福島県が食品ロス削減に向けて進める「もったいない！食べ残しゼロ推進運動」では、「食べ残しゼロ協力店・事業所」を募集している。

2022年1月末時点で593の認定店舗があり、福島県は認定証、ポスター、ドギーバッグを提供するなど支援している。

いわき市四倉の海沿いにある認定店『くさの根』では、調理方法が分からず売れ残ってしまうような珍しい魚をあえて仕入れ、レアなメニューとして直売店で販売している。

また、数種類の魚のあらは贅沢な「あら汁」に、丼もののごはんは客に声掛けをして適量を提供。最近では、客から「残したおかずを持ち帰りたい」と言われるようになり、従業員たちの食品ロス削減に対する意識も向上してきた。

野菜は、育ちすぎ、形が不揃いなものを農家より仕入れ漬物に。「大きく育った野菜は完熟した証拠です」と取締役の新谷郁子さんは話す。

せっかく水揚げされた魚や元気に育った農作物を無駄にしたくないとの思いは、創業当時から変わっていないという。