急に冷え込んできましたね。
加速する秋に、紅葉狩り気分で鮮やかな紅生姜を愛でようと、第74回のふくしま定食部は須賀川市へ。
国道4号線と須賀川駅の間、福島交通須賀川営業所の向かいにあります「あじみ食堂」さんを目指します。
![離れた所からでも見える、背の高い看板が目印](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/f565bbe43a89743cf8ed2bbbb96d4840.jpg)
国道からヨークベニマル須賀川西店の交差点を西へ。ほどなくして左手に現れる“これぞ食堂”な佇まい。多少の時間では醸し出すことのできないロケーションに、引き戸を開けるときはいつもドキドキです。
中に入ると、右手に厨房と店内を仕切るようにカウンター。そして左手にテーブル席。※カウンター奥の座敷は時間帯により休止中
厨房から放たれる熱量を全身に浴びたいなら、迷わず深紅のカウンターです。
![日本人の心を揺さぶる、落ち着く店内(部員提供)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/38566150b50162a3c48af44acd2a9a97.jpg)
個人的に飯ものをオーダーしがちでしたが、今日は麺類もチョイスして、チャーハンとミニラーメンの組み合わせで行きましょう。
オーダーを告げたら、カシャンと炒める鍋の音をBGMに、次回に向けてメニューの確認をして待ちます。
![遊び心も満載な「飯系」メニュー](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/90616c024044f858d77732188b10a28f.jpg)
![タンメンは細麺も選べる「麺系」メニュー](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/158e8eefcabf40aa4f02af487336f765.jpg)
個人的にお気に入りの「焼肉定食」は、柔らかい国産豚肩ロースに、甘辛いニンニクだれが最高。なによりカレー味のショートパスタが、「あじみ食堂」さんの代名詞的存在。
前半はそれぞれに味わって、醍醐味の終盤は焼肉のタレとカレー風味が混然一体となって旨味の宇宙!
![個人的にオーダー率高めな、満足度の高い「焼肉定食」(1,050円)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/b4b704c4bbf0299097163fd31a4abc20.jpg)
焼肉系やみそ系は、女将さんから「ニンニクはどうしますか?」の確認コール。
すかさず、口角を半分上げて「お願いします」とニヤリ。お店が提案するフルポテンシャルを堪能しない手はないですよね。
![むしろ逆に「ニンニクください!」な、「みそタンメン」(880円/部員提供)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/44744f515f47a0689f59f14ce3b814d8-570x570.jpg)
![稲藁積みのようにたっぷり野菜の「チャーシュータンメン」(1,070円/部員提供)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/efa11e403f6f23dbd44df054abe346cf-570x570.jpg)
ソースカツ丼は、丁寧に筋切りされ、ラードでカラりと揚げられたグラマラスな一杯。特製ブレンドソースに食欲も前のめり。
![ちょっとした山脈!「ソースカツ丼」(1,100円/部員提供)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/ddff5db9f7b93f83ecd0f57d848f66b7.jpg)
他にも丼メニューには、煮込みでもソースでもない“マヨメニュー”に毎度胃袋をくすぐられます。
![囲碁がしたくなるほど繊細な格子柄も目を引く「マヨ焼肉丼」の楽しさ(1,060円/部員提供)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/b88dda73f329a3532cbca32eb93d78d8.jpg)
メニューを回想していると、注文した「チャーハン+ミニラーメン」が湯気を揺らしながら到着です。
「あじみ食堂」さんのラーメンは、本家、小野町の仙台屋食堂さんから受け継いだ味。
ほんのりと甘み・節香るラーメンは、Wナルト、わかめ、チャーシュー、柔らかく煮込まれたメンマと、ミニとは思えない充実の内容。
![懐かしさと美味しさが同居。「チャーハン」(780円)+「ミニラーメン」(ご飯類に330円追加)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/20234b181dd93d161c6d89f8620401bd.jpg)
ストレート中太麺を手繰る手を一度ステイさせたら、本日の目的「チャーハン」の出番!
特製しょう油だれを使った、コクのある所謂しっとりチャーハンは、炒めたネギの香ばしさも相まって、シンプルながら豊かな味わい。
チャーハンの頂にしっかりたっぷり盛られた紅生姜は、胃だけではなく心にも灯る“俺たちの聖火”。
![そらジローの後ろ姿にも似たたっぷり紅生姜がチャーハンを引き立てます](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/e2fc97cf29a434ffb226f6dbf15edf88.jpg)
流行りの味ではないかもしれません。でも、子どもの頃に楽しみにしていた懐かしい「食堂の味」。思い出がオーバーラップして涙が出るほど美味しかった。変わらずに在り続けていただきたい味です。
魅力的なチャーハンは、さらに段階的な破壊力を伴って、また別の魅力も解き放っています。
チャーハン→チャーハン大盛→無限チャーハン→無限チャーハン大盛とボリュームアップ。さらにその上、無限チャーハン特盛ともなれば、2回に分けないと炒められない約5合の脅威の量。
![「無限チャーハン」でも3~5合の破壊力(1,350円~/部員提供)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/bfe92b33b47d22aa3c1d97fce6df112c.jpg)
無頼/無敵/無双/無限といったメガメニューは、たくさん食べたいお客さんが多くて、サービスして行くうちに誕生したそう。
創業は昭和50年の半世紀食堂。この味わい、ロケーション。そのすべてが定食部員を虜にするお店。
![創業昭和五十年。まもなく半世紀の歴史](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/6f9ff10c93ad90229dede9d919fc1a31.jpg)
![半世紀が醸し出したロケーションも魅力](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2023/11/7a60fab77329dd08408942ec6ee90caa.jpg)
お腹も心も満たされたらお会計です。
再び引き戸を開けたら、秋の心地よい風。「あぁ良い1日だなぁ」と思える素晴らしい食後のクールダウン。後味の余韻と幸福感は比例しますね。
ごちそうさまでした。
Information
あじみ食堂
- 住所
- 電話番号
- 0248-75-1743
- 営業時間
- 11:00~18:30
- 休み
- 毎週日曜日
- 駐車場
- 約10台(第2駐車場含む)