ストップ・ザ・メタボを目指し、常にやり方に改善を加えて継続
2020年に100周年を迎えた株式会社福島製作所。鋳物の製造に始まり、現在は船の甲板機械およびグラブバケットを主力に製造しています。
社員の健康に対して意識の高い同社は2015年にいち早く健康事業所宣言をし、2018年には新たなプロジェクト「ストップ・ザ・メタボ」を立ち上げました。「社員の健康が第一です。その環境づくりをしっかりしましょうという思いで始めました」と代表取締役社長の百田昭洋さん。まずは取り組みのための仕組みづくりを進め、全従業員による就業時間内のラジオ体操を実施。週に一度、産業医面談を実施したり、「健康は家庭から」と、健康情報を各家庭へ郵送で確実に届けたりと、気づいたところから小まめに手を打っていきました。
「社員の体は自分自身で守る、それを上司や会社がサポートしていく。そのマネジメントが大切なんです。」最近ではラジオ体操に加えて、昼休み終了5分前に、オリジナルのリフレッシュ体操を実施し、午後の仕事へとつなげます。「常にこの仕組みをPDCAで回していきながら続けていきたいですね。」
長い期間で結果を見ていきたい。取り組みは、社員にも会社にも好影響が
取り組み後、社員の健診結果の数値は劇的に改善されたわけではありません。「1~2年やったからといって急に数値は良くならないと思っています。数十年かけて今の体が出来たのであれば、例えば20年単位で元に戻していかないと、むしろ体に良くないのではないかとも思いますよ」と百田さん。
「『ストップ・ザ・メタボ』の18年度がフェイズ1であれば、19年度はフェイズ2、20年度はフェイズ3と重ね、そこにまた良い取り組みのアイデアがあれば加えていく形で進めてきましたので、例えば5年経って、数値が若干改善されてきたな…という状況があれば、効果があったと言えるのではないでしょうか」。
いま肌で感じているのは、体調が悪い人が少なくなったこと。社長をはじめ幹部クラスが社内を定期的に見回っていますが、それで気づいたことがあります。「数値化はできませんが、明らかに社員の顔色は良くなり、笑顔が増えています」とのこと。社員も、会社が見守ってくれているという安心感のもと働けています。社員には、そこから多くの好影響が生まれています。仕事の効率アップ、心身のリフレッシュ、生産性の向上、モチベーションアップなど、健康への取り組みの効果は、実に幅広い面に及んでいます。「この取り組みはずっと続けていきたいですね」と百田さんは力強く話してくれました。
Information
株式会社 福島製作所
- 住所
- 電話番号
- 024-534-3146
- 問い合わせ先
- 【この記事に関するお問い合わせ】全国健康保険協会 福島支部(協会けんぽ)
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-523-3916
- リンク
-
https://www.fukusei.co.jp
- 備考
- ■設立/1920年(大正9年)
■代表者/代表取締役社長 百田昭洋
■従業員数/201名(男性173名、女性28名 : 2020年8月現在)