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FUKUSHIMA MUSIC INFO

初のバンド体制で新たな挑戦を続ける、飯坂発のHIPHOPプロジェクト「DEFROCK」

vol.32 DEFROCK(デフロック)

  • 情報掲載日:2020.01.24
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

福島市飯坂町で農家を営むMC・ターキンを中心に活動するHIPHOPプロジェクト「DEFROCK」。福島市内外、福島県内外各所でライブを行いつつも、拠点は飯坂温泉。飯坂や福島をモチーフにした楽曲も多く、地元愛にあふれるパフォーマンスはまさに“レペゼン飯坂”。自然と手を挙げてしまうような、軽やかで楽しいライブは、一度見たら虜になるはず。2019年6月より、ギターとドラムを加えてバンドスタイルに。新体制となり、今まで以上に精力的な活動を繰り広げている。
「福島アウトライン」「郡山CLUB#9」「いわきclub sonic」の3ヵ所のライブハウスを巡る交歓イベント「福島CALLING」の福島代表アーティストにも選出。2020年2月8日(土)に控えるライブを前に、バンドメンバー全員を集めて今の心境をインタビュー。会場はもちろん、飯坂温泉。地元の人たちから愛される喫茶店「談妃留(だんひる)」にて、おいしい料理とお酒を味わいながら語ってもらった。

左から、オノ神(DJ)、酒井法子(Dr)、ターキン(MC)、hiropon(Gt)
左から、オノ神(DJ)、酒井法子(Dr)、ターキン(MC)、hiropon(Gt)

―「DEFROCK」がスタートしたのはいつ頃ですか?

ターキン(MC)「「DEFROCK」として活動を始めたのは……飯坂の「楽屋」(※)ができた時くらいだから、10年前ぐらいですね。DJを1人入れて、主に2人体制。その時々で来れる人にお願いしたり、現地調達したり(笑)。この間、これまでDJを担当してくれた人を数えてみたら30人近くいたので、本当に色んな人と一緒にやってきたな、と。最近はオノ神と一緒にやることが多いです」

オノ神(オノシン・DJ)「3年くらいですかね」

※楽屋……福島市の飯坂温泉街にあるミュージックバー

―現在の4人体制になった時期と経緯を教えてください。

ターキン「この4人になったのは2019年の6月から。半年経ちますね。
のりちゃん(Dr・酒井法子)は、ずっと東京で音楽活動していたんですけど、何年か前に福島に帰ってきて。いろんな縁があって、知り合った時に「一緒に音楽やれたらいいね」って話をしていたんです。2019年6月9日に真琴さん(※)主催の企画イベントに誘われて、バンドで出てみよう!と思い、「ドラム叩いて!」って頼みました。hiroponさんとは一緒に曲を作ったこともあったし、ライブに出てもらったこともあったので、今回も声をかけて。そのライブに向けて、バンドスタイルの活動が始まったという感じです」

※真琴さん……thing of gypsy lionのボーカル。インタビューはこちら

―バンドスタイルの「DEFROCK」は今までにない形だと思いますが……。

ターキン「初ですね!ライブに向けて練習するために、40歳にして初めてスタジオを予約したんですけど、めっちゃ緊張しましたもん!(笑) 皆にこれまでやってきた曲を送っておいて、アレンジを考えてきてもらって、初めてスタジオで合わせた時はめちゃめちゃ楽しかったですね。ギターとドラムが入るとこんな感じなんだ!って」

酒井法子(Dr)「ターキンくんのテンションがバンド初心者みたいな!高校生みたいだった(笑)」

ターキン「結成半年の新人です(笑)。まだ4人で作った楽曲はないので、初ライブからずっと、既存曲をバンドアレンジにして披露しています」

ターキン(MC)
ターキン(MC)

―飯坂、福島をモチーフにした楽曲が多いですが、どのように楽曲を作っていくんでしょうか?

ターキン「自分が驚いたこと、面白いと思った印象的なエピソードを曲にしています。実体験もありますし、人から聞いた話とか、本で読んだものとか。
自分はめちゃくちゃラーメンが好きで、いろんな店を食べ歩いた結果、しっくりくるラーメンが福島市内に2つくらいしかないことに気付いて。だから今全然食べないんですよ。好きすぎて、逆に食べない。ある日テレビで、千原ジュニアさんも「コーヒーが好きすぎて、飲めるコーヒーが全然ない」と、同じような話をしていたのを聞いて、これを曲にしよう!と。分かりやすく桃をテーマにして歌ってみたのが「好きすぎて…」という曲です。
そういう日常のエピソードを、自分のフィルターを通して、飯坂・福島ならではの楽曲にしています……って言うとすごくアーティストっぽいね(笑)」

hiropon(Gt)「偉そうな感じで書いといてください(笑)」

酒井法子「センターマンですから。……あれ?違う、センターマンじゃなくてフロントマンって言うつもりだったの(笑)」

ターキン「センターマン!(笑)また新曲できちゃうな~」

―メンバーの皆さんは、「DEFROCK」として演奏する楽曲にどんな印象を持っていますか?

酒井法子「ターキンくんが作る曲は最高だね~。「バンドやりたいからドラム叩いてくれない?」って言われてCDをいただいて、その時初めて曲を聴いたんです。メロディがすごく良くて、覚えやすい。繰り返しの音使うのがうまいよね。元々歌モノが好きだから、メロディが立つようなドラムを叩きたくなるなって思いました。今までロックとか歌謡曲とかでドラムを叩いてきたので、HIPHOPは初めてなんです。でもずっとやってみたかった。ベタ褒めすることになるけど、こういうことがやりたかったのよ~って感じました」

オノ神「元々かっこいい曲なんですけど、ギターとドラムが入ることで、さらにかっこよくなった感じ」

酒井法子「ベースが入っていないっていうのもシブくて良いよね」

ターキン「しかもアコギ。個人的に、ミクスチャーバンドじゃなくて、あくまでもHIPHOPバンドにしたかったんです。hiroponさんがアコギで来てくれたから、HIPHOPにすごく馴染んだ感じがある。これがエレキだったらベースが欲しくなっちゃうんですかね?」

hiropon「それはあるね」

ターキン「もちろんそれはそれでかっこいいバンドもありますけど」

hiropon「自分はベースも弾くので、ベースがない分をアコギの低音でカバーしています。ベースの必要性を今のところ感じてないかな」

hiropon(Gt)
hiropon(Gt)

―これまで本当にたくさんのアーティストと一緒に演奏されてきたhiroponさんだからこそ成せるアレンジで、より魅力的な楽曲に仕上がっていくんですね。

hiropon「確かに、高校生の時から、本当にいろんな場所でいろんな人と演奏してきました。CJの音楽コーナーへの出演は、地元のアーティストの中で最多なんじゃないですかね(笑)」

酒井法子「hiroponさん何でもできるからね。引く手あまたで、忙しそう」

hiropon「何だかんだ好きでやってるからね。ありがたいことに誘ってもらえますし。必要とあらば行きますよ。あと負けず嫌いというところもあるかな。
HIPHOPって言ってもそれぞれ捉え方も違うし、誰かがやったようなことは別にやりたくない。ロック、ファンク、ラティン、ジャズコードとか、その辺の要素を盛り込んでますね。打ち込みの音が入っている分、ここはギターが出る、ここは引くという感じでバランスを考えて弾いてます」

―1MC&1DJの2人体制と、バンドスタイルとでは、どんな違いがありますか?

オノ神「2人体制の時は基本的に俺きっかけで楽曲がスタートしていたけど、今は4人の息を合わせて始めなくちゃいけないから、やることが増えた感じはあります。今まではターキンさんを見なくても演奏できてたけど、今はギターとドラム2人の目や顔を見て、合わせなくちゃいけない。最近やっと顔を見る余裕が出てきた(笑)」

ターキン「本当に新人だね(笑)。4人で音を合わせて、ライブを作っていく感じが新鮮で、すごく楽しいです」

―半年間活動してみて、反響はいかがですか?

ターキン「飯坂はもちろん、ライブハウス、野外イベントにも出てきましたけど、反響は結構良いです。ラップって今みんな聴きますし」

酒井法子「頻度としては月2、3回くらい?2回だと少ないねー、久しぶりだねー!って言い合うくらい、コンスタントに出演してきました」

hiropo「福島駅前でやった野外イベント「ストリートミュージックフェスティバル」では、座って弁当食ってたじいちゃんが踊り出したこともあったよね」

―これまでに何度か「DEFROCK」のライブを見させてもらってますが、思わず身体が動いてしまう感じ、すごく分かります!パフォーマンスでこだわっているところはありますか?

ターキン「あんまり強制しないようにはしてますね。そうすると自然と盛り上がってくれることも多いです。「がんばってる人の背中をそっと押したい」っていう曲じゃないんで(笑)。楽しませに来ましたー!っていう気持ちでライブしてます」

酒井法子「励まし系じゃないよね。自分たち最高楽しいぜー!って感じ」

ターキン「自分が好きだった「ハイスタ(Hi-STANDARD)」も、英語の歌詞の意味は分からなくても、ライブする姿を見て次の日がんばろうって思えたので。言葉で直接励ますんじゃなくて、音楽とかライブの雰囲気で楽しさを伝えていきたいと思ってます」

メンバー御用達、飯坂温泉街の喫茶店「談妃留」にてインタビュー
メンバー御用達、飯坂温泉街の喫茶店「談妃留」にてインタビュー

―音楽を続けてきて良かったなと思うところは何ですか?

酒井法子「もうね、一択。人と出会えること。社長さんからその辺のお兄さんまで、いろんなジャンルの音楽好きな人に出会える。辞めない理由はそれかなー」

ターキン「うちの果樹園のアルバイトも全員アーティストだなぁ(笑)。うちの果樹園はアーティストに支えられてます。本当に出会いですよね。おのしんはどう?」

オノ神「出会いですね~。人もそうだけど、いろんな場所に行けるっていうのも良いところ。その土地ごとのミュージシャンにも会えますし」

hiropon「まったくもって同じ意見ですね」

酒井法子「本当に~!?(笑)みんなと意見が同じなのが確認できてうれしい」

―現時点で、「DEFROCK」として音源が3枚出ていますが、それぞれの内容もお聞きしたいです。

ターキン「1枚目の『Hello Defrock』は、誰かと一緒に歌った、フィーチャリング曲だけを集めたもの。2枚目の『農業』はタイトル通り農業に関する曲を集めて。2019年5月に出した3枚目の『飯坂温泉』も、飯坂温泉にまつわる曲だけを入れました。そんな感じで、全部コンセプトCDになってます。最新のCDでも、1番最初に作った曲が入っていたりするので、時系列もバラバラです。手に取ってみて、好きな1枚を選んでもらえれば。飯坂温泉観光協会にも売ってます!!」

―皆さんにとって、飯坂はどんな存在ですか?

ターキン「飯坂はネタの宝庫です(笑)。だから離れらんないっていうのもありますよねー。面白い街です。面白い人も多いし」

酒井法子「私は福島、飯坂初心者だからなぁ」

ターキン「まぁ「談妃留(だんひる)」押さえておけば大丈夫!(笑)」

hiropon「自分は飯坂出身なんですけど、元々閉鎖的な街だったと思うんです。ターキンみたいなエネルギーのある奴が現れて、だんだん感染して、開けていったという感覚があります」

ターキン「hiroponさんとか、先輩たちがライブハウスで活動するラインを作ってくれたので、俺もそこに続く形でいろいろ活動できました。音楽のジャンルが違うから、hiroponさんが同じ目線で、対等に接してくれたのでありがたかったです」

hiropon「そんな風に先輩たちのやり方を汲み取りつつ、陣取ってやっていくっていうのがすごい。飯坂という街の変化を見てきたと思う」

オノ神「それまで温泉と餃子しかイメージがなかったけど、ターキンさんを知ることで飯坂の“人”とつながることができて。別な面が見えてきたという感覚。いろんな地域で言えることだよね。その土地ごとに中心となっている人がいて、その人を知ればその土地をもっと好きになれる」

酒井法子「ターキンくんを知ることが、飯坂温泉を知る大きなきっかけであることは間違いないよね。私達にとって彼がそうであったように、いろんな人にとってそうなる可能性がある。だからこそ「DEFROCK」の曲をもっともっといろんな人に聴いてほしい」

酒井法子(Dr)
酒井法子(Dr)

―これからの目標を教えてください。

酒井法子「とにかく何かモノを作って皆に届けたいですね」

ターキン「この4人で作ったオリジナル曲だけを集めたアルバムを作りたい。さっきの「センターマン」みたいな、言い間違いをした時に、すぐ曲にしなきゃいけないっていうフリがあって(笑)」

酒井法子「『それでは聞いてください、新曲、センターマン』みたいなね。誰かが言い出すんですよ(笑)」

ターキン「そうすると俺がすぐ曲を作らなきゃいけないっていうルールができつつあって(笑)。現時点で「前髪ゆたか」と「ラブタッチ」の2曲を近日中に制作しないといけないです(笑)」

酒井法子「がんばって!(笑)引き出しがたくさんあるからね。私達も楽しみ」

ターキン「あとは、フェスオーディションにも挑戦していきたいと思ってます」

酒井法子「初心者なんでね。新人のつもりで、いくつになっても挑戦。オーディションってワクワクするよね!」

ターキン「昨年(2019年)、1回だけ岩瀬牧場のオーディションに出たんですけど、やっぱり緊張しますね。でも楽しかった」

酒井法子「勉強になるよね。審査員の人にどう見られているのかなっていうのは気になる。そればっかり気にするわけじゃないけど、参考として聞きたい」

hiropon「それぞれの審査員の好みもあるしね。「自分の好みではないけど面白かった」と言ってもらえるようになりたい」

オノ神(DJ)。「談妃留」名物「インデアン」とともに
オノ神(DJ)。「談妃留」名物「インデアン」とともに

―ライブイベント「福島CALLING」の福島代表アーティストに選ばれ、2020年2月8日(土)には福島市公演が開催されます。

ターキン「各エリアから2バンドずつ出演するイベントなので、出演者の年代も様々で。ただ、最初に顔合わせした時に、このメンバーで3ヵ所回っていくっていう一体感を感じましたね。ライブもすごく良い雰囲気だったので。
「福島CALLING」はここ数年で恒例になったイベントなんですけど、40代は呼ばれないのかな、と思っていたんです。U-ONEの阿部ちゃん(※)が気にかけているアーティストを他のライブハウスに見せていくという面もあるから。でも今回俺たちに声をかけてくれて、すごくうれしかったですね。やっと来たなって感じ(笑)。
郡山、いわきと回って、福島公演がファイナル。“地元バンド、客呼べ”っていう暗黙のプレッシャーがあるから、ぜひ見に来てほしい!(笑)お客さんもそうですけど、対バンの人達も同じライブを見ることになるじゃないですか。だから集大成を見せたいです」

※阿部さん…U-ONE MUSICスタッフ。福島アウトライン、Player's Cafeブッキングマネージャー

酒井法子「たった3回でも、進化を見せていきたいね。毎回アップデートしていって、最高潮に楽しいライブを見せたいと思ってます。やってて楽しいんだもん、聴いてる人にも楽しんでもらいたい」

―4月4日(土)には、ターキンさんが実行委員長を務めている『おと酔いウォーク』への出演も。最後に『おと酔い』への意気込みもお願いします!

ターキン「『おと酔い』が生きがいになれるような、「明日から頑張ろう」って思えるような、楽しくて幸せな空間を作りたいです。もしかすると『おと酔い』のステージで4人のオリジナル曲をお披露目できるかも」

酒井法子「昔からのお客さんは定番曲を聴きたいと思うから、それも大事にしていきたいね」

ターキン「フェスのセットリストが全部新曲だと「尖ってんなぁー!」ってなるもんね(笑)。セットリストは新旧織り交ぜつつ。お客さんあっての「DEFROCK」ですから。とにかくお客さんを楽しませる、それだけです」

(取材日:2020年1月8日)

Information

福島CALLING2019→2020~福島編~

出演/亜細亜ゲンチ(郡山)、鈴木 爻(いわき)、sleeploop(いわき)、DEFROCK(福島)、MINoiD(福島)
開催期間
※本イベントは終了しました。
2020年2月8日(土) 17:30開演
会場名
福島アウトライン
会場住所
料金
前売1,500円、当日2,000円(1ドリンク別当日500円)

U-ONE MUSIC、各バンドSNSで販売
問い合わせ先
U-ONE MUSIC
問い合わせ先
電話番号
024-597-7202
リンク
ターキン/DEFROCK Twitterアカウント

撮影場所/飯坂温泉 談妃留(だんひる)

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