食味ランキングで10年連続「特A」評価を受ける会津産コシヒカリ。そのブランド力を高めようと、会津若松市では会津産厳選コシヒカリ『AiZ’S-RiCE(アイヅライス)』の生産に取り組んでいる。
江戸時代の「會津農書」をヒントにした酒かすを用いる栽培方法を取り入れ、厳しい基準をクリアして出荷される米の魅力と、作り手の思いに迫った。
自然豊かな気候風土が生んだ全国有数の米どころ・会津
爽やかな秋の風になびく黄金色の稲穂。点在する集落の間を埋めるように、一面に田園風景が広がる。会津若松市北会津地区は、米どころとして知られる会津地方の中でもひときわ稲作の盛んな地域だ。
その理由は、昼夜の寒暖差の激しい盆地特有の気候と、一級河川「阿賀川」の豊富な水源に由来する。恵まれた気候風土があってこそ、良質で食味の良い米の生産が可能になる。
そんな北会津地区で米農家を営む荒井重隆さんは、30歳を過ぎて脱サラし、家業を継いだ。有機肥料を用いた栽培など、様々な方法を模索しながら、土壌の改良に努めてきた。
その甲斐もあり、2022年は「第24回 米・食味分析鑑定コンクール」において、1次審査・2次審査の合計が170点を超える生産者のみが名乗ることができるベストファーマー認定を獲得。生産者としての技術の高さが認められた。
『アイヅライス』に取り組むようになってからは2023年で6年目。「日本一のお米を作りたい」という思いをモチベーションに、ともに生産に励むメンバーと切磋琢磨を続けている。
特別栽培の会津産コシヒカリが厳選された『AiZ’S-RiCE(アイヅライス)』に
会津で栽培される米の大部分を占めるのが「コシヒカリ」だ。一般財団法人日本穀物検定協会が主催する「食味ランキング」では、通算26回の「特A」評価を獲得。さらに2013年からは10年連続で「特A」に輝き、その品質の良さ、おいしさを全国に知らしめてきた。
そんな会津産コシヒカリの中でも、栽培方法や食味などの厳しい基準をクリアした米が『アイヅライス』。2023年現在は13人の生産者が栽培にあたっている。
『アイヅライス』に選ばれるための条件は次の5つ。会津産コシヒカリの1等米であること、食味値が80点以上、玄米タンパク質含有率が6.4%以下であること。加えて、特別栽培米ガイドラインに基づいて栽培することや、会津清酒の酒粕を肥料として使用すること、また人体や環境に悪影響を及ぼす可能性のある農薬を使わないことと、細かく設定されている。
2022年は初めて13名の生産者全員が基準に合格。作付け面積も当初の2倍に増え、首都圏を中心に人気が広がっている。
すべてはおいしい米のためにベテラン農家の品質への挑戦
収穫間近の荒井さんの田んぼにお邪魔した。2023年現在は5枚の田んぼで『アイヅライス』用の米を栽培。地面に付くほどに垂れ下がった穂は見事なものだが、今年(2023年)は例年にない猛暑で、水の吸わせ方や肥料の配分にはずいぶん苦労したそう。
しかし、「厳しい天候でも、高品質な米を作ってこそ農家の腕の見せどころ」と笑顔を見せる。「どうすればいい米ができるか、工夫しながらの作業。毎年気候が違うので『去年はうまくいったから今年も』とはならないのが大変でもあり、やりがいでもあります」。
そんな荒井さんの『アイヅライス』のおすすめの食べ方はごま塩むすび。やや水を少なめにして炊飯すると粒立ちもよく、噛んだときに米のうまみや甘みが感じられるという。「おかずに合うように作っているので、ぜひいろいろな組み合わせを試してみて」とアドバイスをしてくれた。会津の米農家の心意気が詰まった極上の味わいを、ぜひご賞味いただきたい。
Information
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- 問い合わせ先
- あいづの厳選米生産推進協議会(事務局:会津若松市農政課)
- 問い合わせ先
電話番号 - 0242-23-9973
- リンク
- https://aizs-rice.com
- 備考
- 【販売店情報】
会津若松市内の土産物店・直売所などの他、首都圏を中心とした米屋で取り扱っている。取扱店一覧は上記HPで確認を。
【購入方法】
店頭販売・電話注文・ネット販売