梅雨どきの部活動は、カラリと揚がったカツで気分は晴れやかに!
福島市街から国道4号福島南バイパスを南へ。「道の駅安達 上り線」の手前まで来ると、「カツ亭」さんの大きな看板が見えてきます。
福島市内にはとんかつの名店が幾つもありますが、青年期を福島駅西口・野田町界隈で過ごした身としては“カツ亭と飛行船は六華の誇り”とばかりに記憶に刻まれています。
※六華…旧第六小学校時代からの三河台エリアの呼称
※飛行船…現在は米沢市にある洋食店「飛行船」さんもかつては野田町にあり、ブランコ席がトレンド最先端でした
ピアノ調律師だった初代が、「とんかつが好き」という理由でとんかつ店をオープンした経緯にも驚きます。もともとは「うわさのカツ亭」としてスタート。
松川にお店をオープンした当時、「うわさのカツ定食」を40円で提供する驚愕のイベントを3日間実施。バイパスが“カツ亭渋滞”になるという、うわさどころか伝説のスタートだったようです。
その後は福島県内に7店舗を展開。とんかつの他、鰻にラーメン、寿司…と多彩なメニューのお店でしたが、薩摩ロースとの出逢いをきっかけに「旨いとんかつ カツ亭」に改称して、日本一のとんかつ店を目指されています。
実は、6月に訪問した理由がもうひとつ。6月12日で昭和61年の創業から37年。こっそり心の中で創業祭を開催させてください!
現在は松川本店の他、二本松市・金色店と福島市街地・福島テルサ店の3店舗。それぞれ雰囲気も異なるので、気分で使い分けています。
「金色店」は地酒のラインアップもうれしいですね。二本松だけではなく会津の銘酒もあるなと思ったら、会津坂下産の馬刺しがメニューにあるんですから合点がいきます。
2022年10月にオープンした「とんかつ&コーヒー カツ亭 テルサ店」は福島市街のオアシス。ランチセットは4種から選べて1,000円。デザート・ドリンク付きでも1,200円はバリュー価格!
水出しアイスコーヒーをお願いして、ババロアも付いて大満足です。
そして、松川本店はうまく表現できませんが、気分が上がるんです。
要塞のような外観から、エントランスのディスプレイ、席までの移動中に右目をかすめる厨房の活気と、まるでとんかつアトラクション。さぁ食べるぞ!という気になります。
お気に入りは天守閣気分を味わえるカウンター席。そこから見える電光掲示板に次々と表示されるコメントが秀逸で、その哲学的なメッセージとアイスコーヒーでひと息いれます。
これまでよくオーダーしてきたのは「薩摩熟成ロースかつ定食」の“中”(150g)。14日間熟成された鹿児島産もち豚は、やわらかオブやわらか!
綿実油・こめ油・なたね油がブレンドされた揚げ油はさらりとしてもたれない仕様。薩摩熟成ロースかつは、マラソンの給水ポイントに置いて欲しいほどにジューシー。
しかし、訪問決定のときから、カツカレーをオーダーしようと決めていました。「カツ亭」さんのカツカレーは2種。「薩摩熟成特上かつカレー」ももちろん旨いですが、アメリカ産ながら間違いのない旨さの「ロースかつカレー定食」を選ぶんです。
その理由は、セパレートに供される贅沢な味わい方にあります。
まずは、ロースカツを単体で味わいます。配置された甘・辛の紅白ソース合戦とも言うべきとんかつソースを、イコライザーのようにカットされたカツに掛け流せば、琥珀の輝き。
ロースの旨み、脂身の甘みが堪らないですね。
次に、1切れ摘まんでカレーにディップ。衣の触感を十分に残しつつ、カレーを纏わせて楽しみます。
終盤は倒れこんだマラソンランナーを包むタオルケットのように、ライスにカツをオンしてのカレー掛け。さらには辛味スパイスと福神漬けでラストスパートです。
とんかつ定食でスタートして、ラストはカツカレーにできる、まさにカツカレートランスフォームで満足度も2倍、いや3倍。
ボリュームもさる事ながら、エンターテインメント性も「カツ亭」さんに引き寄せられる魅力なんでしょうね。
次回は馬刺しに銘酒で助走、そこからロースカツでの昇天を目指します。
ごちそうさまでした。
Information
旨いとんかつ カツ亭 松川本店
- 住所
- 電話番号
- 024-567-4272
- 営業時間
- 11:00~14:45ラストオーダー/17:00~20:45ラストオーダー
※土・日曜祝日は通し営業 - 休み
- 無休
- 駐車場
- 60台
- リンク
-
https://www.katsutei.jp/