第92回の「ふくしま定食部」は、入学式を終えたばかりの4月に、小学校の校庭向かいに佇む郡山市の『すずや食堂』さんへ向かいます。

郡山インターを降りたら国道49号線を南へ。逢瀬川を越えた辺りで右折して、「富田西小学校」まで来ると、住宅地に溶け込んだ外観と高く掲げられた看板が見えてきます。

たくさんの子どもたちの往来を映してきたであろうガラス戸を開けて、店内に入るとカウンターとテーブル席。オープンに8分遅れた11時8分の入店でしたが、すでに店内は8割方着席の盛況。ソロ活動ですので、いつものように空いているカウンターへゲートイン。

早速、すずやさんの好きポイントのひとつ、高校野球の組み合わせ抽選会のように並ぶ木札メニューを見上げて熟考。かつ丼を頼みがちですが、今日は桜を愛でた流れでバラを愛でようと「バラ焼肉定食」に即決です。
待つ間、メニューを眺めますが、毎回気になるラーメンと支那そばの違い。中太麺か細麺かの違いなのですが、中太麺のラーメンばかりチョイスしていたので、次回は支那そばで食べ比べですね。
そこに添えたくなるのは、ラードで炒めるコク深い半チャーハン。チャーシュー・玉子・ネギとシンプルかつ満足度の高いチャーハンに、食堂らしいラーメンを組み合わせた王道の組み合わせが定期的に欲したくなるんです。

そして、すずやさんといえばかつ丼。作り置きではなく、注文が入ってから分厚い豚ロースを叩くスタイルで、肉に対する信念を感じます。
ダンダンと肉を叩く音が、揚げ音のピチピチに変わり、ジュワーとなったらもうじきの合図。しっかりめにとじられる玉子も愛おしいかつ丼は、これまで最も頂いてきたメニュー。


パブリックビューイングのように居合わせた皆さんとテレビに興じていると、10分ほどで「バラ焼肉定食」の到着です。
ほどよい脂身と飴色の玉ネギが織りなす魅惑のウエーブ。顔の筋肉を鍛えるトレーニングアイテムのように、箸を支点に両端を揺らした豚バラを口まで運んだら、濃厚仕立ての自家製タレによく絡んでうっとり!
豚バラの醍醐味、脂身が美味しい耳たぶの如き食感を伴って、ライスを運ぶ手首のスナップを加速させます。

さらに個人的にうれしいのが、マカロニとポテトのハイブリッドサラダ。食感と味わいの良いとこ取りで、さりげなく旨いです。

ライスの上に脱ぎ忘れた羽衣のように、丼の北半球を焼き肉で構築すれば、旨味プラネットの完成。
今こそ満を持してマヨボトルを手に取るタイミング。努めて手慣れた感じを装いつつ、すずやさんの「す」を描きます。


焼き肉の後ろに陣取るキャベツとレタスには、しそドレッシングも魅力的なのですが、ここは焼き肉のタレを染ませる選択。

家庭的で良心的なすずや食堂さんは魅かれるメニューばかりですが、早めの4月から始まる冷やし中華やソース焼きそばにも、毎回誘惑グラグラです。


バラ定やかつ丼以外にも肉系メニューも人気。かつカレーやロース焼肉定食も満腹必須の逸品。


半チャーハンからの逆算ならタンメンも人気。チャーハンの美味しさに「半」では我慢できなくなる部員も!


来店するお客さんがみんな笑顔。元気をもらえる住宅街の食堂。何を食べてもおいしいすずやさん、家の近くにあったらいいのになぁ。また、おなかを空かせてお邪魔させてください!
ごちそうさまでした!
Information
すずや食堂
- 住所
- 電話番号
- 024-951-5573
- 営業時間
- 11:00~19:30(19:00ラストオーダー)
- 休み
- 毎週水曜日
- 駐車場
- 5台