第79回のふくしま定食部コラムは、年度替わりのバタバタを抜け出してウォーキング。体が栄養を求めたのか、気付けば気兼ねなくひとり焼肉を楽しめる聖地、「焼肉これすけ」さんの前まで来ていました。
南福島から西へ続く県道362号線。ヨークベニマル太平寺店を過ぎたら間もなく見える黒赤の看板。
パン屋や雑貨店などが並ぶロードサイド。「これすけ」さんも、イタリアンレストランと言われても違和感のない外観。仙台のイタリアン、ホルモン串焼店で修業された経歴の集大成的佇まいに納得です。
導かれるようにドアを開けると、正面に受け付け。来店を察した店員さんに促され、テーブル席へ着席です。
大きな窓から差し込む陽射しを浴びて、セロトニンを分泌しながら、幸せ気分でメニューをめくります。
なぜ私にとって「ひとり焼肉の聖地」なのか。
それは、厳選された焼き肉が安心価格のセットでいただけるだけではなく、「ランチおそうざいバイキング」のカジュアルさも一人でも入りやすい理由。いや、むしろ一人で立ち寄りたくなるんです。
いつも、ウォーキングで歩いた分以上のカロリーと満足感を摂取して帰るのですが、特に“食った感”高めの「カットステーキ定食」を250gの「大」サイズでオーダーしたくなっちゃいます!
そして、すっかり春めいてきた陽気に誘われたら、瓶ビールを添えない訳にはいきませんよね。
オーダーを告げたら、さっそく日替わりの「ランチおそうざいバイキング」へ。手作りのもやしナムルやきんぴらごぼう、わかめスープに杏仁豆腐と、コンパクトながら、メインを考えたら十分すぎるほど。
胃袋の暖機運転にわかめスープをよそったら、もう一方の手には惣菜を盛り付けて席へ帰還。
まずはスープをひと口。ごま油の風味香るわかめスープが空腹の体に染み込んでいくようです。シャキッとしたもやしナムルも、ステーキをいただく前に歯を研ぐかのように食感を楽しみます。
惣菜を楽しんでいると、先行して瓶ビールが到着。日中からステーキにビールを添える以上の贅沢があるのでしょうか!ソロ部活動の醍醐味、最高ですね。
そしてグラスに2杯目を注いだあたりで、「カットステーキ定食(大)」が湯気を揺らして到着です。
円形の鉄板に、さすがは大サイズと言わんばかりにゴツゴツと盛られたカットステーキはボリューム満点!
フルーツと香味野菜の風味が効いた、コクのあるタレと、振りかけられたフライドガーリックで食欲が爆発しそうです!いや、してます!
心地よい弾力と噛むたびに溢れ出す肉汁。ステーキのポンピングブレーキを繰り返したらライスを頬張って…。「オレは今、肉を食っているんだ!」という本能を呼び覚ますような満足感。ああ幸せ。
ふと我に返り、がっついた姿を周囲に見せまいと、一旦サラダを挟んで冷静さを保ちます。
テーブルの上で展開された肉・米・麦の三国志は、胃袋の中で無事に統一されました。大サイズにして良かった!
他にも、前回お邪魔したときにいただいたのは、「前沢牛カルビランチ」。岩手県産ブランドの「前沢牛」のきめ細かな霜降り。
サッと焼いたら、韓国定番の合わせ味噌、サムジャンを加えた自家製ダレを経由してライスへ。噛むとジュジュ~っと口内旨みフェス。思わず目を閉じて味わいたくなります。つけダレがまた旨くて、ピーマンの窪みで余さず掬っていただきました。
前沢牛をいただいたら、返す刀でハーフ冷麺を追加。岩手セットを構築するのもオススメです。
リンゴ酢を存分に掛けまわしたら、ハーフで添えるのにぴったりな、本場より細めの麺を啜ります。
地域の人々が気軽に焼肉を楽しめるお店をと、平成30年(2018年)1月にオープン。厳選した牛肉を仕入れ、丁寧に下処理されるこだわりのお店。
「祖父が肉好きだったので…」と、祖父の名前をそのまま店名にされた「これすけ」さん。
個人的には、排煙フードが嬉しくて、「ウォーキング帰りなのに焼肉臭い」などと疑われることがないのも、こちらの魅力の一つ。
ドリンクも良心的価格なので、次回は夜の部にお邪魔しようかな。
ごちそうさまでした。
Information
焼肉これすけ
- 住所
- 電話番号
- 024-573-0310
- 営業時間
- 11:00~14:00(13:30ラストオーダー)/17:00~21:00(20:30ラストオーダー)
- 休み
- 毎週月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日休み)
- 駐車場
- 6台
- リンク
-
https://www.yakinikukoresuke.com/