Monmo(モンモ)良品 【福島県産品のお取り寄せ通販ストア】Monmo(モンモ)良品 【福島県産品のお取り寄せ通販ストア】 Monmo(モンモ)良品 【福島県産品のお取り寄せ通販ストア】
  1. Home
  2. グルメ
  3. 石川町で出会った継承と革新。3代目が繰り出す本気の中華食堂

ふくしま定食部

石川町で出会った継承と革新。3代目が繰り出す本気の中華食堂

第75回「丸仙食堂」

  • 情報掲載日:2023.12.03
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

巷は徐々にクリスマスムードですが、どちらかと言えば栗ごはんのほうが好みです。

さて、令和5年を締め括る部活動は、いわき市からの帰り道。未訪エリアの石川町を目指そうと、御斉所街道(県道14号いわき石川線)を西へ。石川町に入ると国道118号線に合流。間もなく水郡線・野木沢駅の近くに、「丸仙食堂」さんはありました。

窓が二重まぶたのような優しい外観
窓が二重まぶたのような優しい外観
「○仙」の判を押したような看板が印象的
「○仙」の判を押したような看板が印象的

住宅のような外観ですが、判を押したような「○仙マーク」の看板が親しみやすく迎えてくださいます。

濃紺の暖簾を潜ると、眩しいほど清潔感に溢れた店内に、一気に期待が高まります。

明るく綺麗な店内は、居心地良い空間
明るく綺麗な店内は、居心地良い空間

なにより、若き店主を筆頭に、スタッフのみなさんが明るくて良い雰囲気。こちらまでにこやかになっちゃいます!“入店即、絶対旨い”が確定しましたね。

テーブルに置かれた、バラエティーに富んだ中華メニュー。しかもどれもリーズナブルの奇跡。

丼もの、チャーハン、定食メニューが並びます。この他ラーメン、焼きそば、ドリンク類も充実
丼もの、チャーハン、定食メニューが並びます。この他ラーメン、焼きそば、ドリンク類も充実

やはり定食からのオーダーを決意。「A定食(キャベツと豚肉のみそ炒め)」「B定食(レバーとニラの炒め)」「C定食(ナスのみそ炒め)」に加え、「S定食(牛肉とタケノコの炒め)」の4種類。

「S定食」が、なぜSなのかも気になるところ。

伺うと、「うちは牛肉以外のメニューがほとんどなので、先代が牛肉はスペシャルだと考えて“S”にしたのでは…」と、実は店主もはっきりとは分からず、むしろ楽しいミステリー。「S定食」もA・B・C定食と同額の750円なので、さらに驚きです。

月替わりメニューも要チェック。以前の「担々麺食べ比べセット」(部員提供)
月替わりメニューも要チェック。以前の「担々麺食べ比べセット」(部員提供)

月替わりメニューや、先行入店のみなさんのオーダーの誘惑。これらを誘惑スレスレかわして、今日は疲労回復、スタミナチャージ。ビタミンBの「B」との一致は偶然か、「B定食」のレバニラ炒めに決定。さらに、タンパク質補給の「納豆と玉子炒め」を単品追加です。

丸仙食堂さんは、現店主の祖母である初代が仙台市出身であったことから命名。遡ること55年以上前にラーメン一本で創業。「リーズナブルな価格設定も、A・B・C・Sの定食も、先代から決められているので、変えられないんですよ」と仰います。

まばゆい店内は、現店主が8年前に帰還する際に改装されたもの。店主は、赤坂の「Wakiya-笑美茶樓」や、目黒「雅叙園」で腕を磨かれてきた中華料理人。初代から継承される思いを土台に、培ってきたものを上乗せする姿勢に、これからの食堂の理想形を見ました。

麺メニューも魅力的。ラーメンは480円の価格崩壊(部員提供)
麺メニューも魅力的。ラーメンは480円の価格崩壊(部員提供)
旨みが溶け出した野菜たっぷりタンメンも580円の奇跡(部員提供)
旨みが溶け出した野菜たっぷりタンメンも580円の奇跡(部員提供)

さぁ、先行して「B定食」が運ばれてきました。潔いほどにレバー!薄く衣を纏ったレバーは、豆板醤とゴマ油、ニンニクの甘み辛みがよく絡んでご飯が進む進む進む!

毎日仕入れる鮮度は、スッスッと歯が入る柔らかさと濃厚な味わいからも分かります。

散りばめられた緑とオレンジも美しい「B定食」(750円)
散りばめられた緑とオレンジも美しい「B定食」(750円)

特有のクセもなく、むしろコクを堪能できるレバニラ炒めは、庶民的なメニューでありながら、本格の技が随所に光る逸品です。

あと引く旨みをリフレインしていると、「納豆と玉子炒め」が到着。儚いほどふるふる揺れる玉子に、しがみつくように点在する納豆。それらを防御する盾のようなシルバーの匙がカッコいいほど綺麗。

まずはひと口。タレ不要のプレーンが大正解ですね。

サンディエゴ・パドレスのチームカラーを彷彿とさせる、黄色と茶色が織りなす一皿は、バターの風味ごと炒めた香ばしさ。同時に、納豆の粘りが顔を出して食感も楽しく、気づいたらライスに乗せて掻き込んでいました。

中世ヨーロッパの盾が防御しているかのよう。納豆と玉子炒め(単品450円)
中世ヨーロッパの盾が防御しているかのよう。納豆と玉子炒め(単品450円)

他にも「この価格で良いんですか!?」と思わず心の声が出るメニュー揃い。

「ラーズ炒蛋定食」(700円)は、玉子からし炒め(部員提供)
「ラーズ炒蛋定食」(700円)は、玉子からし炒め(部員提供)
濃厚味噌&ひき肉をたっぷり纏ったナスは食欲が爆発「C定食」(700円/部員提供)
濃厚味噌&ひき肉をたっぷり纏ったナスは食欲が爆発「C定食」(700円/部員提供)

炒飯もバリエーション豊富で、すべての味を制覇したくなります。

どれもリーズナブルなので、安心して単品追加の組み合わせを楽しめるのも「丸仙」さんの魅力の一つ。

注いで決壊させて味わって。盛り付けも楽しい「あんかけ炒飯」(750円/部員提供)
注いで決壊させて味わって。盛り付けも楽しい「あんかけ炒飯」(750円/部員提供)
「ラーメン定食」(530円)に単品おかずを添えても1,000円以下のミラクル(部員提供)
「ラーメン定食」(530円)に単品おかずを添えても1,000円以下のミラクル(部員提供)

人気のメニューは早々に売り切れることもあるので、定食や杏仁豆腐(この日も完売で残念)狙いの場合は、早めの訪問が必須です。

「丸仙」さんのお客さんは、平日は高校生や工場のみなさんが多めですが、夜や休日はやっぱり昔からの常連さんが、初代から続く“丸仙イズム”を求めて通われます。

「丸仙」さんから徒歩5分の水郡線・野木沢駅。「丸仙」さんの料理で乾杯するために電車遠足もアリ
「丸仙」さんから徒歩5分の水郡線・野木沢駅。「丸仙」さんの料理で乾杯するために電車遠足もアリ

店主が生まれ育った石川町で、磨いた腕を振るう中華食堂。「丸仙食堂」さんにお邪魔するためだけに石川町へ足を運びたくなる、価値のある食堂です。

ごちそうさまでした。

Information

丸仙食堂
住所
電話番号
0247-26-5597
営業時間
11:00~15:00/17:00~19:00
休み
毎週月曜日(月1回火曜日休みあり)
駐車場
4台
リンク
https://www.instagram.com/marusen_shokudou/

関連記事

SNS