皆様、「新年」も「食欲の扉」もあけましておめでとうございます。
今日は久しぶりのロングウォーキングでの部活動。福島市街地から東へ。児童公園を越え三本木橋を渡ります。2024年の定食初めは、福島市の老舗にして東部エリアの食のランドマーク、「もりや食堂」さんへ。
阿武隈川沿いに北上すると、国道115号線との合流手前に歴史を刻んだ看板がお出迎え。「小鳥の森」の近くですが、お昼時を過ぎた私の食欲はもはや荒鷲。
長い間お世話になっている「もりや食堂」さんですが、一度閉店されました。
しかし、店主のご子息のうち、長女である現店主のこのお店を残したいという思いから、2022年10月に復活。その朗報は、常連のみならず、森の小鳥たちも歓声をあげたほど。
先代の味は、懐かしい“これぞ食堂”の魅力。現在は、お馴染みのメニューを残しながら、遊び心ある盛り付けや新メニューを加えてパワーアップ。
例えば、初夏に頂いた「冷やし中華」は、しょうゆまたはゴマだれから選択可な上に、花びら舞うような飾りつけも涼やか。
そして、思い出すたび食べたくなる、ぽってりとしてコクのあるカツカレーは、味・ボリューム共に満足度の高いひと皿。特に、トッピングのネギが食堂のカレー全開で、シャリとした食感も良いアクセントで好み。
今日は、多彩なメニューのなかで、最もオーダーしてきた「ラーメン定食」にしましょう。そこにビールを添えて、念願の“もりや食堂さん飲み”を満喫します。
オーダーするや否や500mlロング缶とジョッキ、お通しのおやつカルパスが、阿武隈川に白鳥が着水するかの如くランディング。
カウンター上の東京証券取引所を彷彿とさせる黒板メニューの眺めをアテに、食事を待ちます。
待つこと10分。「もりや食堂」さんの定番、且つハイエンドモデル「ラーメン定食」が到着です。
まずはラーメンから。中太ちぢれ麺を摘まむと、一緒に持ち上がる湯気から香る、甘みのある動物系スープに、幼い頃に楽しみに食べた食堂の思い出がオーバーラップ。
ナルトにワカメ、メンマ、チャーシュー。シンプルながら、こうこなくちゃという具材。たまたま箸で掴んだところに居合わせた具材でも、麺と一緒でちょうど良い塩梅の不思議。飽きの来ない一杯は、ライスとももちろん相性抜群。
特筆すべきはサラダ。リニューアルを機に、最もアップデートされたのはサラダだと思うんです。この日は、フライドガーリックにあっさりドレッシングで、ライスにもビールにも合ううれしい万能タイプ。
サラダを含め、お盆の隙間を埋める充実の小鉢がありがたいですよね。体操の世界ではダブルコバチでも難易度が高いのに、お盆の上にはトリプルコバチが完成。
さて、おかずのメイン、カツ煮へ箸入れの儀を。個人的に、このハーフのカツ煮のビジュアルこそ、最ももりや食堂さんを感じます。以前は、黒い容器にカツ煮と冷や奴が納まっていたことを思い出しました。
甘めの出汁が染み染みのカツ煮を、敢えて終盤に残しておいて、ビールと合わせて満足満腹のフィニッシュ。
創業から半世紀。店名の「もりや」は、手際の良さとお人柄で人気者だった、先代の衛夫(もりお)さんの名前から。地域に愛される人気食堂。平日のお昼は駐車場が一杯ですが、それもすっかり岡部の風景。
お会計を済ませ、お店を出ようとすると、厨房からも「ありがとうございました!またお願いします!」の声。最後まで温かい。
ほかほかになったら、帰路もウォーキング。「続けてくださってありがとう、ありがとう」、何度も心の中で繰り返しながら、阿武隈川の鴨を横目に市街地へ向かうことにします。
ごちそうさまでした。
Information
もりや食堂
- 住所
- 電話番号
- 024-533-3905
- 営業時間
- 10:30~14:00/水~土曜日17:30~20:00
※火・日曜日は昼のみ営業 - 休み
- 毎週月曜日
- 駐車場
- 4台