安全衛生委員会が旗振り役になり、運動習慣の定着を呼びかけ

レアメタルを使った電子部品の開発・製造を行い、世界各国に輸出しているビシェイポリテック株式会社。前身となる会社は1973年に設立され、2014年にアメリカ企業による買収で現在の社名に。
地元採用中心の社員は半数以上が40代、次いで50代が占め、90%以上が男性というのが特徴です。健診結果を見てもメタボと血圧の有所見者が多く、「社員の平均年齢も上がってきているので、適度な運動をして体調管理をすることが大事と感じました」と話す代表取締役社長兼工場長の畑 康規さん。そこで、定期的な運動習慣の推進を「我が社の健康プラン」に位置付け、安全衛生委員会を活用して健康の重要性についての注意喚起を行うことを始めました。

同社の工場は、8:15~17:00の日勤と20:15~翌5:00の夜勤の2交代制。シフトは1週ごとに交代し生活時間帯が昼夜逆になることや、立ち仕事で残業もあるため、仕事が終わってから日常的に運動を取り入れることが難しく、運動不足を招く要因にもなっていました。
そこで気軽に取り組めるものをと、安全衛生委員会が掲示物を活用して階段の利用推進を呼びかけるほか、毎朝始業前のストレッチ体操などにも取り組みました。
マシンを持ち寄りジムを設置。毎日利用する熱心な社員も

同社の取り組みで特徴的なのは、食堂の空きスペースを活用してスポーツジムを設置したこと。「社員から、購入した筋トレマシンを会社に置かせてもらえないかという声があったのがきっかけです」と話す管理課課長代理の森田 学さん。
他にも社員の自宅で眠っていたマシン数台が集まり、2016年3月に会員になれば利用できるクラブ活動としてスタートしました。「会員は10名ほどですが、毎日利用する人もいます」と森田さん。畑さんも「一人ひとりが目標に合わせて熱心に運動している様子は、他の社員にも刺激になっていると思います」と話します。
労働安全衛生に関する国際規格ISO45001を取得している同社では、マネジメントシステムに準じて目標を作り、それが達成できているかをチェックする仕組みが整っており、その一環として産業医が来社して工場内を巡視しています。また、健康相談を行ったり、健康情報を掲示して意識向上を図ったりする取り組みも行っています。「マネジメントシステムにまとめたことで目的・目標が明確になり、より取り組みやすくなりました」という畑さんは、社員とのコミュニケーションからニーズを知ることも大切と話していました。


Information
ビシェイポリテック 株式会社
- 住所
- 電話番号
- 0247-62-8111
- 問い合わせ先
- 【この記事に関するお問い合わせ】全国健康保険協会 福島支部(協会けんぽ)
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-523-3916
- リンク
-
https://www.vishay.com/capacitors/tantalum/
- 備考
- ■設立/2010年(平成22年)
■代表者/代表取締役社長兼工場長 畑 康規
■従業員数/78名(男性74名、女性4名:2020年9月現在)