幻想の煌(きら)めき
夢想だにしない絶景との出会いはいつも偶然にやってくる。大自然の神秘はまさに摩訶不思議でしかない。今回の景色は6月下旬の18時過ぎ、梅雨の小雨に立ちすくみながら撮影したもの。私の身体の奥底から込み上がる身震いは、感動かはたまた寒さなのか。一瞬の情景は儚きが故に美しく、幻想の煌めきは寂寥(せきりょう)の挽歌のように湧き上がり漂いながらさまよっている。
夏の「第一只見川橋梁」の撮影は、やはり川霧の魅力に尽きる。早朝か夕刻が望ましいが、日中でも雨上がりなら霧が出てくれるかもしれない。撮影ポイントには「道の駅尾瀬街道みしま宿」に車を置き徒歩で登る。このポイントでは3ヵ所の展望台が整備されており、徒歩15分の最上部は「第二橋梁」まで、中段は「第一橋梁」のみ俯瞰できる。川霧の発生が多すぎる場合は、視界不良救済ポイントにもなっている、徒歩3分の下段で撮影するといい。
文・写真/星 賢孝
Information
三島町・第一只見川橋梁ビュースポット
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