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ふくしま定食部

腹ぺこたちの終着駅。街道沿いから変わらず郡山市を見守る食堂

第100回「かわら食堂」

  • 情報掲載日:2026.01.11
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

記念すべき第100回のふくしま定食部は、個人的ベスト食堂の一つ「かわら食堂」さんと決めていました。

郡山駅前を抜け、県道17号「郡山停車場線(旧国道4号線)」を南へ。

旧国道沿いにまるでカフェのような佇まい
旧国道沿いにまるでカフェのような佇まい

近くには貨物ターミナルがあったことからトラックなどの往来が多い場所。そんな旧4号国道沿いから郡山市の発展を見守ってきた食堂、それが『かわら食堂』さんです。

現在の姿に改装されたのは令和4年(2022年)。改装前の大衆食堂然とした雰囲気も情緒があって大好きでしたが、改装後のモダンな雰囲気も大好き。

改装前の情緒溢れる大衆食堂な佇まい
改装前の情緒溢れる大衆食堂な佇まい

古くからのファンの心を揺さぶるのは、旧店舗の青文字の看板が駐車場に移設されて残っていること。ここからも先代から受け継がれる“かわらイズム”を感じます。

思い出の看板は駐車場フェンスに移設
思い出の看板は駐車場フェンスに移設

引き戸を開けると、大きな窓と木材を活かした明るい店内。入り口の向きは変われど、土間コンクリートの床が踏襲されていて、足裏から大衆食堂らしさが伝わってきてうれしくなります。

テーブル席や小上がりもありますが、調理を眺められるカウンターが定位置。

カフェのように生まれ変わった明るい店内
カフェのように生まれ変わった明るい店内
小上がりには年季の入った座卓も健在
小上がりには年季の入った座卓も健在

オーダーはかわら食堂さんの代名詞「もつ定食」。そこに「マカロニハーフ」と「酪王カフェオレ」を追加しましょう。

それでは、100回を記念して酪王カフェオレで乾杯を。食堂を愛し食堂に愛される定食部として、楽しい定食ライフを発信し続けたいと思います。

ストローをスマートに挿せる紳士の振る舞い。「酪王カフェオレ」(180円)
ストローをスマートに挿せる紳士の振る舞い。「酪王カフェオレ」(180円)

かわら食堂さんと酪王牛乳の繋がりは古く、近くにあった「福島日野自動車」から出前を受けると牛乳だけの注文の時もあり「うちは牛乳屋か?」と思ったと笑いながら仰います。

令和3年(2021年)に福島日野自動車は須賀川に移転しましたが、酪王牛乳がメニューにあるのはこの名残り。※現在、出前は行っておりません

改装を機にメニューは選抜されましたが、かわら食堂さんらしいラインアップが健在。個人的に、もつ気分じゃないときはハムエッグ定食やニラレバ定食。麺気分のときはタンメン。

ハムエッグは赤いプレスハムと目玉焼きの2ペア。ハムの配置をマイナーチェンジしたハムエッグはさらにご馳走感が増しました。

先代のハムエッグはハムが下(部員提供)
先代のハムエッグはハムが下(部員提供)
現在のハムエッグはハムが上。「ハムエッグ定食」(1,130円)+「納豆」(180円)
現在のハムエッグはハムが上。「ハムエッグ定食」(1,130円)+「納豆」(180円)

ニラレバ定食は、火の通し方も抜群なニラともやしの歯触りに肉厚レバー。にんにくの効いた醤油味でご飯がすすみます。

ビシッとしっかり目の塩味に野菜の旨みが溶け出したタンメン。スープを引き連れる明石田製麺の中太麺が啜るほどにいい塩梅。老舗らしい味わいで人気なのも頷けます。

食欲を誘う褐色とグリーン。「ニラレバ定食」(1,370円)
食欲を誘う褐色とグリーン。「ニラレバ定食」(1,370円)
寒い日は特に頭をよぎる、野菜の旨みの「タンメン」(950円)
寒い日は特に頭をよぎる、野菜の旨みの「タンメン」(950円)

「納豆のカラシ、うちのは辛いからね~」気さくで温かい会話、おもてなしの接客はずっと変わらず。

変わったのはディープな空間を演出していたアイテムたち。食器など健在なものを見つけては懐かしさに浸ります。

以前の店内を彩った切り株メニューは車体ボディの手書き職人さんが書かれたもの
以前の店内を彩った切り株メニューは車体ボディの手書き職人さんが書かれたもの

手書きで書かれた「御献立表」のほか、切り株に書かれたメニューの味わいが大好きでした。特に細いところに書かれたカツカレーの文字!

現店舗の「定休日」切り株は店主の娘さんが自筆の力作
現店舗の「定休日」切り株は店主の娘さんが自筆の力作

ナポレオンズの頭ぐるぐるマジックで使うようなシルバーの箸立ても、「ごはんですよ」の瓶に入った七味も、そのすべてに大衆食堂の魅力が凝縮していました。

あるだけでテンションが上がるシルバーの箸立て
あるだけでテンションが上がるシルバーの箸立て
「ごはんですよ」の瓶に七味の情緒
「ごはんですよ」の瓶に七味の情緒

さて、待つこと10分ほどで「もつ定食」が「マカロニハーフ」を伴って到着です。

「もつ定食」(1,250円)と「マカロニハーフ」(450円)
「もつ定食」(1,250円)と「マカロニハーフ」(450円)

とろとろに煮込まれた、くせのない豚もつとこんにゃく。にんにくと生姜がほんのり効いた濃厚味噌の余韻のうちにご飯を頬張ってうっとり。

歴史を刻んだ皿の赤文字も隠し味
歴史を刻んだ皿の赤文字も隠し味

赤子の耳たぶのようなやわらか“もつ”と、俺たちのナタデココ“こんにゃく”の異なる食感の同居も楽しく、白磁の皿に記された赤文字のノスタルジーも相まって口の中が至福で渋滞。

ウエイトリフティングの如く、一旦ごはんにクリーンしてからの口元へジャーク!
ウエイトリフティングの如く、一旦ごはんにクリーンしてからの口元へジャーク!

一度、味噌汁を啜ってリセットしたなら、マカロニサラダへ箸を移動。もったりとしたポテサラ寄りのマカロニサラダ。うれしいハーフサイズは定食のオプションとしても、ビールのお供としてもありがたい。

MM(もつ・マカロニ)セットを堪能したらお会計ですね。レジ脇に発見したマッチから「長年のご愛顧ありがとうございます!」と聞こえた気がしました。

「食堂 たばこ」の文字も時代を感じます
「食堂 たばこ」の文字も時代を感じます

昭和43年(1968年)の創業当時、現店舗の後ろにあった瓦店が経営していたので『かわら食堂』。29年前の平成8年に先代が店名もそのままに引継ぎ、令和4年に改装。味わいはもちろん雰囲気、接客、継承されたことも含めた、そのすべてにおいて大好きな食堂。

第100回に取っておいた個人的ベスト食堂。

郡山駅は明治20年(1887年)の開業当時は終着駅。これからも食堂を愛する腹ぺこたちの終着駅として“かわら”ず在り続けてください。

一瞬、思い出の風が吹いた気がしました。改装前、ガラス越しに見上げた暖簾の風景
一瞬、思い出の風が吹いた気がしました。改装前、ガラス越しに見上げた暖簾の風景

ごちそうさまでした!

Information

かわら食堂
住所
電話番号
024-945-0192
営業時間
11:00~14:30/17:00~20:00
休み
不定休
駐車場
あり

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