福島県がトップブランド米として位置づけ、令和3年から本格的に生産を始めた『福、笑い』。「日本一の米をつくりたい」との思いから開発に14年を費やした品種は、2024年から栽培面積を拡大し、さらに多くの消費者へと届けられることになる。
選ばれた生産者が心を込めて栽培。安全安心なおいしさを届ける
「今年(2024年)は暑くて苗の管理が難しく、生育が心配だったんです。でも結果的には例年並みか、それ以上の品質に仕上がったのではないでしょうか」。黄金色の穂をつけた稲が風に揺れる風景を眺め、柳津町唯一の『福、笑い』生産者・齋藤 寛さん(JA会津よつば「福、笑い研究会会員」)は目を細める。
季節外れの暑さや水不足の不安に悩まされながらも、気候に合わせて細やかな手入れを心がけた成果が実ったかたちだ。プレデビュー時から栽培を始めて5年。2024年からは作付面積を2023年の約2.5倍に増やした。
『福、笑い』は、福島県などが定める登録制度で認定された農家以外は栽培できない米。登録には、生産工程をしっかり管理できている証でもある「GAP認証」を取得していることが要件となる。ここまで厳しく生産者を限定している理由は、「安全安心なものを消費者に届けたい」という思いがあるからこそ。
齋藤さんも「厳しい条件に見合うお米になるよう、プライドを持って作っている」と胸を張る。「『福、笑い』は、炊き立ての香りの良さと口に含んだ時の甘みが抜群。トップブランド米らしい味を、ぜひご賞味ください」。
福島県知事や「ライシーホワイト」も稲刈りで豊かな実りをPR
去る2024年10月1日(火)、内堀雅雄知事やJA会津よつばの原喜代志組合長、ふくしま米を全国へPRするキャンペーンクルー「ふくしまライシーホワイト」の志岐有彩さんが齋藤さんの『福、笑い』の圃場を訪れ、稲刈りを行った。豊かな穂をつけた稲を見て「きれいに実っていますね」と笑顔を見せる内堀知事。原組合長も「一等米は間違いないでしょう!」と太鼓判を押す。
その後、齋藤さんからコツなどを簡単にレクチャーしてもらい、稲刈り開始。各々手にした鎌でどんどんと刈り進めていく。時々、互いに言葉を交わしながら、和やかなムードで作業は進み、瞬く間に刈り取られた稲が積み上がっていった。
作業を終え、「稲穂の重みを感じた」と語る内堀知事に、「自分としても思い入れがあるお米。今後は若い生産者にも栽培にチャレンジしてほしい」と展望を語った齋藤さん。最後は志岐さんが「福島県内外の人に新米を楽しみにしてほしい」というメッセージで締めくくり、収穫を喜んだ。
Information
福、笑い
- 問い合わせ先
- 福島県農林水産部農産物流通課
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-521-7371
- リンク
- https://fukuwarai-fukushima.jp/
- 備考
- 【販売店情報】
福島県内では量販店や各JA直売所など、首都圏では百貨店、高級スーパー、米穀店などで販売される。その他オンラインでも購入が可能で、販売先は上記HPで随時発信予定。ギフトボックスもあるので贈り物にもおすすめ!