暑い日が続きますね。第84回の「ふくしま定食部」は、猛暑を乗り切ろうと体がスタミナを欲したので、今年(2024年)5月にオープンしたばかりの「定食屋やすまる」さんを目指します。
代走の切り札・五十畑選手が県庁職員だったなら、お昼のチャイムから10秒ちょっとでホームインの好立地。
※五十畑亮汰選手…北海道日本ハムファイターズの外野手。100m自己ベストは10秒79
旧4号国道(県道水原福島線)と県庁の間、控えめな場所にベージュの外壁。逆に対照的に大きな窓。
がらりと引き戸を開けると、体の汗がすぅーっと引いていく涼しさ。まさに中町のオアシス。「いらっしゃいませ」とにこやかに迎えられ、2:1に区切られた壁際を陣取ります。
テーブル下のかごに荷物を入れて、メニュー表に目を移しますが、やすまるさんのランチは潔い4種の肉系定食。
オープン当初からの焼き肉、からあげ、ホルモンの各定食に加え、(2024年)7月から「ロース味噌定食」の追加でパワーアップ。
早速いただきましたが、麓山高原豚の豊かな味わいと耳たぶのように柔らかい上質な脂身。窪みに溜まった自家製味噌だれを、なるべく零さぬように口へ運んで、すぐさまライスで追いかけると、思わず目を閉じて堪能したくなるほどうっとり。
今日は、なぜか未食だった焼肉定食にしようか!いや、ホルモンも美味いんだよなぁ…と熟考。
そんな迷い人に朗報!とばかりに、焼肉とホルモンのダブル盛りの「やすまるスペシャルランチ」の文字を発見!迷いの霧が晴れたかのようにわんぱくオーダーです。
今回は焼肉&ホルモンにしましたが、実はからあげも大ファン。国産鶏もも・鶏ムネの2種にダブルタルタルは食欲を破壊的に揺さぶります!薄く衣をつけて、重たくならないようにオーブンで焼かれたからあげに添えられるのは、ピクルスではなく刻み漬け物のタルタルソース。さっぱり風味が食欲を掻き立てます。
店名の「やすまる」は、店長の安齋康雄さんのお名前と「休まる場所」から命名。安齋さんは福島市内の老舗飲食店で30年腕を振るわれた名手。肉系メニュー中心でありつつ、野菜使いが見事なことにも納得です。
この内容でありながら、良心的な価格が実現しているのは、ランチ営業の対応ノウハウや、メニューの厳選、セルフ併用のスタッフ2人体制など、工夫と努力があってこそ。「そこで生み出した分はすべてお客様に還元したい」と仰います。
ガラス越しの炒め音をBGMに待っていると、たっぷりの野菜の上に湯気を右回転で揺らしながら、「やすまるスペシャルセット」が到着です。
到着するや否や、茶碗と汁椀を携えておかわりフリーのセルフコーナーへ。炊飯器前へ移動したなら、ガバッと蓋をオープン。
ほかほか湯気から現れるつやつやな福島県産コシヒカリ。ダブルメインの定食にしましたので、おかわり前提の節度ある盛り加減を披露。
味噌汁もおたま2.5杯で適量よそったら自席に帰還。
向かって左にホルモン、右に焼肉。ダブル盛りと謳いつつ、別皿に盛り付けられているあたりも定食ファンの心を掴みます。
沢田研二が被るパナマハットと同じアングルで乗った目玉焼きもうれしい焼肉は、こちらももちろん麗山高原豚。ほかほかご飯をロールしたら、あとは頬張るだけ。
濃厚な余韻のまま、ご飯をおかわりして後攻のホルモンのターンへ。
辛味噌が別盛りなので、ホルモンにもモヤシにも自分好みにかけて、旨辛グラデーションできるのが良いですよね。
夢中で食べる合間の息継ぎにピッタリな小鉢は、今日は「茄子とピーマンの味噌炒め」と「キュウリと大根のからし漬け」。
かつて、周辺には今よりたくさんの食堂があったこともあり、待ち焦がれた新店に、県庁で働く皆さんを中心に連日満席の大盛況。
そこでお昼以外にもオススメなのが夜の部。有難い午後5時からの再開は、仕事帰りの給水ポイントに良し、テイクアウトに良し。
銘柄も選べる瓶ビール(700円)に、単品メニューを添えても合計1,000円ちょっとの奇跡。
もちろん定食もあるので、ご飯も味噌汁もおかわりして満腹で帰路につくのもアリですね。
「やすまる」さんは、やっぱり「やすくて二重まる」なお店でした。
エネルギー切れになったら、足が勝手にお店へと向かうはずなので、またお邪魔させてくださいね。
ごちそうさまでした!
Information
定食屋やすまる
- 住所
- 電話番号
- 024-503-0106
- 営業時間
- 11:00〜14:30(14:00ラストオーダー)/17:00〜19:30ラストオーダー
- 休み
- 毎週日曜日
- 駐車場
- なし
- リンク
-
https://www.instagram.com/meatdish.yasumaru/