2013年結成、福島市を中心に活動中。”かっこいいサウンドに意味不明な歌詞”で、クセになる楽曲を次々と放つ。新譜発売を控えた彼らにインタビュー!
―CJの取材は3年振りということで、改めて結成から今のメンバーに至るまでの流れをお聞きしたいです。
まーけん(Ba)「もともと、二人(まーけん、ボリ)と、今は『パントマイムマニア』というバンドで活動している仁井田さんの3人で組んでいたんですけど…ボーカルがいなかったのでTwitterで募集していたんです」
カタコリ(Vo&Gt)「当時、僕ひきこもりだったんですけど」
メンバー一同「(笑)」
カタコリ「こういうエピソードは面白いんで入れてください(笑) 社会人になって5、6年経ってたんですけど、ギターも一切触ってなくて音楽から離れていて、ずっとゲームばっかやってて…『このまま何も残せず死ぬのかな』と思ったので、Twitterで募集を見つけたとき、すぐDMを送りました。そしたら、とりあえず南福島のデニーズで会いましょうってことになって。
二人と会ったのとき印象は…波長が合うな、という感じ。会ってすぐ、音楽の話じゃなくて「好きなアニメ何?」から始まって…」
まーけん「そのあとカラオケに行ったんでしたっけ? カタコリさんに「ボーカリストとして審査してくれ」って言われて」
カタコリ「そうそう。初めて会うので、俺のスキルが分かんないじゃないですか。それで自分から「俺をオーディションしてくれ!」って言いました。あ、これネタになりますね(笑) 使ってください」
まーけん「最初の印象、あんまり覚えてないですけど、声がクソほどでかくてうるせぇって思いました」
ボリ(Dr)「そうだね。でもライブでは通りそうな声だなぁと思った」
まーけん「その頃、仁井田さんが就職1年目で東京に行っていたのもあって、あんまり活動できてなかったんですけど、カタコリさんは「やりたい、やらなきゃ」っていうエネルギーがすごかったので、とりあえず3人で始めてみよう、というのがスタートですね」
カタコリ「数ヵ月後に福島大学の文化祭があったんですよ。それを目標に、活動が始まりました」
―途中からKSKB(かすかべ)さんが加入したんですよね。
まーけん「割と最近ですね。しばらく3人でやっていて、2016年の1月に入りました。何で入れたんでしたっけ?」
カタコリ「個人的な理由としては…以前アウトラインでPA(音響)をやっていた高木さんに「お前、ギター弾けよ」って言われたことですね。スリーピースバンドのギターボーカルなんでギター弾くのは当たり前で、弾いてたつもりだったんですけど。その一言に反発して、それなら弾かねぇよ!と思って(笑) そのとき、ちょうど『THE☆N☆PAN(現zanpan)』っていうバンドを抜けたKSKBが暇そうにしてたので、焼肉おごって誘いました」
KSKB(Gt)「当時は就活していて、バンド一本でやっていくのは無理だと思ったので、ゆるく活動できるならやろうかな、と思いました。焼肉もおごってくれたし(笑)」
カタコリ「『どらいむーん』ってやっぱり――自分で言うのも何ですけど、ライブバンドだと思うんですよ。……かっこよくない?この言い方(笑)」
まーけん「それを言っちゃうのはカッコ悪い(笑)」
カタコリ「ライブバンドとして、4人でやった方がパフォーマンス性が上がるかなと思って。手を挙げるとか、お客さんを煽るとか、ギター持ってたらなかなかできなかったことができるようになるので、それは強みだと思いましたね」
―4人体制で活動してみて、実際どう変わりましたか?
カタコリ「うーん、お客さんじゃねぇかんなー、分かんないけど……阿部さん!どうですか?」
阿部(※)「カタコリくんの自由度が上がったので、さらに面白くなったかな。3人だった頃をもう忘れてる感じ。しっくりきてる」
※U-ONE MUSICスタッフ/アウトライン・Playar's Cafeブッキングマネージャー
―4人体制になって1年半、活動開始からは4年となります。「どらいむーん」としてバンド活動を続けられている理由は何ですか?
カタコリ「初めてスタジオに入ったときに、今や代表曲となった『パン千切り』を持っていたんですけど、それを聴いたら普通の人なら絶対「頭おかしい」「こんなのやりたくない」ってなると思うんです。でもそこで「いいっすね」って言ってくれる感性を持ったメンバーだったから、今まで続けられているのかなって思いますね」
ボリ「まあ、頭おかしいなとは思いましたけど(笑)、でも面白そうだなと思ったんで。カッコイイ路線にいきたい、と思ってる人ならダメだったでしょうね」
カタコリ「あとは無理なく活動できているってこともありますね。同じ熱量、さじ加減で、無理せず定期的にライブできている。今は、福島、郡山、仙台とメンバーそれぞれ住んでいるところも違うから、一人でも「ライブいっぱいやりたい!」って人がいたら、続けられないし、楽しく音楽できないと思います」
―「どらいむーん」と言えば、特徴的な楽曲でお客さんを巻き込んでいくライブが印象的です。曲作りやパフォーマンスのこだわりを教えてください。
カタコリ「メロディも歌詞も、1回聴いたら忘れられないものにする、インパクトのあるものにするということは1番こだわってるところ。最近はネタがなくて大変ですね。「この曲、意味分かんない」と思わせるのも難しい(笑)」
まーけん「持ってくる曲が毎回毎回くだらないから、もう慣れました(笑) 俺たちにはできないんですけど、カタコリさんが0から1にする作業をしてくれるんです」
ボリ「歌詞とメロディを考えてきてもらって、それを俺らが自由に、好きなように広げていってます」
カタコリ「自分が作った曲を、他のメンバーが楽しんでやってくれるっていうのは重要ですよね。やらされてる音楽こそ面白くないから。だから俺が指示することもあんまりない」
まーけん「勝手にふくらませても、感性が合ってるから、納得できるんだと思います」
カタコリ「ステージ上では、ミスしたっていいから、いかに楽しんでやるかを大事にしてますね」
まーけん「このバンドの目標として、お客さんを楽しませるっていうのがありますからね。人を楽しませて、自分たちも楽しむ」
カタコリ「コール&レスポンスがある曲を作るのも、お客さんに楽しんでほしいからですね」
―最後に、9月23日(祝)にリリースするニューアルバム『粋ガール』と、同日開催のレコ発について、PRをお願いします。
カタコリ「…(アルバムは)仕事でつらい思いをしている人、恋愛でうまくいかない人、夢に向かってがんばってる人に寄り添うような、応援歌ですね」
メンバー一同「それは嘘じゃん!(笑)」
カタコリ「『どらいむーん』のライブをそのまま詰め込んだ感じになってます。もちろんライブよりはクオリティは高くなってるけど。ライブに来られない人も、自宅とか、車とかで楽しめる。あと、『どらいむーん』の曲は歌詞が特徴的なので、アルバムを買って、歌詞カードを見てもらえれば、よりライブが楽しくなるはずです。それだけは自信ある(笑)
レコ発は、自分の観たいバンドを集めたので…お客さんも当然楽しんでもらえるとは思うんですけど、それ以前に自分たちが最初から最後まで楽しい気持ちで観れるかな」
まーけん「KSKBは、(前所属バンドの)『zanpan』と初めての対バンになるよね?」
KSKB「そうですね。抜けてすぐは、まだ対バンできないなと思っていたんですけど、最近は対バンしてみたいな、と思っていたので。個人的に楽しみです」
ボリ「出演者のジャンルもバラバラなので、飽きないで楽しめるライブになりそうですよね」
カタコリ「老若男女、どんな人でも来てほしい。幅広い年代の人に聴いて楽しんでもらうのが、『どらいむーん』のコンセプトでもあるので。あとは、ライブハウスに来たことがない人にもぜひ来てほしい。音楽って楽しいんだ、ライブハウスって怖くないんだって思ってもらえる良い機会にできればと思います」
バンドのカラーでもある、「面白さ」「楽しさ」を取材中も遺憾なく発揮してくれた「どらいむーん」。とにかく笑いにあふれた取材になりました!2017年9月23日(祝)リリースのアルバムは、ライブでの人気曲が音源化する、ファン待望の1枚。クロスフェードは必見です(https://youtu.be/K_dEtqWdFoM)。レコ発イベントもぜひチェックを!
★「日刊シティ情報ふくしまWeb」をご覧のみなさんに、「どらいむーん」からメッセージ!
Information
どらいむーんPresents 「粋ガール」 レコ発イベント
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
2017年9月23日(祝) 17:00開場/17:15開演 - 会場名
- 福島アウトライン
- 会場住所
- 料金
- 前売1,500円、当日2,000円(1ドリンク別当日500円)
U-ONE MUSICで発売中
出演/どらいむーん、地底人、zanpan、BraveNewAve、ハリネズミ、アキレスと亀
オープニングアクト/本田雅人 - 問い合わせ先
- U-ONE MUSIC
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-597-7202
- リンク
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どらいむーんTwitterアカウント
取材協力/U-ONE MUSIC 阿部さん(@outline1)
撮影/「どらいむーん」4人目メンバーのむとうさん(@k_rock_mt)
撮影場所/福島アウトライン