幸いにも、最強寒波の襲来直前に、滑り込むように部活動。貴重な晴れ間に遠出した第65回のふくしま定食部は、二本松市(旧岩代町)小浜の「いこい食堂」さんを訪ねます。
約束の時間まで余裕があったので、二本松市役所岩代支所から小浜城へ急勾配ウォーク。
伊達政宗も若き日を過ごした小浜城は、1471年に大内宗政が築城。大内氏がかつて住んでいた福井県小浜に地形が似ていたので小浜城に。
そして、今も残る石垣がどことなく似ていたのでチャーハンをいただこうと決めました。
お腹も空いたところで、お店へと向かいましょう。「いこい食堂」さんの外観は印象的な窓格子。
三春街道の宿場町として栄えた岩代町らしい良いロケーションですよね。
紺色をあしらった外観が印象を引き締めていますが、がらりと引き戸を開けたその瞬間、あったかい雰囲気に包まれます。
いつも活気あるテーブル席を選んでいましたが、今日はせっかくなので座敷へおじゃまします。
今日はランチタイム訪問ですから、目当てのチャーハンを人気のセットからチョイスして「らーめん+半チャーハン」でオーダーです(セットの提供は月曜から土曜日限定)。
これまで夜にお邪魔することが多かったので、電球色に照らされた隣りのテーブルのビールが眩しかったこと!
店主の奥様の出身地、宮城県を中心とした銘酒がスポットで扱われているのも気になります。
界隈に住んでいたのなら週8で通いたくなるホーム感。
いつの日か二本松駅からバスで来て、帰りのバス時間まで「いこい食堂」さんの定食に銘酒を添える日を夢見ています。
そうこうしていると、厨房からはチャー!というハイトーンな炒め音。この周波数を心地良く思わない定食部員はいませんよね。
ほどなくして、「らーめん+半チャーハン」の到着です!
まずは、「半」という名のフルサイズチャーハン。盛りの良さに驚きます。
チャーシューの茶、ネギの緑、なるとのピンク、玉子の黄色が散りばめられたチャーハンは、サイドアングルから眺めると、まるで岩代町が誇る日山のよう。
れんげ越しに富士山が見えました。
炒飯にかぶりつこうものならば、ちょうどエビに両目がフィットして火傷から保護されるシステムなのかとさえ思える“ツインむきエビ”も鮮やか。
チャーハンを頬張り、らーめんスープをずずっと啜る幸せ。豚骨、鶏ガラ、野菜などを丁寧に煮込んだ淡麗なスープは、じんわりと体に染み渡る味わい。
味付けが濃すぎなくて盛りが良くても食べ飽きないのも好きな理由なんです。
平打ち縮れ麺のちゅるんとした食感も心地良く、白河を彷彿とさせる味わい。
これまで飯ものばかり注文してきましたが、今までラーメンを注文してこなかったことを後悔しています。
もちろん、これまでいただいてきた定食類も充実。メインのボリュームもさることながら、野菜をたっぷりいただけるのがうれしいんです。
現在の店主が二代目。店主のお母さまの時代から継承されるホスピタリティは、食事や雰囲気に留まらず、至るところに散りばめられていてすべてがあったかい。
地域の憩いの場となるようにと名付けられた「いこい食堂」さん。すでに、いこい食堂であり、なごみ食堂であり、いやし食堂です。
胃も心もすっかり満たされたらお会計です。旧岩代町が醸し出す情緒そのままに、堪能させていただきました。
ごちそうさまでした。
Information
いこい食堂
- 住所
- 電話番号
- 0243-55-3180
- 営業時間
- 11:00~14:00/17:00~21:00
※月曜日は昼営業のみ - 休み
- 不定休
- 駐車場
- 8台
- リンク
-
https://www.instagram.com/ikoishokudou55/
- 備考
- キャッシュレス決済/PayPay、d払い、auPAY、他