昔の暮らしを身近に感じるエリアで、“和”とイタリアンのコラボを楽しむ

「福島市民家園」の一角に2022年にオープンした『むろいし』は、幅広い世代の人に愛される店。見事な梁や囲炉裏が設けられた古民家風の店内で食事を楽しめる。座敷の他、土間にはテーブル席もある。

ランチは、パスタや唐揚げ、カツオのタタキなどバラエティー豊か。選択に迷った時は、プラス300円でメインを2品にすることも可能だ。手頃ながら食べ応えあるデザートも人気。農家から直接仕入れた旬のフルーツをたっぷり味わえる。

大正末期に銀行家が建てた迎賓館。贅を尽くした空間で「時間旅行」を

JR二本松駅から霞ヶ城公園に向かう久保丁坂の途中にある『8月カフェ』。99年前に建てられた洋館は、大正末期、銀行の頭取などを務めた実業家が贅を尽くした“私的な迎賓館”で、のちに所有者が変わってからも大切に手入れされてきた。

入口は日本家屋特有の「たたき」になっていて、カウンター越しにオーダーしてから入る。洋館部分は天井が高く、漆喰で描かれた古代ギリシャ風の装飾がロマンティック。手作りスイーツを味わいながら、束の間の「時間旅行」を楽しんでみよう。

時を刻んだ空間と美しい庭もごちそう。愛情たっぷりの家庭料理に心うるおう

郡山市の逢瀬公園近くに静かに佇む『ギャラリー芋銭（うせん）』。築140余年の古民家を改装した建物の前には手入れの行き届いた日本庭園が広がる。大きな梁に歴史と温もりを感じながら、靴を脱いで奥のカフェスペースへ。

おすすめは「芋銭のひるまんま」。メインは魚か肉を選べ、沖縄県石垣島産もずくをはじめ、地物野菜などを使った滋味深い小鉢料理が輪島塗のお盆で提供される。アンティークの家具や雑貨に彩られた空間で、食後のデザートとコーヒーを堪能しよう。

昭和の面影残る美しい古民家カフェで、華やかなランチやスイーツを味わう

古民家を改装した郡山市のカフェ『さとう珈琲 本店』。玄関の先には古き良き日本を感じる美しい空間が広がり、天井の大きな梁やきれいに磨かれた板張りの床、四季折々の風景を望める縁側の席など、懐かしい雰囲気に癒やされながら心ゆくまでくつろぎの時間を過ごせる。

落ち着いた空間で楽しめるのは豊富なカフェメニュー。常連さんには「モーニングセット」（550円〜）が人気。姉妹店『Pan de Sucre（パンドゥシュクレ）』の特製パンを使用した厚切りトーストにハンドドリップのブレンドコーヒー、ヨーグルトが付く。

伝統工芸を守る張子の里の古民家でのんびりと、思い思いの時を過ごす

のどかな風景に溶け込む郡山市の『Decorico（デコリコ）』。張子人形の里「高柴デコ屋敷」で300年以上続く「本家大黒屋」が三春張子の工房として利用していた築140年以上の古民家を柱や梁を生かして改装。食事やスイーツを楽しめるカフェが誕生した。

おすすめは、新メニューの「デコねこプレート」。24年前に西田町で出土した縄文時代のネコ頭型土製品“じょもにゃん”をモチーフにした愛らしさとおいしさにほっこり。ロマンを感じながら味わいたい。