人一倍健康への気遣いが求められる職場だからこそ、健康づくりを日常化に

株式会社皆川測量は、道路、橋、トンネルなどを新たに建設したり老朽や災害などから再建したりする際に、土地の角度、距離、高低差などを測量する仕事を担っています。

測量はチームを組んで行うため、欠員が出ないよう一人ひとりが健康に留意する必要があること、また従業員の高齢化や肥満、糖尿病のリスクが懸念されていたことから、2017年より県の「元気で働く職場応援事業」を活用し、従業員が健康で働ける環境づくりに注力し始めました。

「体重計と血圧計を購入し休憩室に置いて、自由に測定・記録できるようにしています。日々の数値が分かると、健康に留意しようという意識が自然と高まりますね。また、仕事は現場だけではなく社内でのパソコン作業もありますので、10時と15時のラジオ体操で体と頭をリフレッシュしています」と代表取締役の皆川雅文さん。

これらの日常的な取り組みが健康増進につながっているようだとも話します。

互いの向上心アップへ！チームで『健康宣言書』の達成を目指す

皆川測量では、従業員一人ひとりが『健康宣言書』を掲げています。2020年は、5月に各々で目標体重とそれを達成するための食生活・身体活動に関する取り組みを決めて休憩室に掲示し、4グループに分かれチームで切磋琢磨しながら3カ月の間に達成することを目指しました。

現場で測量を担当する町島隆太さんは、肥満を解消するため間食と飲酒を控えて野菜中心の食事を心掛け、さらに昼休みや夕方にウオーキングと就寝前のストレッチを行いました。すると体重は目標7kg減を上回る9kg減を達成。「現在は100kg台ですが、2桁を目指します」とさらなる減量に向けて励んでいます。また、事務職の中野与佳さんは、21時以降に食事を摂らない、毎日子どもと一緒にスクワットなどの筋トレを行う、昼休みに同僚と一緒に15～20分のウオーキングをするなどを実行したところ、2.5kg減量しました。

「他人の目に留まる場所に『健康宣言書』を貼ったこと、チームで競い合ったことで、良い刺激になったのだと思います」と皆川さん。また、協会けんぽ主催の出前講座を受講して、専門家から効果的な体の動かし方を学んだことも良い結果に結び付いたようです。『自分の元気は会社の活気と未来を拓く』をモットーに、さらなる健康づくりを継続していきたい、と皆川さんは力強く話しました。