和牛のトップブランドである米沢牛。明治4年、米沢の藩校興譲館に招かれたイギリス人教師が食べ、そのおいしさを広めたのが始まりだ。現在では、置賜地方と呼ばれる、山形県南部の米沢市、長井市、南陽市、高畠市、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町で育てられた、黒毛和牛の未経産雌牛。月齢32ヵ月以上で、外観や肉質、脂質などが上質と認められたものだけが『米沢牛』と名乗ることができる。置賜地方の気候、土壌と水、そして受け継がれてきた優れた飼育技術により生まれる。生産蓄農家の鈴木さんは、平成9年に全国肉用牛枝肉共励会「雌の部」で最優秀賞を受賞。全国にその質の高さを知らしめた。さらに、米沢牛銘柄推進協議会が発足、地域一丸となってブランド推進が行われている。その結果、2017年3月に農林水産省が定める日本地理的表示(G1)保護制度に米沢牛が登録された。
市長曰く、米沢牛のおいしさは「脂身が上質で、溶け出す温度が低く、口の中でトロッととろけるところ」。肉質や霜降りのキメの細かさが自慢で、特にすき焼きで食べるのがおすすめだそう。ぜひそのおいしさを、米沢市内の各店で味わってみよう。
米沢牛を堪能できる店や販売店等は「米沢牛銘柄推進協議会」のHPで紹介。すき焼きやステーキ、様々な方法で味わえる。