亡き息子と村の復興を想い、夫婦で植え続けた祈りの桜
飯舘村伊丹沢地区に、ソメイヨシノやオオヤマザクラなど数多くの桜が立ち並ぶ。管理するのは、同地区在住で元養蚕農家の会田征男さん・ツタ枝さん夫妻。26年前、自宅周辺の桑畑に桜の植樹を始めた。数年後、2人は長男を交通事故で亡くしてしまう。
「息子も一緒に植樹してくれていたんです。空から見てくれたら良いな、と思って植え続けました」と語るツタ枝さん。2,000本に達した年、東日本大震災により全村避難に。避難後も村に通い、桜の手入れを続けた。そのことを知ったボランティアが全国から駆け付け、植樹を再開。桜は3,000本に至り、『飯舘復興 三千本の桜』と呼ばれるようになった。力強く花開く桜は、まさに復興の象徴だ。
「桜を見て、心穏やかな気持ちになってもらえればうれしい」と征男さんは話してくれた。例年4月半ばに見頃を迎える。里山が薄紅色に染まる景色をぜひ見に行こう。
Information
飯舘復興 三千本の桜
- 住所
- 問い合わせ先
- 飯舘村 村づくり推進課 商工観光係
- 問い合わせ先
電話番号 - 0244-42-1620
- リンク
-
https://www.iitate3000sakura.com/
飯舘村産食材にこだわった、季節感じる洋食を堪能
郡山市や福島市で経験を積んだ佐藤さんが、故郷・飯舘村にオープンしたレストラン『La Kasse(ラ・カッセ)』。提供する料理には、村産の食材をふんだんに使用。旬の食材に合わせて、定期的にメニューが新しくなるのも魅力だ。
この時期は、香りと食感が楽しめる行者ニンニクや、柔らかい春キャベツを使ったパスタが登場。仕入れ状況により、飯舘産黒毛和牛のハンバーグも提供する。
Information
田舎レストラン La Kasse(ラ・カッセ)
- 住所
- 電話番号
- 0244-42-1228
- 営業時間
- 11:00〜15:00(14:00ラストオーダー)※夜(17:00〜20:00)は要予約
- 休み
- 毎週月・木曜日
- 駐車場
- 7台
- 備考
- キャッシュレス決済/PayPay、メルペイ、d払い、他
週末カフェでゆったり。ラテやスイーツを堪能
2023年5月にオープンした古民家風のカフェ『コーヒーポアハウス』。週末カフェとして土・日曜日限定でドリンクやスイーツを楽しめる。
コーヒーや本格エスプレッソマシンで抽出したカフェラテ(600円)、モクテルなどのドリンクメニューはもちろん、飯舘村産の食材を中心に使ったスイーツも提供。メニューは時期によって変更あり。また、ラテアート教室などの開催も(予約制)。
Information
コーヒーポアハウス
- 住所
- 電話番号
- なし(Instagramにて問い合わせを)
- 営業時間
- 【土・日曜日のみ営業】12:00〜17:00※営業時間変更の場合あり。Instagramにて確認を
- 駐車場
- あり
- リンク
-
https://www.instagram.com/coffee_pourhouse/
- 備考
- キャッシュレス決済/PayPay、VISA、他
飯舘村の草花を使った色鮮やかなキャンドル
カスミソウやスターチスなど生花業が盛んな飯舘村。『工房マートル』では、村産の季節の草花を使ったボタニカルキャンドルやアロマキャンドルを展示・販売。キャンドル制作のワークショップ(事前予約制)なども人気を集めている。
Information
工房マートル
- 住所
- 電話番号
- なし(Instagramで問い合わせを)
- 営業時間
- 【金・土曜日】10:00〜16:00
【日曜日】10:00〜15:00 - 休み
- 臨時休業あり
- 駐車場
- あり
- リンク
-
https://www.instagram.com/atelier.myrtlee/
- 備考
- キャッシュレス決済/PayPay、d払い、他
どこか懐かしくほっとする家庭料理に舌鼓
店名にもなっている“ちえこ”ばあちゃんが作る家庭料理を提供する『農家レストラン 氣まぐれ茶屋 ちえこ』。飯舘村で採れた新鮮な米や野菜を使った煮物や和え物、常磐ものの魚介を使った天ぷらなどを堪能できる。来店の際は5日前までに要予約。
Information
農家レストラン 氣まぐれ茶屋 ちえこ
- 住所
- 電話番号
- 0244-42-1303
- 営業時間
- 【毎週火・水・木曜日営業】11:00〜15:00※5日前までの事前予約制
- 駐車場
- 約10台