安心・安全なインフラや生活空間を整備する建設業
建設業は、私たちの生活を支える重要な役割を担っています。道路や橋、トンネルなど社会のインフラは産業の発展や人々の移動を支えています。また、住宅や商業施設など、生活や経済活動の場を提供するのも建設業の大切な役割です。

あたり前の日常を守り続ける、建設業が現在直面している課題
近年、地震や豪雨、豪雪など自然災害が多発化し、インフラの迅速な復旧を求められる機会が増えています。また、高度経済成長期につくられた高速道路やトンネル、橋などは補強や修繕が必要な時期になっており、建設業にかかる負担は増すばかりです。
しかし一方で、建設業全体は震災後深刻な人手不足に陥っており、2024年4月からは労働時間の上限規制が設けられたことにより、この流れに拍車がかかっています。
「担い手確保」が最重要課題。さまざまな体験イベントを実施

福島県建設業協会では、担い手の確保と将来を担う人材の育成について、最重点課題として取り組んでいます。2024年から「知ってほしい。ふくしまの建設業のこと」と題した広報事業を福島県内の道の駅で開催。建設業の「いま」を伝える動画放映やパネル展示などを行い、県民に建設業の魅力や大切さを発信しています。
また、2025年は8月30日・31日に日大工学部で福島県内の大学・高校と連携し、建設の学びと仕事を体験できる「ふくしま・けんせつフェア」を開催。関係団体や企業の協力により、建設機械の試乗や遠隔操作体験など約30の体験ブースを設け、約4,000人の来場者に建設業の魅力や楽しさを伝えました。
建設業は3Kから新4Kへ。生産効率や安全性の向上を図る

建設業への就職や定着を促すため、3K(きつい・汚い・危険)イメージから脱却し、新4K(給料・休日・希望・かっこいい)の魅力ある職場づくりが進められています。
このため、週休2日制の導入などの働き方改革、他の業種に負けない賃金アップなどの処遇改善を推進し、ICT技術や建設DXの活用を進めることで、生産効率や安全性の向上も進めています。今後とも福島県の社会インフラの守り手としての役割を果たしていきます。
取材協力/一般社団法人 福島県建設業協会