紅葉をまとった『山本不動尊』を散策

「石堂山徳善院明王密寺(せきどうざんとくぜんいんみょうおうみつじ)」別称『山本不動尊』は弘法大師が悪鬼を調伏するため、護摩壇を築いたことが始まりとされる寺だ。山の奥地に静かに佇み、入り口には杉並木が参拝客を出迎えるように並ぶ。
杉並木を抜けると、燃えるような紅に彩られる「モミジ参道」が山本不動尊へ導く。
先へ進むと、眼前に圧倒的な存在感を放つ、高さ約50mの岩山が現れる。岩山までは130段もの石段があり、上った先、洞窟に安置されているのが、不動明王を祀る「奥の院」だ。紅葉に彩られ、神秘的な美しさだ。ご本尊は厄除け、魔除けのほか、開運・出世の不動尊としても信仰が厚い。

Information
山本不動尊
- 住所
- 電話番号
- 0247-33-2445
- 駐車場
- 約100台
- リンク
-
http://www.yamamotofudouson.or.jp/
静穏な雰囲気漂う『馬場都々古別神社(ばばつつこわけじんじゃ)』

江戸時代から変わらぬ姿の『馬場都々古別神社』は棚倉町の中心部に鎮座する。味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)と日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀る本殿は国指定重要文化財で、福島県を代表する神社の陸奥一之宮だ。
石造りの一の鳥居は南側からの正参道入り口にある。門前道を進み、二の鳥居をくぐると、品格のある随身門(ずいしんもん)、正面の屋根に見事な唐破風(からはふ)を持つ拝殿が現れる。
古木が生い茂る境内は、襟を正したくなるような静寂に包まれており、現代の喧騒を忘れさせる世界が広がっている。

Information
馬場都々古別神社
- 住所
- 電話番号
- 0247-33-7219
- 駐車場
- 棚倉町役場北側駐車場
イチョウの絨毯(じゅうたん)が広がる朱塗りの『八槻都々古別神社(やつきつつこわけじんじゃ)』

本殿の朱塗りが今も残る『八槻都々古別神社』は棚倉町郊外の八槻に鎮座している。馬場都々古別神社と同様に福島県を代表する神社で、奥州一之宮を称し、国道に隣接するとは思えない落ち着いた空気が満ちあふれる。
紅葉が本殿の朱塗りをより鮮やかに魅せる。敷地内には「ひょうたん池」や縁結びのご利益があるとされる夫婦杉なども。
社宝には国指定重要文化財の銅鉢、国認定重要美術品の木造十一面観音立像など数多くの貴重な文化財がのこされる。
Information
八槻都々古別神社
- 住所
- 電話番号
- 0247-33-3505
- 駐車場
- 20台