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ふくしま定食部

艶やかな藍色の器のなかには、湯気とともに現れる褐色の宇宙

第3回「十綱食堂」

  • 情報掲載日:2017.09.03
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

 おでかけの途中の食事もいいですが、食堂に行くこと自体が目的の一日もまた、素敵ですよね。第3回のふくしま定食部は、飯坂電車に揺られ、終着の飯坂温泉駅から歩いて55歩、『十綱食堂』さん。

 昭和26年創業。飯坂温泉に訪れたお客さんはもちろん、市内外の"かつ丼フリーク”をうならせてきた老舗食堂です。お盆の時期の店内は満席で、調理場寄りのテーブル席に腰をおろし、麦茶をぐいっといただきます。

 歴史を感じる写真や、懐かしの喫茶店「サボイア」のマッチのノスタルジーに、老舗の風情も最高潮!(「サボイア」は、かつて上町にあった喫茶店で、約40年前に閉店。その当時、引き取られてきたマッチだそうで、いまだに湿気らずに使えていることにもびっくり!)

「サボイア」のマッチ
「サボイア」のマッチ
壁には木札のメニュー
壁には木札のメニュー

 いつもは、かつ丼のみですが、今日は豪勢に、豚汁を添えてみます。すると、10分も待たずに、運ばれてきました!
 この艶々とした藍色の器の美しさ。そして、頂を彩る漬け物皿の福神漬け&たくあん。黄色と赤のコントラストは、小皿の中の阪神-広島戦ですね。

 さて、はやる気持ちを抑えて、むしろ静かに蓋をあけます。湯気の中からは、しっかり目に火の入った玉子を纏った、カツが現れます。いわゆる懐かしい、"食堂のかつ丼はこうでなくちゃ”な味わいでホッとします。よく煮込まれたカツに玉ねぎの歯ざわりがアクセント。心地よいですね。
 ひとしきり掻き込んだあとは、豚汁です。ふくしま流な豚汁の印象とは異なる、野菜たっぷりなやさしい味噌汁。これはありがたい。

かつ丼(800円)
かつ丼(800円)
具だくさんがうれしい豚汁
具だくさんがうれしい豚汁

 そして、店内右岸のテレビにばかり気を取られていると、左岸の出前バイクの格納スペースを見逃してしまいますよ。この雰囲気…たまらないです。

 豚汁で、胃の隙間までしっかり埋めて、飯坂町をずっと見続けてきた十綱食堂さんの「かつ丼」は、最高のちから飯。午後も頑張れそうです!
 ごちそうさまでした。

Information

十綱食堂
住所
電話番号
024-542-4464
営業時間
12:00~14:00/17:30~19:00
休み
不定休
駐車場
なし

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