多くの主体による様々なSDGsの取り組みが進められていますので、その方々の取り組みを県としては後押ししていきたいと思っています。ただ、他県では、先んじてプラットフォームを立ち上げている県、認証制度を取り入れている自治体もありますので、県の取り組みとして見ると、福島県はプラットフォームを立ち上げたばかりという面ではまだまだこれからの段階かと思います。」

山田「福島県では極力、イージーに入ってもらいたいと思っていて、県内で活動したいということであれば、県外の団体でもこのプラットフォームに入れるようにしました。先日のプラットフォームのキックオフイベントで内堀知事は「1人が100歩踏み出すのも大事ですが、100人が1歩を踏み出すことが大事。みんなで1歩を踏み出しましょう」と話しています。」

※3:「福島県総合計画概要版」の表紙。県土から「ひと」「暮らし」「しごと」の大きな木が育ち、それがどんどん色濃くなっていく「進化」、根っこが深くなっていく「深化」、新しい葉っぱが伸びていく「新化」をイラストで表している
※3:「福島県総合計画概要版」の表紙。県土から「ひと」「暮らし」「しごと」の大きな木が育ち、それがどんどん色濃くなっていく「進化」、根っこが深くなっていく「深化」、新しい葉っぱが伸びていく「新化」をイラストで表している

SDGsは偽善?

仲江「SDGsに良いイメージを持っていない方もいますが、どのように思いますか?」

志賀「そのような意見が一定数あるのは県としても承知しています。人それぞれの考え方なので、それを良い悪いと評価するつもりは全くありません。」

山田「いろんな考え方があるし、まさに多様性だなと思います。一番怖いのは、無関心。「今良ければ良い」という考え方が、「持続可能」と真逆の考え方。そうではなくて、将来のために何を残すのか、そのために今何をなすべきかを考えるというのが大事です。中でも一番大事なのが現場に行くこと。調べればすぐ分かった気になりますが、実際に行って、見て、しゃべって、聞いて、味わってもらう。ぜひ一次情報に触れてください。」

気軽にできるSDGsとは?

今野「自分たちができること、今日からできることを教えてください。」

志賀「例えば買い物にマイバッグを持っていく、不要な服を回収するサービスを利用する、紙の印刷量を減らす。身近にできることは本当にたくさんあります。SDGsが目指す姿を理解することで、自分たちができることを、考えられるのではと思います。

SDGsをより身近に、当たり前に

仲江「SDGsをもっと身近に知ってもらえる機会があればなと思います。」

山田これからはどんどん当たり前になっていくと思います。目標年まであと8年です。17個のゴールは課題でもあり、うまくいっていないから目標にしている。戦争なんてやっている場合じゃないですよね。SDGsの根底にあるのは多様性と、パートナーシップだと考えます。世界が当然向き合わなければならない、喫緊の課題が集約されているのがSDGsなんです。

五十嵐「SDGsを最初に知ったのが、中学3年生の時(約5年前)なので、最近の取り上げられ方はブームに見えてしまいます。でもそれをブームではなく長期的にしなければならないと思います。」

山田「結局、SDGsも一つの側面でしかないんです。県づくりも、2030年で終わるわけじゃない。未来に関心を持って、しっかり見据えていかないと、今なすべきことは分かりません。2030年も一つの区切りであり、プラットフォームも一つの手法。この総合計画も、一計画でしかないですが、何かしらの気付きが生まれれば、こんなにありがたいことはないですね。」

対談を終えて

仲江「目の前の課題はもちろんですが、「そもそもなぜ課題が発生しているのか」から考えていくことで、本質的な課題解決につながる行動ができると学びました!」

今野「SDGsは将来に関心を持ち、より良い未来のためになる。そんな社会的意義の大きいものだと分かりました!自分も小さなことから始めてみたいと思います!」

五十嵐「とても勉強になる濃い時間でした!長期的な目標を立て、そこに向かって今やるべきことを考える。SDGsだけでなく、全てに通ずる言葉だと思いました。」

Information

福島県企画調整部 復興・総合計画課
電話番号
024-521-7109

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