頭に描かれた「蛇の目模様」、細長い「鯨目」と可愛らしい「おちょぼ口」が特徴的な「土湯こけし」。優しく見つめるような表情で今も変わることなく、多くの人の心を和ませてくれる。土湯こけしはいつ誕生しどのようなものが作られたのか、その歴史は未だよく分かっていない。
言い伝えによると、土湯の佐久間亀五郎(不詳-1836年没)が天保年間(1830-1844年)に伊勢参りへ行く道中、上方で見た木地玩具を参考にこけしを制作。その息子である弥七(1822-1880年没)が首のまわるこけしを考案したことが土湯こけしの始まりだそう。弥七が作ったこけしは「弥七でこ」と呼ばれ、土湯こけしの原型と言われている。
現在、弥七のこけしは確認されていないが、次の世代の作品からわずかに残されている。弥七の系譜のこけしは屋号から「湊屋のこけし」と呼ばれ、土湯こけしの源流と考えられている。
今回の企画展では土湯こけしの礎を築いた佐久間弥七が生誕200年を迎えたことを記念し、この系譜の作品を中心に紹介。他、本企画のために新たに制作された、現役工人による想像復元作品も併せて展示する。
Information
湊屋 佐久間弥七 生誕200年
土湯こけしの系流を中心として
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
2022年12月1日(木)~2023年3月31日(金)10:00~17:00(最終入館16:30) - 会場名
- 原郷のこけし群 西田記念館
- 会場住所
- 休み
- 毎週月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
- 料金
- 入館料:大人300円、中学生以下無料
- 問い合わせ先
- 原郷のこけし群 西田記念館
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-593-0639
- リンク
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http://nishidakinenkan.or.jp/