Monmo(モンモ)良品 【福島県産品のお取り寄せ通販ストア】Monmo(モンモ)良品 【福島県産品のお取り寄せ通販ストア】 Monmo(モンモ)良品 【福島県産品のお取り寄せ通販ストア】
  1. Home
  2. イベント
  3. クスリと笑える曲を届ける、“自虐自慢系シンガー”kumajiroインタビュー

FUKUSHIMA MUSIC INFO

クスリと笑える曲を届ける、“自虐自慢系シンガー”kumajiroインタビュー

vol.15 kumajiro

  • 情報掲載日:2018.08.24
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

 ライブハウス「Re-Acoustic」を拠点にしつつ、各地のステージに立つシンガーソングライター・kumajiro(くまじろー)。「いつだって その気になれば 痩せられる」…自身の楽曲でそう高らかに歌いつつ、その大きな身体から生み出される声で、観客の耳と心を震わせる。2018年9月にアルバムリリースツアーを開催。その意気込みを聞いてみた。

―シンガーソングライターとして活動を始めた時期と、きっかけを教えてください。

kumajiro「活動を始めたのは2015年の終わりくらい。元々はシンガーソングライターのシャイーン☆せいやんと知り合いで、彼がバンド編成でやるときにベースをやってたんです。その中で「thing of gypthy lion」のまこっちゃん(真琴)と出会って。「thing of gypthy lion」のバンド編成でもベースを弾かせてもらうようになったんですけど、ライブをしていると、まこっちゃんを慕って全国からいろんな歌うたいが来るんですよ。そういう人たちを見ているうちに、弾き語りが楽しそうだなぁと思って、シンガーソングライターの活動を始めました」

※thing of gypthy lion・真琴さんのインタビューはこちら

―ベースやギターは、ずっとやられてきたんですか?

kumajiro「中学生くらいからバンドでギターは弾いてたんですよ。ただ、元々は不器用な人間だから、歌いながら弾くっていう作業がこんなに難しいんだ、ってことを活動するようになってから知りました」

―中学の頃からバンドをやっていたとのことで、kumajiroさんの音楽のルーツについてもお聞きしたいです。

kumajiro「ルーツはハードロックです。アメリカのハードロックバンド「KISS」がすごく好きで、それが入り口。小学校の高学年くらいから、「LOUDNESS」「EARTHSHAKER」「44MAGNUM」…いわゆる“ジャパメタ”っていうものにハマって。ギターの速弾きがとにかくかっこよくて、よく聴いてましたね」

―ハードロック好きというのは少し意外でした!その後はどんな音楽に触れてきたんですか?

kumajiro「高校からはクラシック音楽を聴くようになり、音大の声楽科に進みました。そこでオペラというジャンルにハマり、自分でもオペラがやりたいと思って、卒業後は音楽の教師をしながら、声楽家としても活動してました。教師を辞めたあとは、声楽家一本でやってたんですけど、声楽家の仕事も多くないので、合間にサポートベースを初めて…今の活動につながっていったっていう感じですね」

―ハードロック、クラシック音楽、オペラと、様々な音楽を経て、現在に至るんですね。

kumajiro「17歳からクラシック音楽をやってきて、バンドとか弾き語りを始めたのが40過ぎてからなので、30年くらいはずっとクラシックの世界にいたんですけど、もう亡くなってる作曲家の曲を再現していくのに対して、シンガーソングライターは今まさに自分で言葉を生み出し、曲を作っている。その姿がかっこいいな、と思いますね。
 ただ、クラシックってみんな堅く考えがちだけど、クラシックの大元はシンガーソングライターだったんですよ。マイスタージンガーと呼ばれる人たちが、ギターの前身であるリュートっていう楽器を持って、馬にまたがって諸国を漫遊してたって言われていて。今のシンガーソングライターの人たちが自ら音と言葉を紡いでいる姿と、どこか通ずるものがあると感じてから、自分の弾き語りに対する姿勢とか歌い方も変わっていきましたね」

―楽曲についても伺いたいと思います。オリジナル曲には、痛風の歌「two windy」や「ダイエットブルース」など印象的な曲が多いですが…。

kumajiro「まこっちゃんはじめ、aveとかテリヤキチキンとか、良い歌を歌っている人って福島にいっぱいいるじゃないですか。そんな中で、まともな歌を歌うなんて僕には無理だな、と思って。じゃあ“面白い歌”を歌ってみようかな、と。隙間産業じゃないけど、それなら楽しんで聴いてもらえるかな、と思ったのが曲作りのきっかけですね。“自虐自慢系シンガーソングライター”って自分では言ってます。
 基本的には“あるある”なことを歌いつないでいく形。あとは、さだまさしとかも好きでよく聴いてきたので、説明が多い感じになりますね。aveには「kumaさんの作文なんか誰も聞きたくねぇっすよ!」とか言われたりするけど(笑)。なるべく聴いてくれた人の中に入っていって、その人なりの景色が見えればいいかなぁと思ってます。とにかく、クスッと笑ってもらいたい。爆笑じゃなくて、クスクスって笑っちゃうような曲にしたいと思って作ってますね」

―音楽活動をやっていく上で、こだわっていることやモチベーションになっていることは何ですか?

kumajiro「あんまり仰々しく考えないこと、かなぁ。こんなことを言ってしまうと失礼かもしれないんだけど、歌にそんなに意味なんてないと思ってるんですよ。もし本当に意味があるんだったら、昨今の音楽業界の衰退っぷりは無いと思うんだよね。世の中は、そんなに音楽を必要としてないのかもしれない。だったら、自分が楽しむためにやろうと思って。その楽しさは何かって言うと、音楽を通して人と触れ合うこと。
 僕は今47歳なんだけど、音楽っていうつながりの中にいると誰かと友達になれたりもして。中高年になってそんなことって、そうそうない。演者さんはもちろん、お客さんに囲まれながら、楽しい時間を過ごせることが喜びなので、それがモチベーションになっていると思います」

―実際にステージに立つときは、どんな気持ちで歌っているんですか?

kumajiro「驕らず、気取らず、高ぶらず。それがテーマ。これは弾き語りだけじゃなく、オペラやクラシックのときも、ステージに立つときに思うことですね。日常について歌っていても、やっぱりステージって異空間・非日常なので、それをいかに日常に見せるか。その根底にあるのが、驕らず、気取らず、高ぶらず、っていう気持ちです」

―思い出深いライブはありますか?

kumajiro「リアコ(=Re-Acoustic)でのライブかなぁ。大体、月に2、3回はここでライブをやらせてもらってるんですよ。そうすると、ここがもうホームみたいな感じ。よそでやるときは、いわばアウェイ。ホームでやっていることをアウェイで出来るか、アウェイでやってきたことをホームで出来るか、ってことを経験させてくれるのがリアコのステージ。素敵な場所だと思いますね。リアコの存在は自分の中でベースになってます」

―これまでの活動で印象に残っていることは?

kumajiro「テリヤキチキンの存在は、驚異的だなって思いましたね。親子ほど歳が違うので、そういう子が聴いている人達の心を鷲掴みにするような音楽をやってるっていうのに、衝撃を受けちゃって。今年(2018年)の4月に共同ツアーとして何本か一緒に回ったんですけど、改めてそう感じました」

※テリヤキチキンさんのインタビューはこちら

―9月2日(日)からはアルバムを引っ提げての新たなツアーが始まります。まず、アルバムはどんな1枚になっていますか?

kumajiro「タイトルは『日常』。2枚目になるんですけど、基本的にCD制作をなるべく自分でやることにしていて。録音から編集、ジャケットのデザイン、焼くのも自分でやって、最後に手作業でパッケージ。今って、お金を払えばメジャーと同じようなCDが出せるじゃないですか。それって意味あるのかな?って思って。それを否定するわけじゃないんですけど。僕は手売りで売っていくんであれば、自分で作った感を出したいっていうのがあるので、今回も1枚目と同じように自分で作りました。
 1枚目『存分に召し上がれ』はバンドサウンドだったので、『日常』はほぼほぼ弾き語り。“ちょっとクスリと笑える”というのをコンセプトにして、曲を入れました。僕の普段のボヤキとか、今の状態とかを歌った曲が多いので『日常』というタイトルになってます」

―ツアーの中には関西公演も。どんな形で決まったんでしょうか?

kumajiro「これまた、リアコとまこっちゃんのおかげなんですけど…まこっちゃんの企画で福島に来てくれた人が、各地にいるわけですよ。あとはリアコで共演した方とか。そういう方に連絡して、「そっちでライブやりたいんだけど、場所取ってもらえません?」って聞いたら、快くライブを組んでもらえて。本当にありがたいです。
 やっぱり緊張しますけどね、初の関西でのライブ。言ってみればお笑いの聖地じゃないですか。そこで僕の曲がどれだけ通用するか…(笑)」

―挑戦のツアーでもあるんですね。

kumajiro「さっきシンガーソングライターのルーツとして、マイスタージンガーの話を出したけど、歌いながら旅をすることで見えてくることってあるのかなぁと思っていて。大金持ちになれるわけでもなく、楽しいことばかりでもないのに、何でみんなこんな儲からないことやってるのかな、とも思うんだけど、長い距離を移動して色んなところを周るからこそ見えることもあるはず。まずは自分で体験したい。とりあえずやってみよう、というツアーです」

―ツアーも含め、これからの活動の目標を教えてもらえますか?

kumajiro「歳取ってるってのもあって、知り合いは多いんだけど、その中でまだライブハウスに来たことがない人って結構多いんだよね。だから、そういう人たちが僕を通して、こっちの世界も観てくれたらいいなと。去年、音楽堂でやったオペラの公演に僕も出演して、そのときライブハウスで知り合った仲間達が観に来てくれて。「初めて音楽堂に入った」「オペラってすごいんだね」って言う人もいて。だから逆に、クラシックの人間がリアコに来て、aveとかまこっちゃんの歌を聴いてくれて、ついでに僕の歌も聴いて、こういう世界もあるんだなって思ってもらえれば。そういうクロスオーバー的な、ジャンルフリーな活動をしていきたいと思います」


 長くクラシック音楽に携わってきたからこそ、自分なりの歌への姿勢や、ジャンルを越えた活動を見出しているkumajiroさん。取材日は「Re-Acoustic」で投げ銭ライブ出演日でもありました。聴けばクスリと笑える、オリジナル曲たち。ぜひライブで体感してほしいです。

★「日刊シティ情報ふくしまWeb」をご覧のみなさんに、kumajiro からメッセージ!

Information

濃密熱夜 vol.2

出演/星乃 馨、テリヤキチキン、thing of gypsy lion、kumajiro
開催期間
※本イベントは終了しました。
2018年9月10日(月) 19:30開演
会場名
Live&Coffee Bar Re-Acoustic
会場住所
料金
3,000円(1ドリンク付き)

各出演者SNS、メール(kumajiro7878@gmail.com)で予約受付中
問い合わせ先
Re-Acoustic
問い合わせ先
電話番号
024-529-6305
リンク
kumajiro Twitterアカウント

取材協力/Live&Coffee Bar Re-Acoustic店長 aveさん(@ave20xx
撮影場所/Live&Coffee Bar Re-Acoustic

関連記事

SNS