![【紅葉の中を走る只見線列車(大沼郡三島町宮下地内)※2024年10月下旬撮影】[撮影機種:Canon EOS R5、シャッター速度1/800、F10、絞り優先]](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2025/10/d106242379ddadb2ed8935a4e5409594.jpg)
鉄路の響き
紅葉(もみじ)照る 峡(かい)の渡りに 汽車ひとつ 時をつなぎて 夢を運びぬ
峡谷を彩る錦繍の中を一筋の鉄路が伸び、列車は静かに橋を渡ってゆく。車窓に映る移ろいの光景に、緑の杉木立と紅葉の彩りが重なっていく。
赤い列車は、谷を渡る舞台に役者のごとく立ち、峡谷の秋風だけがこの一瞬の舞を見守っている。住民の営みは静寂の里に息づき、集落の屋根が杉の梢に守られるよう寄り添っている。
夕陽は、山肌を黄金に染め、雲はゆるやかにその光を和らげている。刻一刻と色を変える天空の下を、列車は変わらぬ律動で走り続ける。鉄路の響きはやがて彼方に消え去って、余韻だけが秋風に乗り、山里の暮らしを優しく包み込みながら、いつまでも心の奥底にまで沁みてくる。
撮影は、国道252号に架かるアーチ三兄弟の新宮下橋のたもと(三島宿側)の駐車スペースに停め、橋から。レンズは24mmから105mm。
Information
三島町の紅葉の中を走る只見線列車
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