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ふくしま定食部

霊山に抱かれ身土不二を体感する、胃腸よろこぶデトックスランチ

第53回「福島りょうぜん漬本舗」

  • 情報掲載日:2022.02.06
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

積雪の真っ白な霊山を目指して、国道115号線を東へ。

正月の不摂生で疲れ気味の胃腸を癒やそうと、福島市と伊達市との市境(ほぼ霊山町)にある「福島りょうぜん漬本舗」さんを目指します。

雪化粧で、霊山の雄大な山並みもさらに美しく
雪化粧で、霊山の雄大な山並みもさらに美しく

北畠顕家卿が城を築いた国の史跡名勝“霊山”。その名を冠した「福島りょうぜん漬本舗」さんは、今年(2022年)で創業60周年。

4年前から始められたランチ(要事前予約)を求め、工場併設の広い駐車場へ滑り込みます。

インパクトのある看板はお客さんの吸引力も抜群
インパクトのある看板はお客さんの吸引力も抜群
隣接の工場で製造、熟成された漬物をいただけます
隣接の工場で製造、熟成された漬物をいただけます

引き戸を開けて中へ進むと眩いばかりの漬物たちの花道がお出迎え。

「ランチで予約させてもらってます♪」と伝えたら、奥のスペースへご案内いただきます。

店内メインストリートを進むと、衝立で仕切られたお食事スペース
店内メインストリートを進むと、衝立で仕切られたお食事スペース

あったかいお茶をいただきながら「ランチは、漬物食べ放題のコース(550円)と、ご飯も味噌汁もおかわりできるコース(660円)が選べますよ」と、スタッフの方から教えていただきますが、年末からすでに心は決まっておりました!

もちろん、おかわりコースですよね。

間もなくして、ご飯と味噌汁がセットされたお盆がスタンバイ。

漆黒のフィールドが、キックオフの瞬間を待ちわびているかのように輝いています
漆黒のフィールドが、キックオフの瞬間を待ちわびているかのように輝いています

会津の古代米を混ぜ込んだご飯と、地元・ヤマキ醸造の味噌を使った味噌汁という、抜かりない組み合わせ。

さらには、ランチ情報をSNSで発信すると阿部留商店の「ラヂウム玉子」(通常100円)がサービスされるのも、うれしいですよね。

食べ放題の漬物たち。食べたい分だけの適量マナーは定食部員なら当たり前
食べ放題の漬物たち。食べたい分だけの適量マナーは定食部員なら当たり前

まずは、手前の11種をスタメン起用して漆黒のフィールドに送り込みます。

リッチで美しいビジュアルに、テンションも霊山の稜線のごとく急上昇!

漬け物を乗せた取り皿は、まるでジュエリーコレクション!
漬け物を乗せた取り皿は、まるでジュエリーコレクション!

さて、最初に古代米のステージに上がるのは、一番人気のとうちゃん漬。そして、りょうぜん漬本舗さんの歴史そのもののかあちゃん漬。漬物の夫婦共演です。
 
昭和37年に誕生したかあちゃん漬は、従業員がみなさんお母さんだったことから命名されました。

その4年後に、お客さんから「かあちゃんは有って、とうちゃんは無いの?」と聞かれたことで誕生したのがとうちゃん漬。

半世紀の時を超えた、茶碗の上の夫婦共演。左がかあちゃん漬け、右がとうちゃん漬け
半世紀の時を超えた、茶碗の上の夫婦共演。左がかあちゃん漬け、右がとうちゃん漬け

威厳すら感じるとうちゃん漬のピリッと効いたニンニクと、愛を感じるかあちゃん漬のリンゴと醤油の優しい味わいで、伊達産きゅうりを食べ比べる贅沢。

まずは、かあちゃん漬をシャクシャクと、たちまちいただいてしまいます。空いた場所へは新かあちゃん漬を迎えることにしましょう。

心機一転、新かあちゃん(左)を迎えたとうちゃん
心機一転、新かあちゃん(左)を迎えたとうちゃん

大きめカットがうれしいとうちゃん漬は、ぼりっとした歯触りが心地よく、細かく刻まれた大根のピリ辛アクセントも手伝ってご飯が加速度的に進みます。

ご飯の上に再び場所が空いたら、今度は新とうちゃん漬を迎えて、ついに両親総取り換え!

新かあちゃん(左)と新とうちゃん(右)で再出発
新かあちゃん(左)と新とうちゃん(右)で再出発

新かあちゃん漬は生姜の効いた醤油味で、最初のかあちゃん漬とはまた違った旨さ。

新とうちゃん漬には、ニンニクと唐辛子を使用。情熱的なレッドがそそる個人的イチオシで、ビールに合わせたくなっちゃいます。

新とうちゃん漬の赤に映えるラジウム玉子の白!
新とうちゃん漬の赤に映えるラジウム玉子の白!
朝ドラ「エール」で繋がった、豊橋市のヤマサちくわとのコラボ“いか人参揚”も
朝ドラ「エール」で繋がった、豊橋市のヤマサちくわとのコラボ“いか人参揚”も

ここでご飯をおかわりして、出番を待つ魅力的な漬物たちも順に堪能していきましょう。

いわゆる赤くない、りょうぜん漬さんオリジナルな福神漬のさっぱりとした味わいや、しっかりと味が染み込んでいてスッと歯が入る味からみの食感、ごぼう漬の野趣あふれる深みのある味わいは、今回初体験。

食べ比べで好みの漬物に出会えることも魅力のひとつですよね。

メンバーチェンジした12種を迎え入れて2回転目
メンバーチェンジした12種を迎え入れて2回転目

素材ごとの食感や、漬け方、発酵具合で表情も様々。まさに良い塩梅な漬物たちは、咀嚼する度に楽しくなってきます。

今回、専務取締役に話を伺って驚いたのは「たくあんは年末年始がいちばん美味い」ということ。11月に穫れた大根が発酵しながら徐々に辛みが減っていき、代わりに栄養と旨みが増していくのだそう。本店か通販で手に入る“箱入りの方”のたくあんは2月くらいまでが旬なので、要確保です。

基本的に、素材を洗うのもカットするのも箱詰めも、心を込めた手作業。「生きた素材を扱うからこそ、手の感覚がものを言う」とおっしゃいます。

“漬物王子”こと専務取締役の森藤さんも好物のパリッとした味からみ。ほんのり辛み+まろやか昆布の風味
“漬物王子”こと専務取締役の森藤さんも好物のパリッとした味からみ。ほんのり辛み+まろやか昆布の風味
メロンのたまり漬けは、瓜らしい歯ざわりとダイレクトな醤油の旨み
メロンのたまり漬けは、瓜らしい歯ざわりとダイレクトな醤油の旨み

初代の社長は青果の配送をされていました。戦後間もない頃、当時は冷蔵庫がなかったため、霊山で作られていたキュウリは大量に穫れると、廃棄するしかなかったそうです。

そんな時、霊山神社の宮司さんから、南北朝時代に霊山で政治をしていた北畠顕家卿が、山を下りてくる途中、民家で出してもらったお茶と漬物をたいそう気に入ったとの逸話を聞いて、これをヒントに商品化したことがりょうぜん漬の始まり。

「身土不二」。身と土、二つにあらず。
身体と土地は一体で、その土地で採れたものを食べるのが健康に良いという考え方を、体感できます。

雪景色にマッチした真っ白な暖簾が美しい外観
雪景色にマッチした真っ白な暖簾が美しい外観

それから60年近くの時を経て、新たなチャレンジとして始まった漬物ランチ。きっかけは東日本大震災でした。当時は、米と味噌と、あとは漬物だけがあったそうです。

しかし、「むしろこれが贅沢だ」と実感した経験がランチに繋がったとのこと。

バリっとした食感が心地良い「いか人参」は、梁川藩と(松前漬の)松前藩の国替えが由来とも
バリっとした食感が心地良い「いか人参」は、梁川藩と(松前漬の)松前藩の国替えが由来とも

お会計の前に、晩酌のお供として伊達市ゆかりの「いか人参」(540円)と、ネーミングも絶妙な「豆★ごぼう君」(432円)を買って帰ります。

豆腐にザっとかければ最高な一皿に。漬け汁も活きる大豆オン大豆!
豆腐にザっとかければ最高な一皿に。漬け汁も活きる大豆オン大豆!
「魁‼男塾」のような、「ゴー☆ジャス」のような、愛おしさも光るネーミング
「魁‼男塾」のような、「ゴー☆ジャス」のような、愛おしさも光るネーミング

優れた食文化を広めるトップランナー。

バラエティに富んだ漬物で美味しくデトックスして健康に。そしてストレスまでも解消されたお昼になりました。

ごちそうさまでした。

雪の日こそ絶好のロケーション。ふらりと立ち寄りたい伊達のホッとステーション
雪の日こそ絶好のロケーション。ふらりと立ち寄りたい伊達のホッとステーション

Information

福島りょうぜん漬本舗 本店
住所
電話番号
024-586-2345
営業時間
9:00~18:00
【ランチ】火~金曜日11:00~14:00
※要電話予約。季節により提供するメニュー(漬物の種類)が変わる場合あり
休み
年中無休※元日は休み
駐車場
12台
リンク
https://ryozenzuke.jp/

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