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星 賢孝の奥会津だより

遅い春の訪れを待ちわびる、金山町・旧三更集落の「霧幻地蔵」

年間300日、奥会津やJR只見線の撮影をし続ける郷土写真家・星 賢孝(けんこう)さん。彼だからこそ知る四季折々の“美しき奥会津”をお届け。撮影アドバイスも紹介します。

  • 情報掲載日:2025.05.02
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
【遅い春の訪れを待ちわびる旧三更(みふけ)集落の霧幻地蔵(大沼郡金山町三更地内)※2023年5月上旬撮影】[撮影機種:Canon EOS R5、シャッター速度 1/800、F16、絞り優先]
【遅い春の訪れを待ちわびる旧三更(みふけ)集落の霧幻地蔵(大沼郡金山町三更地内)※2023年5月上旬撮影】[撮影機種:Canon EOS R5、シャッター速度 1/800、F16、絞り優先]

夢かうつつか-霧幻峡の春

峡谷を縫う様に流れる只見川は、川面に蒼天を映し、静かにたおやかに流れている。春の陽に照らされた桜は、ほのかに輝き、枝の合間から差す光が水面に優しくこぼれている。風がそよぎ、花びらはひらひらと散り峡谷へと舞い上がる。やがて花びらは、川の流れに溶かされて静かに消えてゆく。

岸辺の丘には、赤い頭巾と前掛けの小さな霧幻地蔵が、時の移ろいを数えながら密やかに佇んでいる。苔むした岩の台座で、幾度の春夢を見送ってきたのだろうか。

眼下の川面には小さな木舟が緩やかに進んでゆく。舟頭の巧みな櫂裁きで、深緑の水面は舟影をそのまま映し出している。涼風に誘われた野鳥のさえずりも聞こえてくる。どこまでも透き通る音色に春の匂いが絡み、霧幻幻想絵巻は夢かうつつかと展開している。

地蔵へは雨沼集落の集会所に駐車場し、徒歩15分。レンズは24mmから105mmが妥当である。

文・写真/星 賢孝

Information

遅い春の訪れを待ちわびる、金山町・旧三更集落の「霧幻地蔵」
住所
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