(前編)では「金剛閣」でいただいた、極上の米沢牛ステーキをご紹介しました!これだけでも十分米沢牛を満喫したのですが、米沢で外せない肉スポットがもう一つ。
そう、「道の駅 米沢」です!
もはや“肉の駅”ともいえる米沢の新スポット
2018年4月にオープンした「道の駅 米沢」。米沢中央ICのすぐそばにあります。施設内には、観光案内所や農産物直売、特産品販売などの他、レストラン「牛毘亭(ぎゅうびてい)」に、丼ぶりや米沢ラーメン、そばが食べられるフードコートなど充実しています。
なんと『牛毘亭』では“米沢牛の生肉”を食べられるとの情報が。また、丼ぶりを提供する『牛どんぶり亭』にもこれまた美味しそうな肉丼が種類豊富にあるようです。行くしかない!食うしかない‼
日本でも超希少な“米沢牛の生肉”とは
私は肉の中でも特に生肉が好きです。馬刺しやユッケを毎日でも食べていたいのですが、どのお店にもあるわけではないので、見つけたら必ず頼むほどなのです。私のような生肉LOVERには絶対に訪れてほしいのがこの『牛毘亭』。希少な生肉を求めて、各地からお客さんがやってくるそうですよ。
さて、早速入店!注文していきますよ。「シェフおすすめ」と書いてある、「米沢牛刺身の三種盛り合せ」(2,800円・税別)にしてみました!
ワーッ!!生肉の美しさに拍手喝采!!
きめ細やかなサシにうっとり!
私はこの子たちに“ニクデミー賞”を捧げたい
モモ刺し・タタキ・ユッケと、一皿で生肉の美味しさを多彩に食べ比べできるのがうれしい!薬味は醤油、本ワサビ・西洋ワサビ、ポン酢ジュレです。
いただきます…!生まれて初めての米沢牛生食…っ!
これは!?噛むほどに旨みがとまらないんですけど!!
フレッシュなコクと肉本来の味わいがひと噛みごとに…
一品ごとに全く違った表情を見せてくれる生肉。刺身はシンプルに米沢牛そのものの旨みとコクを楽しめます。タタキは周りをサッと炙ってあることで香ばしく、中央は刺身よりもしっとりした食感。ゴマが豊かに香るタレと黄身を絡めたユッケも絶品。元々赤身の味がしっかりしている米沢牛、ほかの風味に負けずうまく調和しています!
料理長「米沢牛の生肉、楽しんでいただいてますでしょうか?」
マーヤ「あなたは!料理長さん!美味しくて米沢牛と結婚したいです。ところで、普段生肉なんて滅多に食べられないものですよね?どうやって提供しているのでしょうか?」
この道30年以上の佐藤総料理長。実は前編でご紹介した「金剛閣」で、立ち上げからの長きにわたり腕を振るってこられた大ベテラン。
料理長「うちは、仕入れから処理までの一連をレストランの併設施設で行っています。また、米沢牛の自社肥育もしているため、新鮮なうちに仕入れすることが可能なのです。処理施設の導入や管理、社員教育にも労力やコストがかなりかかっておりますし、生肉で出すにはロスも多いんです。それでも、お客様に米沢牛の美味しさをもっと知ってほしいという気持ちで提供させていただいています」
熱い…、熱すぎる……。米沢牛に懸けるこの情熱……。
料理長「米沢牛の生食は日本でもかなり珍しいんですよ」
マーヤ「そうなんですね。少し足を伸ばせば行ける場所にそんなお店があるなんて、私、とっても幸運に感じます」
料理長「生でいただく、というのは日本食の基本です。生食は私たちにとって意外と馴染みの深い食べ方なんですよ」
今回ご紹介したメニューはディナー限定ですが、なんと多数の要望に応えて、2018年12月からランチでも生肉の提供を開始したのだそう!!米沢牛の刺身・タタキ・ユッケ(各1,280円・税別)や「米沢牛3点盛合せ」(1,980円・税別)など、気軽に生食を楽しめますよ。
さらに、『牛毘亭』の魅力は生肉だけじゃありません!
一頭買い付けを生かしたオーダーカットステーキです。米沢牛の好きな部位を選んで、希望のグラム数(80g~)にカットしてもらえるのです。その日提供している部位が並んだ肉のショーケースを見ながら、肉の専門スタッフさんと相談しつつ吟味できます。
オススメは異なる部位を少量ずつオーダーして食べ比べを楽しむこと!グラム23円から、赤身肉や霜降り肉を注文できます。他にも、100g・150gなど決まったグラム数の特選ステーキや、すき焼き定食、牛寿司、一品料理などありとあらゆる米沢牛料理が揃います。
すっかり生食の魅力に憑りつかれていた私でしたが、胃の中は着々と…、肉丼への準備を始めていたのです。肉への飽くなき食欲は『牛どんぶり亭』に向かっています。
観光客を魅了する贅を尽くした肉どんぶり
というわけで、最後はフードコート内の『牛どんぶり亭』で、肉丼を食したいと思います。
『牛どんぶり亭』で提供している丼の多くは、国産黒毛和牛が使われています。フードコートのメニューとは思えないほどのこだわりぶり。
ここに、私がず~~っと食べたかった肉丼があります。
ジャーン!月1,500杯売れた記録を持つ
看板メニュー「贅沢三種盛り丼」です!!
ロースステーキ、ローストビーフ、しぐれ煮が大集合した夢のような丼ぶり。道の駅で食べてもらうことを念頭に置いたとき、「せっかく来てくれた観光客の方々には、色んな味を楽しんでほしい」との思いから、食べ比べできるこの丼ぶりになったのだそう。「どれから食べようかな…?」とワクワクできる時間がかなり至福。
※通常はフードコードで食事しますが、今回は特別に『牛毘亭』内で撮影しています
うまいんだよな~~~~!
米沢には美味しいものしかないの?
まずいもの出したら追放されるの?
思わず笑みがこぼれます。あ~これにくるまって眠りたい。
美味しい理由を聞いたところ「特別な製法があるからです…フフ」と教えてもらえませんでしたが、確かに惚れ惚れするような肉のつややかさ、しっとり心地よい舌ざわり。これ、なんだか普通のローストビーフじゃない!“特別な製法”ってなんなんでしょう!?気になる、でも美味しければなんでもいいや!
次はロースステーキ、君にきめた!
さっきの上品なローストビーフに対して、こちらはステーキならではのワイルドさ、肉肉しさを感じさせます。ロースのジューシーな甘みをワサビがうまく引き立ててくれます。
そして、本日最後を飾るのは牛肉のしぐれ煮です。
完食しました~!!ふーっ!お腹も心も大満足です。
この他にも、『牛どんぶり亭』では「カルビ丼」(1,200円)、「すき焼き丼」(1,000円)など全7種類の丼ぶりを用意しています。もちろん米沢牛を使った「米沢牛重」(1,800円~)もありますよ。郷土料理や一品料理、テイクアウト限定の牛肉弁当までメニューの豊富さに驚きでした。
本格的に、そしてゆったりと米沢牛を味わいたいなら『牛毘亭』、より気軽に美味しい肉丼を楽しみたいなら『牛どんぶり亭』へ。目的に合わせてお店が選べる「道の駅米沢」は、肉好きなら一度は行っていただきたいスポットでした。
今日1日で食べた金額は一体……!?
さて、この米沢の地で、前編・後編合わせてたくさんのお肉をいただいてまいりました。
これだけ高級なお肉を食べて、1日で一体いくらになったのでしょうね。
考えたくもないですが、実際気になるところでもあります。
1軒目『金剛閣』
●「米沢牛ステーキ3種盛合せ」…単品7,500円(税別)
●サラダやスープなどセット1,000円相当(税別)
2軒目『牛毘亭』
●「米沢牛刺身の三種盛り合せ」…2,800円(税別)
3軒目『牛どんぶり亭』
●「贅沢三種盛り丼」…1,980円
約14,000円!!
……。
フーン、思ってたより安いジャン……(汗たらーっ)
今日1日回ってみて思うこと
●福島市からは米沢がすごく近い
だまされたと思って一回行ってみてほしい。「え、もう?」となる。ただ、雪はすごい。
●米沢牛に懸ける「愛」
各所でお話を聞いて、米沢牛をもっと美味しく出したい、色んな美味しさで食べてほしい、もっと知ってほしい、という強い思いが感じられました。「米沢牛」の認定基準は全国でも有数の厳しさ。提供しているお店の皆さんはもちろん、この高い基準をクリアする生産者の努力と「愛」にも感服いたします。
●米沢牛がとてもとてもうまい
厳しい定義をクリアしているからこそ、品質が保証されている「米沢牛」。赤身の旨味とコク、脂の上品な甘みが肉好きの心をきっと満たしてくれるはずです。
以上です。
今日は米沢の皆様、本当に…
おしょうしな~~~
※山形弁で「ありがとう」
「上杉雪灯篭まつり」にも行ってみよう
2019年2月9日(土)・10日(日)は上杉神社境内・松が岬公園一帯で、米沢の代表的な冬イベント「上杉雪灯篭まつり」も開催されますよ。夜はより幻想的で美しい雪の世界を楽しめそうですね。米沢牛もいいですが、こちらもぜひ足を運んでみてくださいね。
おまけ
最後は「道の駅 米沢」から車で約15分に位置する「上杉神社」にも行ってきました。
Information
道の駅 米沢
- 住所
- 電話番号
- 0238-40-8400
- 営業時間
- 9:00~18:00(ファーストフード・フードコートは10:00~、「牛毘亭」は11:00~21:00)
- 休み
- 無休
- 駐車場
- 200台(大型車は30台)
- リンク
-
http://michinoeki-yonezawa.jp/