約100種類のパンや焼き菓子が並ぶ店内。その中でもひときわ目を引くのが、真っ白な粉糖に包まれたズッシリと大きなパン菓子「會津が香るシュトーレン」だ。シュトーレンは、ドイツなどでクリスマスを祝う伝統的な焼き菓子で、クリスマスまでの4週間をかけて味わう。これに着目した店主の小桧山和馬さんが、会津の特産物を使ったレシピを考案。ほんのり"和"が香る、すっきりした甘さに仕上げた。
　大戸山系の水を使って作る米で醸造された地酒「会津娘」に漬け込んだ、会津みしらず柿やイチジクなど9種類のドライフルーツ。これをフランス産小麦粉とマジパンを練り込んだ生地へ3種のナッツとともにたっぷり贅沢に加える。日にちを置く程に熟成してしっとりとした食感になり、フルーツと日本酒が渾然一体となった芳醇な風味が生地全体に広がっていく。薄くスライスしたら、子どもにはホットミルクを添えて。大人なら、ぬる燗の日本酒とともに会津の味を楽しもう。

この記事は「ふくしまを楽しむ大人の情報誌 Mon mo（モンモ）2016年冬号」掲載記事を元に作成しました。モンモのバックナンバー及び最新号では、福島県内のグルメ情報を掲載しています。本の詳細はモンモ公式ホームページを参照ください。