数値や結果が見えることでモチベーションがアップする
創業88年を迎えた東陽電気工事株式会社は、ライフラインを支え地域に貢献する仕事として、送電線の保守管理業務や、工場・事務所新築や修繕に関わる電気工事などを行っています。
仕事は屋外や高所での作業も多く、腰につける作業用の道具の重さが5kg程になるため、腰痛を訴える社員の増加が問題となっていました。他にも暴飲暴食や朝食を抜くなど、食事バランスの乱れも気になっていたと話す代表取締役社長の石川格子さんは、社員の健康づくりに取り組もうと福島県の「元気で働く職場応援事業」に応募。令和元年度のモデル事業所に選ばれ、運動と食事についての取り組みを行いました。
民間企業プログラムの中からRIZAP(株)を選んだのは、社員の認知度の高さと、実際の効果がどれぐらいあるのか興味があったからと石川さん。2019年9月~2020年2月に4回行ったプログラムには社員の90%以上が参加し、改めて関心の高さを実感したと話します。プログラムを始めるにあたっては、定期健康診断結果の見直しと、一人ひとりがどんな悩みを持っているかを吸い上げた上で全員で取り組むことのできる内容とし、健康行動の必要性の意識付けや、健康課題の具体的な改善方法を学ぶことをテーマとしました。
「運動プログラムはちょっとキツいなと感じることもありましたが、5kg減の目標が8kgの減量に成功した社員もいるなど、効果を感じています。普段から取り入れられる運動も多く、食事の指導もあり、取り組んでよかったという声が多かったです」と話します。
健康への関心がまだ低い若手社員へのアプローチが鍵に
食事面については、冷蔵のお総菜を会社で購入して冷蔵庫に常備し、社員が100円で利用できるシステム「オフィスおかん」を社食として採用。持参や購入したお弁当に追加したり、外での仕事の時に持っていったりするほか、忙しくて自炊するのが大変な時には夕食として活用したりする人もいるのだとか。
メニューは月替わりで、煮物や煮魚など普段自分ではあまり選ばないものが食べられると好評です。「社員の平均年齢が35歳と若く10代の社員もいるため、健康についてはまだ関心の低い社員も多いのですが、食生活が偏っているためにコレステロールが高かったり、健康診断の結果がよくない若手が多いように感じています」と石川さん。人材育成ももちろん大切ですが、なにより社員が元気で長く働けないと会社も続かないので、若年層へのアプローチが今後の課題と話していました。
Information
東陽電気工事 株式会社
- 住所
- 電話番号
- 0248-22-6262
- 問い合わせ先
- 【この記事に関するお問い合わせ】全国健康保険協会 福島支部(協会けんぽ)
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-523-3916
- リンク
-
http://www.toyodenkikouji.jp
- 備考
- <営業所>白河営業所
■設立/1965年(昭和40年)
■代表者/代表取締役社長 石川格子
■従業員数/11名(男性10名、女性1名:2020年8月現在)