数寄屋造りの温もりある建物で、身も心も満たされる時間を

飯坂温泉街の大通りから一本入った小道にひっそりと佇む『旅館 青葉』。宿を切り盛りするのは、鴫原夫妻。先代から受け継ぐ“青葉ならではのおもてなし”をさらに追求し、特に料理に力を入れている。

一つひとつ真心を込めて作る料理はどれも絶品。驚くのはその品数。「お客さんに楽しんでもらいたい」と、夕食の前菜小鉢はなんと30品以上が並ぶ。そのほとんどが宿主自ら野山に足を運び採取する山菜やキノコ、自家農園で栽培する野菜など、旬の一番おいしいもの。

タイミングが良ければ、「みずこぶ」など限られた期間しか採取できない山菜やマツタケなど、貴重な食材が味わえることも。また、夕食、朝食ともに部屋食なので、周りを気にせずゆったりとした時間を過ごすことができるのも魅力だ。

昭和初期に建てられた数寄屋造りの建物は、当時の職人の技が細部にまで施され、見ていて飽きない美しさ。それぞれの部屋が独立した離れのような造りになっていて、木の醸し出すやさしい雰囲気の中、非日常を体感できる。

風呂は源泉掛け流しの単純温泉。客室ごとに貸切可能な露天風呂と内湯があり、24時間、好きな時に入浴できるのもうれしい。