福島市南沢又、飯坂街道より1本細い道に入った奥まった場所にありながら、福島県内外から多くの“日本酒愛飲者”が訪れる。知る人ぞ知る『橘内酒店』だ。築50年を超える懐かしい木造建物、店先では不定期のフリーマーケットと題し、玩具や洋服が来店者を迎える。

店に入ると、日本酒・焼酎・ワイン・ウイスキーなど、県内外の厳選された200種類の酒が整然と並んでいる。ご主人・橘内賢哉さんが飲んで惚れた銘柄だけを扱っている。お目にかなった酒は、その9割が福島県産酒だ。

他にお猪口やレトロ雑貨も売られ、近所の子ども用の駄菓子は、大人たちの酒のアテとして好評らしい。買われた酒は、遮光と保冷のため新聞紙に包まれ、筆で銘柄が書かれる。自宅に着くまでおいしさを保つためだ。

「日本酒のことなら、誰にも負けない愛情と知識があります。お客様との会話を通じて蔵元の思いをつなぎ、人の心を和やかにする酒を売っていきたいと思います」とご主人。

耳より情報

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