猛暑つづきで早くもバテ気味な第95回「ふくしま定食部」。爽やかにレストランで栄養補給をと磐越道で小野ICを目指します。
小野町と言えばリカちゃんキャッスル。リカちゃん通りを南へ進むと突き当たりに「レストラン志木」さんの柿色の看板が見えてきました。


引き戸を開けると、横張りで統一されたログハウス調の内装が一気に洋食ムードを高めてくれます。


窓際のテーブル席を選ぶと、眼の前に広がる赤いブロックチェックのテーブルクロス。レトロモダンな雰囲気は、リカちゃんと待ち合わせるはるとくん気分。
※リカちゃんの6代目ボーイフレンドは「はると」くん。

入り口わきに立て掛けられたランチメニューのお得さに心揺らぎますが、レギュラーメニューの定食からオーダーすることに。

今日は、いつもハンバーグをいただきながらも気になっていた、オリジナルステーキ定食をリッチに200gでお願いしましょう!
常連客や家族連れなどで賑わっていますが、かなりの割り合いでオーダーされているのが「黄金比率ハンバーグ」。ハンバーグの比率は黒毛和牛7:もち豚3。個人的にも大人としての自覚7:少年の心3であり続けたいものです。

ハンバーグにから揚げなどがセットになった定食も人気で、前回は、「ハンバーグとエビフライ定食」をいただきました。
メインのハンバーグは、箸を入れた瞬間の肉汁が焦るほどジューシー。噛むほどに上質な黒毛和牛の肉々しい旨みともち豚のコクと甘み。ふわふわと柔らかいハンバーグが、牛肉・野菜・赤ワインなどをじっくりじっくり煮込んだデミグラスソースを伴って、コクがあるのにさらりとした味わい。

そこに衣カリッ、海老プリッの食感が心地よいエビフライが贅沢に2本。それはまるで小野町が誇る諏訪神社の翁杉・媼杉のごとき存在感。


以前の味わいを回想していると、オリジナルステーキ定食が赤いチェック柄の上に到着。

レモンをねじり絞ったら、左端から切り分けて。ポンピングブレーキの加減で肉に歯を当てたら、肉汁とバターとレモンと満足感と幸せとワイルドさと諸々が口中うずまいて至福。
鉄板に乗った褐色のリブロースは、赤身の強い旨みと脂身の甘みを堪能できる豊かな味わい。ダイヤル式の電話を彷彿とさせるレモンもフレッシュ。
食欲のままに2切れ目もいただいたら、ブラックペッパーと牛肉の旨みがライスと相まって食欲が加速。ここで一旦、付け合わせをいただいて我に返ることにします。

ステーキを彩る付け合わせも町の洋食屋さんらしい組み合わせ。鉄板で焼かれたナポリタンのカリっとしたところを口にした瞬間、感情を揺さぶられるほどにノスタルジー。

幼き日に親に連れて行ってもらったレストランの空気が、湯気となって吸い込んだ気持ちです。
ステーキやハンバーグを「セット」か「定食」で選べるのも志木さんの魅力の一つ。サラダ気分ならセット、お新香気分なら定食。リカちゃんキャッスル帰りに、娘たちはセットでお父さんは定食を選べる自由さはありがたい。


店名の由来は店主の出身地“埼玉県志木市”から。
都内で料理人として腕を振るわれたのちに39年前に小野町へ。埼玉県出身ですからサッカー好き。ジュニアサッカーの代表の顔もお持ちなんです。
カッパの郷、志木市に由来するお店ですから、皿に付いたライスは1粒も残さず拾い上げて、鉄板も冷め切らないうちにたちまち完食。


リカちゃん気分でお邪魔したレストランでチョロQのようなお腹になるくらい満足しました。いずれ、私が所属するジュニアサッカーチームと対戦しましょうね。
ごちそうさまでした!
Information
レストラン志木
- 住所
- 電話番号
- 0247-72-2921
- 営業時間
- 11:30~14:00/17:00~20:00
- 休み
- 不定休
- 駐車場
- あり