今年も梅雨の季節がやってきました。天気とミックスフライはカラッとしていて欲しいものです。
第24回、記念すべき2周年の「ふくしま定食部」は、TUF(テレビユー福島)の北西、西中央でお昼といったらこちら。昭和49年創業の『珍來』さん。
東京での修業先『珍來』の名前をいただき、太田町で創業されたのち、森合へ。平成6年からは現在の西中央で腕を振るわれています。
店舗裏手には、甲子園の入場行進を先導するプラカードのごとき看板が整然と。導かれるように駐車場に入場です。
奥羽山脈を越えてくる強い季節風「吾妻おろし」が吹く、この地ならではの二重の引き戸をがらりと開けたら。その瞬間から温かい雰囲気に包まれます。
テレビが見たいなら座敷、外を眺めたいならテーブル、厨房を間近に感じたいならカウンターといったところでしょうか。
今日は久しぶりの訪問でしたので、調理の手さばき、野菜を炒める音を感じたくてカウンターに陣取ります。
こちらにおじゃますると、個人的にお気に入りの「バラ肉の焼肉定食」、「ニラレバー焼肉定食」、「ベトナムラーメン」の三択ですが、今日は特に思い入れの強い"バラ定”をオーダーします。
待っている間のお供は、やはり豊富な漫画。食堂には劇画タッチな作品がよく似合います。
厨房では、私がオーダーしたバラ定を調理するハイトーンな炒め音。
奥様がお盆の小鉢たちをセットし始めたら、漫画に集中できなくなるほど食欲は最高潮。
待つこと10分ほどでしょうか。でき立ての湯気を纏った"バラ定”が運ばれてきました。
ご飯に合うややしっかり目の味付けながら、余分な脂を落としたバラ肉は、早く口に運んでくれと言わんばかりの艶やかさ。
それを覆い隠さんとする、着地したてのパラシュートのような目玉焼きの存在感もまた、バラ定の魅力のひとつです。
シンクロナイズドスイミングでも冒頭にプールサイドでの演技があるように、すぐさま口へ運ばず、まずは焼肉をライスの上に乗せる余裕を見せます。
甘辛い焼き肉とごはんの相性に夢中になっていて、サラダの存在を忘れそうになりますが、ポテサラをレタスで包んでいただくのも好みなんです。
大切なお客様をもてなすという意味がある珍來さん。
独身の頃、あったかくてボリュームのある定食を求めてよく伺った味。
以前、近くに住んでいたことのある私にとって、コラム2周年の節目に珍來さんを訪問させていただけたことは、感慨もひとしおです。
ごちそうさまでした。
Information
珍来(ちんらい)
- 住所
- 電話番号
- 024-536-2292
- 営業時間
- 11:00~14:30/17:30~20:30
※スープが無くなり次第終了
※営業時間はお問い合わせください - 休み
- 毎週火曜日、年末年始
- 駐車場
- 17台