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ふくしま定食部

福島市街の路地奥に佇む居酒屋で、鬼平を偲びつつ味わう和定食

第52回「鬼平茶屋 もめん亭」

  • 情報掲載日:2022.01.09
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

定食部員のみなさま、あけましておめでとうございます!
今年も、おいしく楽しくよろしくお願いいたします。

2022年1回目のふくしま定食部は、福島市置賜町・パセオ通りを北へ進み、文化通りを入った最初の角を右へターン…しても通りからでは確認できない路地奥にある、「もめん亭」さんへお邪魔します。

文化通りを右へ。情緒あふれる福島市らしい路地
文化通りを右へ。情緒あふれる福島市らしい路地
うっかり通り過ぎてしまいそうですが、定食の案内が目印
うっかり通り過ぎてしまいそうですが、定食の案内が目印

まず、路上でメニューを確認。年明け初の定食部ですから「雑煮風餅定食」でお正月らしくキメたいと思います。

メニューから目線を上げたら、その先にはブルーの暖簾と赤提灯。古民家な佇まいが、路地奥の立地と相まって雰囲気も抜群です。

歴史を刻んだ「暖簾の藍」と「提灯の赤」が目印
歴史を刻んだ「暖簾の藍」と「提灯の赤」が目印

がらりと引き戸を開けたら、銘酒が並ぶ冷蔵庫を横目にスリッパに履き替えます。正面には5つのカウンター席、右手には趣のある掘りごたつスタイルの板の間スペース。

「もめん亭」さんは、「鬼平犯科帳」や落語ファンなどにも親しまれるお店で、私が十数年前に初めてお邪魔した頃は、録画された鬼平犯科帳が繰り返し流れていたことを覚えています。

昨年(2021年)、鬼平ゆかりの方々の訃報に触れたこともあり、聖地ともいうべき「もめん亭」さんを訪ねました。

路地から確認できる看板には“火付盗賊改方長官長谷川平蔵御用達”の文字も!
路地から確認できる看板には“火付盗賊改方長官長谷川平蔵御用達”の文字も!
カウンター頭上の照明も提灯型のこだわり
カウンター頭上の照明も提灯型のこだわり

きさくな女将の目の前のカウンターもお気に入りですが、今回はテーブルでゆっくりさせていただきます。

早速「雑煮風餅定食」を告げたら、しばし“食堂浴”を楽しみます。

この座敷スペースの雰囲気がまた素晴らしく、女将自らが手を加え、雰囲気ある佇まいに仕上げているんです。

女将自らコツコツと改装した素晴らしい情緒ある空間。掘りごたつスタイルで足が伸ばせるのもありがたい
女将自らコツコツと改装した素晴らしい情緒ある空間。掘りごたつスタイルで足が伸ばせるのもありがたい

襖を開けさせていただくと、さらに素晴らしい空間が出現。

今は状況的に中断していますが、二間を抜いたスペースで開催されていた落語会も人気。寄席の余韻は、めくり台からも伝わってきます。

別の場所には蓄音機もあり、古関裕而など昔懐かしいレコードを聴きながらの食事も楽しめるそう。

掘りごたつを蓋して、高座を置いたら立派な寄席に
掘りごたつを蓋して、高座を置いたら立派な寄席に
女将が打つ蕎麦も人気。蕎麦打ち台もスタンバイ
女将が打つ蕎麦も人気。蕎麦打ち台もスタンバイ

「コロナ禍で一時は活気も失われていましたが、お店の雰囲気を感じていただければ」と、2020年7月よりお昼の営業を始められました。

元々、すき焼きや焼きしゃぶが名物の老舗ですから、味や素材は申し分なし。池波正太郎作品は江戸の料理の情景描写が付きものですから、鬼平でも軍鶏鍋は定番。

軍鶏鍋も人気で、川俣シャモの餃子やつくねも絶品。単品追加するのもオススメです。

肉々しい「シャモ餃子」(単品500円)はさっぱりとしたドレッシングで
肉々しい「シャモ餃子」(単品500円)はさっぱりとしたドレッシングで
銘酒と共に味わいたい、軍鶏鍋や郷土料理の夜メニュー
銘酒と共に味わいたい、軍鶏鍋や郷土料理の夜メニュー

飾られているサイン色紙を眺めていると、お膳が運ばれてきました。

これ以上、お正月気分を味わえる定食は無いですね、「雑煮風餅定食」とご対面です。

あったかくて食べ応えあり「雑煮風餅定食」(800円)
あったかくて食べ応えあり「雑煮風餅定食」(800円)

根菜と伊達鶏の旨みが溶け出した汁に、こんがり焼き目の餅が3つ。

添えられたサイドも抜かりなし。青ばた豆腐はうれしい大きめカット。おひたしに郷土色豊かな小鉢と盤石。

いずれの定食にも付く青ばた豆腐が大きくてうれしい
いずれの定食にも付く青ばた豆腐が大きくてうれしい
郷土料理のお店らしい、いか人参にゆず大根の甘酢漬け
郷土料理のお店らしい、いか人参にゆず大根の甘酢漬け

重力に逆らわない伸びやかな餅にめでたさを感じつつ、汁まで残さず完食したらすっかり温まりました。

焼き目も香ばしく、やわらかな餅の伸びに定食部の明るい未来を重ねて
焼き目も香ばしく、やわらかな餅の伸びに定食部の明るい未来を重ねて

こちらの定食は女将の人柄を感じる、丁寧で優しい味わいのものばかり。

以前いただいた「銀鮭西京漬定食」は、厚さ2cmはあろうかという銀鮭に、ちょうど良い塩梅の西京漬の風味が、食べるほどに食欲を掻き立てる贅沢さ。麦飯に合わないわけがないですよね。

お気に入りの一つ。「銀鮭西京漬定食」(800円)
お気に入りの一つ。「銀鮭西京漬定食」(800円)
ほど良い西京漬の風味と分厚さの銀鮭
ほど良い西京漬の風味と分厚さの銀鮭

「とろろかけご飯定食」は、たっぷりのとろろに生卵。麦飯に流し移したら、これ以上ないごちそうに。こちらも満足へルシーでオススメ。

体が求める、「とろろかけご飯定食」(700円)
体が求める、「とろろかけご飯定食」(700円)
麦飯に移したら、あとは右手をスナップさせるだけ
麦飯に移したら、あとは右手をスナップさせるだけ

通りの向かい、現在は「霜月」さんがある場所に平成元年創業。平成14年に現在の場所に移転。

店名に「鬼平」を冠した理由は「親しみやすさを感じてもらえるようにというのはもちろん、今時にはなかなか無い『鬼平』作品の人間性に魅力を感じたから。善人と悪人が、心から信じ合い助け合って生きる、そんなところに共鳴しています」と語る女将。

「まるで密偵が集まってくるような雰囲気のお店にしたかったんです」の言葉に、鬼平ファンとして熱くならざるを得ません。

筆頭同心・酒井役の篠田三郎さんも二度来店の本格。

篠田三郎さん、いや、酒井様のサイン
篠田三郎さん、いや、酒井様のサイン
相撲愛も伝わる湯呑みは、お茶の温度以上に熱い!
相撲愛も伝わる湯呑みは、お茶の温度以上に熱い!

2022年のふくしま定食部も素晴らしい出会いが続きそうな、幸先の良いひとときを楽しませていただきました。

女将の夢を詰め込んだ、路地奥の秘密基地的存在、「もめん亭」さん。また寄らせてくださいね。

ごちそうさまでした。

Information

鬼平茶屋 もめん亭
住所

電話番号
024-521-3355
営業時間
11:45~14:00/17:00〜※閉店時間は問い合わせを
※予約があれば時間外も営業
休み
土・日曜祝日
※予約があれば営業
駐車場
なし

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