またしても予定した訪問前日は寒波襲来の積雪。
それでも花粉症到来を前に軽減効果が期待できるエゴマを摂取しようと、第66回ふくしま定食部は郡山市の「味さと 久留米店」さんに向かいます。
アーチ状のきれいな窓が好みで、競走馬がゲートインしたように横一列に居合わせる、味さとさんファンのみなさんとの偶然を共有します。
「味さと」さんの餃子は、二本松市産のエゴマ、うつくしまエゴマ豚、「食後無臭ニンニク」を使用した、福島人の心に響くこだわりの味わい。
円盤餃子といえば福島市のイメージ。郡山市での提供の理由について伺うと、福島市の餃子の名店「山女」さんに師事したことがきっかけとのこと。ぷっくりとした「山女」さんスタイルとは異なりますが、納得の実力。納得の美味しさ。
お目当てのエゴマ餃子ですが、6個入った「エゴマ餃子定食」にするか、15個で円盤を形成する「みさと定食」にするか。はたまた3個から選べる“しそ餃子”や”さくら餃子”をテクニカルに組み合わせるのもありですね。
やっぱり円盤なビジュアルには敵わないので「みさと定食(1,500円)」をチョイス。そこに「しそ餃子3個(400円)」と、休日の嗜み「ノンアルコールビール(400円)」もセットしてフル装備。
オーダーを告げてから、長手積みの美しいレンガの継ぎ目であみだくじに興じ、ギョーザのタレにたどり着いては小躍りすること約10分。
先行してノンアルコールビールと、しそ餃子3個の到着です。
爽やかな、しその風味はタレ無しでも十分。肉感のあるエゴマ豚ごと包み込むモチモチとした皮も心地良いです。こうなると、今日はノンアルですが、やはりグラスの琥珀色を呷らずにはいられません。
ここで、看板メニューの「みさと定食」が到着です。
そのまま右回転を始めそうな美しい円盤がお目見え。
円盤餃子をいただくときは、いつも1個目はセンター。円盤ですから操縦席から食べるべきと決めています。
サクッとした美しい焼き目、エゴマ豚の肉々しさ、無臭ながら食べた瞬間ほのかに香るニンニク。食べるほどに食欲が増してくる旨さです。
いつものように、ライスにオンさせますが、エゴマとしその2種餃子はダブルアイスラッガーのよう。
タレをくぐした皮に透ける緑と白。ひな人形のように並ぶ様は豪華共演。もちろんライスとも相思相愛ですね。
さて、餃子も終盤へ差し掛かり、2つ一遍に摘まんでセルフラブシーンを演出。味変ならぬ変化球食いを惜しげもなく店内に披露します。
今回は、餃子満喫な日にしましたが、個人的に激推しなのは「焼肉定食」(700円)。ここに餃子3個追加(350円)のパターンです。
スタッフのみなさんに優しく楽しく見送られ、外へ出たらレンガ造りを彩る日差しと残雪で素晴らしいロケーション。
気持ちが良いので、味さとさんの南西の街区にある「久留米水天宮」へ腹ごなし。
明治維新後に失業していた武士を、安積開拓に送り込んだのが旧久留米藩士。福岡の久留米で祀られていた水天宮の御分霊を明治15年に勧請。
福岡の久留米にルーツがあった郡山市の久留米。
福島市の名店にルーツを持つ郡山市の円盤餃子。
この地で2つの交流がリンクしていたことに、感慨も一入な思いです。
運営元の「清水屋」さんが創業して55年目。「味さと」さんがオープン13年目。あったかい雰囲気が伝わるようにと、前社長が「味さと」と命名されたそうです。
気付けば1時間ほど経って、確かに「食後無臭ニンニク」。イヤホンを2人で共有しても問題ないレベルになっていました。
次回は焼肉にしようかな。それとも餃子かな。またすぐにおじゃまします。
ごちそうさまでした。
Information
味さと 久留米店
- 住所
- 電話番号
- 024-947-1858
- 営業時間
- 11:00~14:00/17:00~20:00
- 休み
- 毎週月曜日、他不定休あり
- 駐車場
- 8台
- リンク
-
味さと久留米店Instagram
- 備考
- キャッシュレス決済/PayPay、Suica、nanaco、他