
「腰を曲げると痛い」「長時間同じ体勢でいると腰が痛くなる」など、慢性的な腰の痛みを抱えている方を対象に、福島市「福島県立医科大学附属病院」にて椎間板性腰痛の治験を実施しています。
そもそも「椎間板性腰痛」はどんな症状なのでしょうか。福島県立医科大学の二階堂琢也先生に教えていただきました。
【特別インタビュー】福島県立医科大学 整形外科学講座 准教授・二階堂琢也先生

Q. 先生の専門を教えてください。
A. 背骨の病気全般が専門で、特に腰痛や腰からくる神経痛を多く診ています。慢性的な痛みで悩んでいる方や、他の治療で改善が見られなかった方の診療も行っています。
腰痛は命に関わる病気ではないため軽視されがちですが、放置すると治りにくい複雑な痛みに発展することも。早期に適切な治療を受けることがとても大切です。患者さんの年齢層は20代から80代までと幅広いですね。
Q. 椎間板とは何ですか?
A. 背骨の骨と骨の間にある、やや柔らかい組織です。骨同士をつなぎ、スムーズな動きを可能にする役割を持っています。
よく「クッションのような働き」と説明されます。
Q. 椎間板性腰痛とはどのようなものですか?
A. 椎間板は体を支える大事な部分で、常に負担がかかっています。20代頃から少しずつ傷み始め、蓄積されたダメージが限界を超えると亀裂が入り、痛みとして現れます。
腰痛には様々な原因がありますが、その一つが椎間板性腰痛です。
Q. どのような人が発症しやすいのでしょうか?
A. 中腰や前かがみの作業をする人は椎間板に圧力がかかりやすく、発症しやすいです。
また、研究によると立っている時より座っている時の方が椎間板への負担が大きいことが分かっています。そのため、デスクワーク中心の方も注意が必要です。

Q. 現在の治療法を教えてください。
A. 椎間板は骨のように自然修復できません。傷付けばそのまま残ります。現在の治療は根本的に治すのではなく、痛み止めで炎症を抑えたり、体幹の筋力を鍛えて腰への負担を軽減したりするのが中心です。
生活指導も大切で、重いものを正しい姿勢で持つ、長時間の座位を避けるといった工夫が求められます。ただし、根治的な治療法がまだ少ないのが現状です。
Q. 腰が痛いときはどう過ごせばよいでしょうか?
A. 中腰や長時間の座位を避けるなど、椎間板に負担をかけない姿勢を意識してください。
お辞儀の姿勢で痛む場合は椎間板からくる痛みが疑われますが、自己判断は禁物です。痛みが続く場合は、必ず専門医の診断や検査を受けてください。
Q. 今後の治療の展望はありますか?
A. 理想的な治療は椎間板を再生させることですが、まだ研究段階です。
人工椎間板への置換や、椎間板内に薬剤を注入して痛みを抑える治療法も開発が進んでいます。従来の飲み薬とは異なり、直接椎間板に作用させる新しい治療が実用化に向けて期待されています。
![[38歳男性]L5/S1椎間板変性](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2025/10/899fbbe00751bc27519bef1494037fb4.jpg)
長引く腰痛のお困りの方、治験に参加してみませんか?
いつもの腰の痛み、それは“椎間板性腰痛”かもしれません。現在、この症状を対象とした治験が行なわれています。椎間板性腰痛にお悩みの方へ治験へのご協力をお願いしています。
治験の応募、対象者、概要、メリット・デメリットなど、詳細は以下の応募ページでご確認ください。
Information
椎間板性腰痛の治験参加者募集
- 問い合わせ先
- 株式会社QLife 治験事務局
- 問い合わせ先
電話番号 - 0120-37-4089
- リンク
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https://survey.qlifeweb.jp/lp/ang2507-cbp?utm_source=cj&utm_medium=column&utm_campaign=ang2507-cbp
- 備考
- 治験へのご応募は「QLife治験事務局」にて承っております。病院への直接のお問い合わせはお控えください。