伊達市発祥。90年以上の歴史を誇る、冬ならではの甘味
2006年に伊達町・梁川町・保原町・霊山町・月舘町が合併して生まれた、伊達市。現在は武将として人気の高い伊達氏ゆかりの地として制作された、アニメ「政宗ダテニクル」などでも注目を浴びる。また全国有数の桃の生産地でもあり、春はピンクに色づく桃の花が楽しめ、夏には様々な種類の桃を味わえる。そして、冬の特産品はなんと言っても「あんぽ柿」。梁川町五十沢発祥と言われ、90年以上の歴史を持つ。各農家の軒先にずらっと柿が干される様子は冬の風物詩だ。2016年4月には、梁川町に「JAふくしま未来」が「あんぽ工房みらい」を開設。各農家で行っていた作業を集約し、生産者の高齢化問題や後継者問題の改善、さらなる生産数増量を目指している。
あんぽ柿は、柿を一度硫黄で燻蒸した後に干すことで、きれいなオレンジ色、トロッとしたゼリーの様な独特の食感、濃厚な甘さを生み出している。主に大きくて柔らかい「蜂屋柿」と、噛み応えがあり甘みの強い「平核無柿」の2種類で作られる。
さらに、あんぽ柿を使った商品開発も進んでいる。ようかん、リキュールなどがあり、農産物直売所、菓子店などで販売。あんぽ柿の新たな魅力を感じるおいしさをぜひ味わってみよう。