2008年結成の4人組ロックバンド。2016年秋から現体制になった最新の「The Camels(ザ・キャメルズ)」にインタビューを敢行!

―現メンバーになるまでの経緯を教えてください。
本田(Gt&Vo)「2011年に前のドラムが抜けて。そのとき根本(Dr)が…当時高校生バンド『Stand☆Jr』をやりながら「もういっこ組みたい」って言ってたので、入ってもらって」
根本(Dr)「アウトラインで毎年やってる『セッション祭』っていうイベントで、ちょいちょい遊びではやっていたんですけど、そのときに当時のギターの方が「この子良いじゃん」って言って誘ってくれたらしいです」
本田「そっから、その4人で長くやっていて、2014年にギターとベースが同時に抜けましたね。地元に帰るということで。そのときに小島が「やりたいんですけど」って言ってくれたんです。そこ(アウトライン)の受付で、だよね?」
小島(Gt)「そうそうそう、僕ちょうどそのときアウトラインでバイトしてたり…Shimvaさんとかのバックで弾いたりしてて。元々キャメルズは何度も見たことがあって、すごく良いバンドだなって思ってました。ギターが抜けたって段階で狙ってて、「やりたいです」って話をしましたね」
本田「小島と同時に、航くん(Ba)の前のベースのまゆさんが入ってくれたんですよね。1年半くらいやって、まゆさんが郡山だったので大変ということもあり辞めることに。当時、僕が働いてたライブハウス『AREA559』によく遊びに来てたり、ライブに誘ってくれたりした航くんに「ベースが抜けたんだ~」って話をしてみました」
鈴木(Ba)「キャメルズを何度かライブで見て、曲が良いなとは思っていて。ただ、自分が入るイメージはまるでなかったですね。「とりあえずスタジオに入ってみない?」って言われて、そっから何度か入ってる内にライブに誘われたらしく。(本田から)「初ライブやったら加入したことになるよ」って言われました(笑)」


―メンバーの入れ替わりも経て、改めて「The Camels」がどういう音楽をやってきたかお聞きしたいです。
根本「ポップだけどエモい、みたいなことはよく言われますよね」
小島「昔のプロフィールに書いてあった「ポップとロックの間を行き来しつつ、感情と情景を歌う」っていうのが、まさにそうだなと思って好きだったんですけど…俺しかピンときてない?(笑)」
本田「ホントに?ねつ造だろ(笑)」
小島「いやいや、しっかり書いてあった!(笑) 「あぁなるほど」と思って。それが一番言い当ててるような気がするんですよね」
―結成当初から楽曲やバンドの雰囲気は変わりましたか?
本田「曲作るのが遅いので、割と同じ曲を長くやってます」
根本「昔もっと暗かったでしょ?」
本田「そういう人間が集まってたってのもあったね。だけど根本とか小島が入って、だんだん変わってきた」
小島「今のメンバーになって、ライブをやったのがまだ4、5回なんで、今まさにバンドを作っている状態です。ただやっぱり、キャメルズってバンドは“本田雅人”っていう人となりが出てるんですよ。ライブでは、それを引き立たせるようにしてますね」
鈴木「自分はまだ土台が固まってなくて、キャメルズの雰囲気を掴んでいる感じ」
根本「航さんのベースはちょっと色が違くて。男っぽさみたいなのが入った感じはしますね」
本田「同じ曲を長くやってきたので、それに何をのせるかなんですよね。だからそのときそのときで変わってくる。あと個人的には、昔より音楽に命を置けなくなったので、怖くなくなった。前はお客さんとぶつかるのが怖かったけど、今は楽しめてます」


―「The Camels」として音楽を続けていくことの、糧になっていることは何ですか?
根本「やりたいことをやって、それにレスポンスしてくれるお客さんがいるっていうのはモチベーションになってるんじゃないですかね」
本田「俺は…半分意地だけどね。あとは、友達。それがなかったら別にもうライブしなくてもいいくらい。そもそもバンド始めたときには、周りに誰もいなかったんで。最初はやってもやってもお客さんも友達もいない。そのときは当時のメンバーとよく喋ったりもしたんですよね。何のために続けるかっていうことを。それで続けていった結果、結構新しいバンドができたりして。
U-ONE MUSICの阿部さん(※)にも――ホントかどうかは分かんないですけど、俺いなかったら辞めてたって言われたんですよね。キャメルズっていうバンドが1つ出てきて、もうちょっとやってみるかと思って続けてたら、他にバンドが出てきたという。…なんとなく、福島の音楽の環境を作るのに加担できたのかなって思ってるんです。だからこそ、今あるこの環境を大事にしないといけない。そしてもっと面白くしていきたいので、続けようって思います」
※「福島アウトライン」「Player's Cafe」ブッキングマネージャー
―最後に、今後の目標を教えてください。
本田「一番は続けることですね。キャメルズとしては、僕が続けること。メンバーとしては、キャメルズにこだわらず何かしらを続けていくこと。それぞれ別のバンドもやっているので、そっちで良いことできるならそっちでも」
鈴木「たぶん、2、3年くらい前だったらもっとでっかいこと言えたんだなって自分でも思うんですけど、今は、ただ目の前にあることに向き合うのが楽しいんですよ。昔は「音楽でこうなりたい」みたいな、漠然としたものがあって。逆に今はそういうのがなくなってます。じゃあバンド辞めるか、キャメルズ辞めるかって言われると、”あって然るべきもの”になってしまっていて…義務感とか惰性とかではなく、あって当たり前の存在になってきているので、これからも続けていくんだろうなって思ってます」
本田「あと個人的には呼びたいバンドが2つあるんで、現実的ではないかもしれないですけど、一緒にやれたらうれしいですかね」
小島「誰と誰ですか?」
本田「『LOSTAGE』と『ATATA』。先輩を呼びたい。ちょうどいま二人(小島・根本)が『indischord』っていうバンドをやってて、若いバンドを連れてきてくれたりするので、だったら年上のバンドを何とかして引っ張りたい、っていう気持ちはあります。東北・福島でワンマンするタイプじゃないバンドもいるんですよね、やっぱり。そういう人たちとツーマンという形でやってうまくいけば、もう少しやりやすくなるんじゃないかなと思うんです。だから、今回『LOST IN TIME』とのツーマンをやってみて、他のバンドとも何回かやって、こういうことをやる奴が出てきたら…また新しいこと始めるかな」
8月26日(土)には、本田さんの憧れのバンド「LOST IN TIME」とのツーマンが決まっており、メンバーからは「不安や緊張もあるけど、楽しみでもある」という声が聞けました。これからも福島の音楽シーンの中心に居続けるであろう、ロックバンド「The Camels」のライブを、ぜひ一度その目で、耳で体感してみてください。
★「日刊シティ情報ふくしまWeb」をご覧のみなさんに、「The Camels」からメッセージ!
Information
LOST IN TIME × The Camels ツーマンライブ~残炎の候~
- 開催期間
- 2017年8月26日(土) 18:00
- 会場名
- 福島アウトライン
- 会場住所
- 料金
- 前売3,000円、当日3,500円 (1ドリンク別当日500円)
出演/The Camels、LOST IN TIME
オープニングアクト/アキレスと亀 - 問い合わせ先
- U-ONE MUSIC
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-597-7202
- リンク
-
The Camels HP
The Camels Twitterアカウント
取材協力/U-ONE MUSIC 阿部さん(@outline1)、ミオさん
撮影場所/福島アウトライン